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2013年06月23日

カワニナの飼育~ホタルサポーター活動を実施!


平成25年6月22日(土)、岡崎市ホタル学校にて「ホタルサポーター活動」を実施しました。この活動は、市内でのホタル保護活動を支援するとともに、ホタルの生息環境を少しずつ拡大させていくことを目的に取り組んでいるものです。

3回目の今日は、ゲンジボタルの幼虫のエサである水生の巻貝「カワニナ」の飼育がテーマで、講師はお馴染みホタル学校名誉校長の古田先生です。

今回も市内在住の方に加え、豊田市内でホタル保護活動をされておられる方々や、刈谷市内でヘイケボタルの飼育活動をされておられる方々も参加され、古田先生のお話に熱心に耳を傾けておられました。


今回は、河川の護岸工事によってコンクリート三面張りの河川でもカワニナを繁殖させる手法を学ぶため、実際にホタル学校裏手のコンクリート三面張りの水路を活用して、カワニナの飼育場作りを行います。

古田先生いわく、「ホタルの幼虫を放流する話はよく聞きますが、放流したあとはほったらかし…ではいけません。放流した幼虫が安心して暮らせる環境作りとして、特にエサとなるカワニナもしっかり備えて、環境を整えてあげる必要があります。」との助言をいただきました。


室内での講義のあと、さっそく外に出て、水路でのカワニナの飼育場作りを始めます。まずは水路の幅に合わせたネットを用意します。


ネットに等間隔に設置するパイプを水路幅に合わせてカットします。


パイプを紐でネットに縛り付けます。このパイプは水流で野菜クズやカワニナ自身が流されないようストッパーの役割を果たします。


カゴの中には残飯をEM菌(ぼかし)で発酵させたものを入れます。残飯といっても、脂分がないものを厳選します。そのままでもカワニナは食べますが、EM菌で発酵させたほうがよく食べるようです。


ネットとカゴをコンクリート三面張り水路に設置します。


ネットの上にキャベツなどの野菜クズを置きます。カワニナは「舌歯(しぜつ)」と呼ばれる舌で、藻類や葉などを削り取って食べるのです。


最後に、観察用にホタル学校で飼育してきたカワニナ(鳥川で採取したもの)を一部放流しました。鳥川には「カワニナ」「チリメンカワニナ」が生息していて、それらが多くのゲンジボタルの命を支えているのだと思います。


カワニナはすぐに動き出し、野菜クズを食べ始めました。


こうして作業は終了です。

各地にあるコンクリート三面張りの河川は、大雨などの水量調整のために設計され、なるべく早く下流に水を流す必要があることから施工されてきたとのことですが、生き物にとっては生息空間を確保しにくいものとなってしまいます。しかし、年月が経過して徐々に土砂や石が堆積し、植物が生えてくると生き物たちも戻ってくるのです。

しかし、まだまだコンクリート部分が自然の状態に戻るには時間がかかります。「コンクリートだからどうせ生き物なんか増やせない…」ではなく、工夫次第でカワニナやホタルを増やすことはできるのです。今回実施した場所も、今後、ホタル学校で管理しながらカワニナの生育状況を調査していきたいと思います。


このあと、昼間にゲンジボタルがどのように休んでいるのか、実際に飛翔流域に行って観察を試みました。当然ですが夜は光っているのですぐにわかりますが、昼間は光っておらず、葉の裏などに隠れて寝ているので、簡単に見つけることはできません。


それでも何とか数匹は見つけることができました。やはり河川沿いの木の葉の裏に隠れるようにして休んでいます。オスかメスかははっきりわかりませんが、けっこう大きかったのでメスだと思います。

成虫の命は1週間~10日ほどです。その間に相手を見つけ、子孫を残さなければいけませんので必死です。この当たり前とも言えるホタルの営みが、毎年安心して見られるよう、私たち人間の責任として、その生息環境を守り、維持していかなければいけないと感じました。



撮影日  平成25年6月22日(土)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 19:46 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)