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2016年07月31日
ホタルサポーター活動「人工産卵」編
平成28年7月24日(土)、岡崎市ホタル学校で
第3回ホタルサポーター活動を開催しました。
今回はホタルの人工産卵方法と管理についての座学です。
※講師はホタル学校名誉校長の古田忠久先生。
(全国ホタル研究会顧問・生田蛍保存会会長)
人工産卵装置は特別難しい装置を作ったりはせず、
上の写真のように孵化した幼虫を受ける水入りのバケツ、
卵が産み付けられた湿ったコケを入れておくザル、
コケ・卵の乾燥を防ぐための覆いとしてのクリアボールなど、
身近で手ごろな資材を活用して行うことができます。
今朝、生まれたばかりの幼虫を古田先生が持ってみえました。
パッと見は糸くずのようです・・・。
幼虫の体長は1~2mmでとても肉眼ではよく見えませんので
顕微鏡で確認しました。極小ですが確かにホタルの幼虫です。
(顕微鏡で観たゲンジボタルの幼虫)
卵を探しましたが見つかりませんでした。
孵化の季節もどうやら終わったようです。
産卵し終わった成虫は役目を終え、一週間から10日ほどで息絶えます。
その一部は子どもたちの学習用にアルコール漬け標本にして学校内に展示しています。
このカワニナの標本は、昨年の7月11日から今年の3月20日までに
一匹の2年目の幼虫が食べた貝です。(1年で成虫にならなかった幼虫のこと)
1年目の幼虫が、およそ60個食べるといわれていますので
2年目はかなり小食ということになります。
現在、市内外で活発にホタルの再生・保護活動が盛んに行われていて、
ホタル学校でその手法を学ぶ人たちが少しずつ増えています。
地域の自然を見つめ直したとき、
「そういえば昔はこの辺りも
よくホタルが飛んでいたものだが、
今は見られなくなった・・・」
というお話をよく耳にします。
時代は進み、悪化した自然が少しずつですが回復しつつある中、
ホタルの再生・保護活動は身近な自然について見直す絶好の機会ですが、
これがなかなか・・・人が思うようにはいかないもの。
ゲンジボタルの幼虫が川の中でエサ(カワニナ)を食べて
根気よく成長するように、ホタル再生・保護活動も根気よく
続けていきたいものです!
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撮影日 平成28年7月24日(土)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)
投稿者 かみや
自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう!
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html
Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at
15:44
│鳥川ホタルの里(ホタル学校)