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2014年10月18日

謎多きチョウ「アサギマダラ」が鳥川に飛来!

神秘的な生き物の話題を一つ!


9月下旬から10月にかけて、岡崎市鳥川町「鳥川ホタルの里」で、
長~い距離を移動するチョウとして有名な「アサギマダラ」が多数飛来し、
その美しい姿を楽しむことができます。

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写真撮影・提供 中川 繁幸さん(岡崎市矢作町在住)
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「アサギマダラ」が見られるポイントは、上記マップの青★マーク部分で、
地元の松下眞司さんが自宅近くの敷地に「フジバカマ」を植えたところ
たくさんのアサギマダラが毎年飛来するようになりました。

これまで一番多きときで100頭ほど確認できたようで、
多くの方がカメラを片手に観賞・撮影に訪れています。


アサギマダラは、チョウ目・タテハチョウ科・マダラチョウ亜科に属し、
大きさ(前翅長)は5~6cmほどの大型のチョウで、
本州・四国・九州・沖縄と広く分布しています。


茶色、黒色、水色の三色の美しいチョウで、
胴体がマダラ模様をしているのが特徴です。
バタバタと忙しく飛ぶチョウと違って、ふわりふわりと優雅に舞います。

「アサギ」は漢字で「浅葱」と書き、
ごく薄い藍色(または青緑色)のことを指します。

夏から秋にかけてはフジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどの
キク科植物の花によく集まり、吸蜜する姿が見られます。


アサギマダラ(成虫)の最大の特徴は「長距離移動」(いわゆる「渡り」)です。
長年のマーキング調査で、秋に日本本土から南西諸島、
台湾への渡り個体が多く発見されており、
線距離で1,500~2,000km以上移動した個体や、
1日あたり200km以上の速さで移動した個体もあるとのこと。

しかし謎も多く、なぜこんなに長い距離を移動するのか?方向の判断は?
移動の際は天候に左右されないのか?どのように栄養補給をして渡るのか?
途中外敵(鳥など)に襲われたりしないのか?など、
解明されつつあるとのことですが、
現代科学をもってしても解明されていない謎も多くあるようです。


今回、中川さんが撮影されたアサギマダラの中に、
マーキングされた固体がありました。(鳥川町での撮影日は10月9日)


日付は「9月24日」、「AP」は群馬県渋川市赤城町の
「赤城自然園 – Akagi Nature Park -」の略と思われます。
(HP:http://akagishizenen.jp/

なんと直線距離で約240km!
山越え谷越えで考えるとその倍はあると思います。
小さな体に壮大な生命のストーリーがあることを感じさせられます。

アサギマダラ自身にとってはごく普通のことかもしれませんが、
私たち人間にとってみれば不思議なこと!自然は本当に神秘的です。

いつ頃まで観賞できるかわかりませんが、
気になった方はぜひお早めに「鳥川ホタルの里」においでください。

※詳しいポイントなどをお知りになりたい方は
ぜひ「ホタル学校」にお寄りください。スタッフがご説明いたします。

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岡崎市ホタル学校
岡崎市鳥川町字小デノ沢5-1
電話:0564-82-3027
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html
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撮影日  平成26年10月9日(木)、10日(金)
撮影場所 鳥川ホタルの里(鳥川町)
撮影者 中川 繁幸 氏
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 23:00鳥川ホタルの里(ホタル学校)