2013年05月06日
ホタル学校「バードコールを持って野鳥観察」を開催しました!
平成25年5月6日(休)、「バードコールを持って野鳥観察」イベントを開催しました。講師は元教員・元おかざき自然体験の森指導員の三浦先生です。(写真中央のベストを着ておられるのが三浦先生) 快晴で穏やかな天候に恵まれ、バードウォッチングがスタートしました。
今回は参加者の皆さんにホタル学校特製「バードコール」がプレゼントされました。(ホタル学校職員の松下さんが製作されました)この金属のネジを軽く回すと「キュキュー」という鳥の鳴き声のような音を発します。今日はこのバードコールを持って音を鳴らしながら野鳥を呼び寄せます。果たしてホタルの里の野鳥は応答してくれるでしょうか?
まずはホタル学校から観察をスタート!いきなりホタル学校の電線に「ホオジロ」がとまり鳴き始めました。パッと見はスズメに似ていますが、その名のとおり頬が白く、とても愛らしい鳥です。また、その向かいの山の中からは「キビタキ」の美しい鳴き声が響いてきました。どうやら「縄張り宣言」をしているらしく、しばらく鳴き声は止むことがありませんでした。
「ホオジロ」
途中、春の花「ハルリンドウ」の群生を発見!青くて小さい花ですが、春を告げ知らせてくれる花の一つで、とても美しい花ですね。
少し森の中を歩くと、また「キビタキ」の鳴き声が近くから聞こえてきます。今日は終始このキビタキの声を聞いていたような気がします。(三浦先生撮影)
見晴らしの良い高台に到着すると、何やらタカのような鳥がゆっくりと舞い降り、枯れ木に止まりました。三浦先生が「おっ!あれは!」と声をあげました。
ちょっと遠いですが、それは「サシバ」のメスでした。(矢印のところ)サシバのメスは、このように木の上にじっとして、オスがエサを運んできてくれるのをひたすら待っているとか!メスは子育て、オスはエサ運びというような役割分担があるんでしょうか!?でも、待つのは一時間程度が限界らしいとのことです。
↑三浦先生が撮影された「サシバ」です。(別の場所で撮影されたものです)
サシバは夏鳥として岡崎にやってきます。渡りの時期になると、沖縄や遠くはニューギニアの方まで飛んでいきます。こういった何千キロも移動する渡り鳥のメカニズムとは、一体どうなっているのでしょうか?本当に不思議です。
サシバを堪能し、来た道を戻ります。空は快晴、風は穏やか!田んぼと山々が広がる里の風景は、心癒されるひと時ですね。(里山の原風景)
ホタル学校に戻り、今日観察した野鳥、また岡崎市内でよく見られる野鳥などのスライド写真(すべて三浦先生が撮影)を見せていただきながら、野鳥の見方、接し方、観察のポイント、野鳥の種類、体の大きさなど、詳しく解説をしていただきました。また、心構えとして、
・鳥を「見る」のではなく、「見させてもらう」という気持ちを持つこと
・野鳥たちのテリトリーを侵さないこと
などを教えていただきました。私たち人間も、人からじっ~と見られるのは嫌なもので、それは野鳥とて同じこと!でも、気持ちを穏やかにしてゆっくりと近づき、「ちょっとだけお邪魔します」という心で接すれば、意外に野鳥も逃げないとのことでした。これは、野鳥に限らず、「ホタル」を見るときも同じですね。これからも少しずつ色んな角度から自然の不思議を探っていきたいと思います。
◆今日観察できた野鳥たち◆
ホオジロ、キビタキ、シジュウカラ、ツバメ、カワラヒワ、セグロセキレイ、ウグイス、
センダイムシクイ、サシバ、ヒヨドリ、ノスリ、キセキレイ、キジバト、ヤマガラ 計15種類
撮影日 平成25年5月6日(振替休日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者 ホタル学校スタッフ
自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう!
Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 20:46
│鳥川ホタルの里(ホタル学校)