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2016年08月08日

岡崎の水源を探る「夏休み!水道水源探訪親子バスツアー」を開催


平成28年8月4日(木)、上下水道局と環境部合同の
「夏休み!水道水源探訪親子バスツアー」を開催しました。

今年は定員30人に対して2倍近い応募があり、
抽選で選ばれた小学生親子11組が元気に参加してくれました!

専用のバスに乗って、いざ出発☆


(配布されたクイズ&記録シートに答えを書き込む)

朝9時に岡崎市役所を出発した一行は、まず大平町にある
「男川(おとがわ)浄水場」を訪れました。

市内の水道水の約50%を供給している浄水場は「ナゴヤドーム」
(観客席などの施設を含む)とほぼ同じ面積で、一人当たり1日平均
約300リットル使用する水を作っています。凄いですね!


浄水場をグルッと一回りして川の水が飲み水になるまでの工程を学びます。

最初は「えっ!この水がきれいになるの?」と思ってしまいますが、
様々な工程を経てきれいになった水がここから各家庭に送られていると知って
大人も子どもも興味津々です☆

飲み水に困らないって、実は凄いことなんですね!


このツアーでは「水はどこからやってくる?」と題して、男川浄水場の水源を巡り、
各地の川の水を採水して簡易な方法で水質検査を実施しました。

写真左は「透視度」を測っている様子で、透明の筒に川の水を入れて
どの程度の水位で底の十字マークが見えるかを確認します。

写真右は「COD」を測っている様子で、水に溶け込んでいる有機物が少ないと
比較的きれいで、多いと汚れているという結果が“色”で判別できます。


他にも「水温」や「導電率」を確認し、配布された実験結果表に記録して
いきます。果たしてどの場所の水が一番きれいでしょうか?


施設の見学で、とある薬品を使って水の中の汚れを集めて固める工程があり、
それを室内で実験してみました。ペットボトルには泥水(左)が入っており、
その中に薬品を少し垂らして何度か振り、しばらく置いておくと右の
ペットボトルのように徐々にきれいになっていき、みんなビックリ☆

こうした一つずつの工程を経て水がきれいになっていくのです!


最後は「水のオリンピック」という環境教育プログラムを行いました。
水の凝集・凝着といった性質を簡単なアクティビティを通して考えます。

最初の競技は、コップ一杯に入った水に何個のおはじきを入れられるか?


また、コップの水面に何個のクリップを浮かせられるか?を競いました。

水はきれいな状態では凝集・凝着といった性質が働きますが、
一たび汚染されればそれらの性質は失われてしまいます。

※このコップに食器用洗剤(界面活性剤)を薄めた液体を数滴
垂らしただけで、クリップはみるみるうちに沈んでしまいました。


飲み水の供給源である「川」はもちろんのこと、身近な自然を
汚さないよう大切にする必要があることがわかりました!


続いて向かったのは石原町にある「くらがり渓谷」です。
バーベキューや川遊びを楽しむ人たちで賑わっていました。


ここでは一つのパネルを使って水を育む山(森)の働きや重要性について
学びました。実は岡崎市には水道用の「ダム」がありません。
その代わりに山が「緑のダム」としての役割を果たしているのです。
改めて水源地(水源林)の大切さがわかりました!


ここでも水質検査を行いましたが、水は冷たくきれいで、
男川浄水場の水源地の水がとてもきれいであることが確認できました!

各自昼食をとった後のフリータイムでは子どもたちは川遊びに夢中でした。
やっぱり夏の川遊びは涼しくて楽しいですね☆


最後はゲンジボタルで有名な「鳥川ホタルの里(ホタル学校)」です。
鳥川(とりかわ/河川名)も男川浄水場の水源地の一つで、平成の名水百選にも
選ばれている湧水群があり、水はきれいでホタル以外にも色んな生き物がいます。


室内でホタルクイズに挑戦した後はお待ちかねの「川の生き物探し」です!
タモ(網)とアクアスコープを持ってみんな一生懸命生き物を捕まえていました。


捕まえた生き物は教室に持っていき、みんなで観察しながら
どんな生き物なのか、また生き物を通してわかる川の環境などについて
ふりかえりをしました。

※鳥川には「きれいな川」、「ややきれいな川」に棲む生き物が混在しています。


帰りに額田支所の裏にある「森の総合駅」に寄って昆虫展を見学しました。

滞在時間はわずかでしたが、子どもたちは昆虫クイズに挑戦したり
昆虫標本を見ながらスタンプラリーをしたりして楽しく過ごしました。


「えっ?この中に昆虫がいるの?全部木や葉っぱにしか見えなよ」
クイズにチャレンジした子どもたちは“擬態”する虫に夢中でした。


こうしてツアーは無事終了し、予定どおり午後4時半に市役所に到着しました。

今日の体験活動を夏休みの自由研究にしたいとの子どももいましたので
ぜひ参考にしながら、これからも「水(川)」や水を育む「山(森)」を大切に
感じてもらえたら幸いです。


ご参加いただきました皆様、暑い中、一日お疲れ様でした☆


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撮影日  平成28年8月4日(木)
撮影場所 男川浄水場、くらがり渓谷、ホタル学校、森の総合駅
投稿者  環境保全課、水道浄水課


ふたば 行こう!水とみどりの森の駅! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 15:16鳥川ホタルの里(ホタル学校)