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2014年01月20日

ホタル学校「体験!水の不思議」を開催しました!

平成26年1月19日(日)、ホタル学校イベント「体験!水の不思議」を開催しました。
この日はホタル学校に至る道が所どころ凍結していて、皆さん冷や冷や運転だったようですが、特に事故もなく無事に開催することができました。


講師はお馴染み「自然・環境学習実践隊」の皆さん!
副会長のスギ君の挨拶から始まり、スタッフが自己紹介をしてくれました。

今日は4つの体験プログラムを通して、私たちのもっとも身近な自然の一つ「水」について楽しく学習していきます。(道路の凍結も「水(氷)」が関係していますね)


◆体験1「水の言葉」記録シート
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ホタル学校のある「鳥川ホタルの里」は、その名の通り「ホタル(ゲンジボタル)」の名所として、多くの方に親しまれています。日本人にとっては馴染のあるゲンジボタルですが、実は世界では珍しく幼虫時代を水中(川)で過ごすホタルなんです。(世界中のほとんどのホタルは実は陸生!)

ゲンジボタルの幼虫は、比較的きれいな水の川を好み、同じくきれいな川に生息している「カワニナ」という水生の巻貝を主食としています。そう!ゲンジボタルに「水」は欠かせないのです。

今日は「水」がテーマですが、まず最初にホタル学校の中にある展示物や周辺の川や森の様子を見て、「水」に依存しているもの、「水」に関係するもの、自分で考えた水の言葉などを記録シートにまとめていきます。

はじめに何人かの人に「水」と聞いて思い浮かんだ言葉を発表してもらい、水の言葉とはどういうものかを考えました。


その後、記録シートと鉛筆を持ってホタル学校内の展示物をじっくり見ながら、水に関係する言葉(生き物の名前や植物などでもOK)をどんどん記録していきます。


展示棚の中には様々な水中生物の標本が並んでいます。
「これも川の中の生き物だよね!」「こっちもそうだよ!」


1階展示室「ホタルの里」の模型をじっくり観察すると、ホタルやカワニナ、ドジョウ、カエルや水草、苔など、水に依存している動植物がたくさんあることがわかります。


◆体験2「水の言葉」
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記録した水の言葉を、今度は水の言葉カード(シールタイプ)に書き込みます。「ゲンジボタル」や「海」など、いくつかの言葉はあらかじめ印刷がされていますので、白紙のカードを使って自分が調べた・気付いた「水の言葉」を記入していきます。


1年生の男の子も白紙のカードにどんどん水の言葉を書いていきます。前の時間にしっかり展示物を見て調べたおかげで、次々にカードが出来上がっていきます。


ある程度書けたら、今度は大きな紙に水の言葉を貼り付け、言葉同士つながりがあるものを線で結んでいきます。おじいちゃん、お父さん・お母さんと協力してたくさんの水の言葉をつなげていきましょう。(何か一つの言葉を中心に考えていくとわかりやすいですね)


スタッフも負けじとチャレンジします!
「そういえばお酒はきれいな水で作るんだよね」
「うちの会社の商品作りにもたくさんの水が使われているなぁ」
などなど、水のつながりでどんどん言葉があふれてくるようです。


それでは各家族ごとにどんな水の言葉をどのようにつなげていったかなどを発表してもらいます。よ~く見ると、一つの言葉に線がたくさん書かれているものもありますね。決してその関係性は一つではなく、水は形や場所を変えて多くのものとつながっていることがわかります。


こちらのご家族は、展示物の中から鳥川ホタルの里の湧水群「庚申(こうしん)の水」「ふないどの水」を見つけられたようで、しっかりとそれらの言葉が貼られてつながっていました。


こちらは特に「川」から線がたくさんつながっていて、川に棲む生き物や川辺の生き物など、たくさんの生物が川に依存していることがよくわかります。

ある方が「たくさんあり過ぎてまとめられない!」とおっしゃいました。その通りで、水はあらゆるものに関係していて、動植物はもちろんのこと、人間、社会生活すべてに関係していて、絶対になくてはならない存在であることを再認識することができました。


◆体験3「水のオリンピック」
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次に、実際の「鳥川(河川)」の水を使った競技(今回は2つ)を行い、「凝集」「凝着」といった水の物理的性質や、水が汚れた場合の影響などを学びます。

最初の競技は「棒高跳び:天までとどけ!」と題して、いっぱいに水が入っているコップの中に水をこぼさないように「おはじき」を一つずつ入れていき、どの家族が一番たくさん入れることができるかを競います。(水が溢れた時点で終了)


コップの底にはたくさんのおはじきが入っていますが、なかなか水はこぼれません。よ~く見るとコップの水は膨らんでいます。これは「表面張力」といって、水分子間の「凝集」によって起こる現象です。水の表面は常に収縮しようとする薄く張った膜に覆われていて、その力は意外に強いのです。不思議ですね。

優勝者は「14」個のおはじきが入りました。すごい!


続いての競技は「背泳ぎ:沈まないで!」です。この競技は1分間の間に「クリップ」を何個コップの水に浮かせられるかを競います。これもまた表面張力のなせるわざです。

「よ~いスタート!」の合図と同時に、急ぎながらもしっかりとクリップを一つずつ浮かせていきます。(その表情は真剣そのもの)ある程度の数を浮かせられても、ひょんなことで2~3個いっぺんに沈んでしまうこともあり、会場はここ一番の大盛り上がり!

皆さん大体10~12個ほどは浮かせられたようです。


さて、競技が一段落したところでリーダーが「魔法の水」を取り出し、クリップが浮かんでいるコップの中にスポイトでその水を垂らしていくと、なんと今まで浮いていたクリップが次々と沈んでいくではありませんか!「これは一体どんな水?」

実は食器用洗剤をものすごく薄め溶かした水で、これらは水の持つ表面張力を壊してしまうのです。


水の上をスイスイ歩いている生き物とは?そう!みんな知っている「アメンボ」です。

アメンボは、体が軽いから水に浮いているのではありません。足に細かい毛がたくさんあって、水の表面とこの毛の間で不思議な水の作用が働いて浮いているのです。

でも、この現象は水がきれいでないと起こりません。もし、この水が汚れてしまったらアメンボはどうなると思いますか?そう!「アメンボ」は水に浮くことができなくなります。そして溺れてしまいます。

ここ鳥川では、毎年多くのゲンジボタルの光の舞を見ることができますが、もし、川の水が汚れてしまったらどうなるでしょうか?もうおわかりですね。私たちは決して川を汚さないようにしなければいけません。それは、生き物だけへの影響ではなく、川の水を利用している私たち人間も大いに関係しているからです。


◆体験4「塵もつもれば」
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いよいよラストプログラムです。家族ごとに川の絵の入った大きな紙が配られました。

「皆さんは、川のほとりの広大な土地と100億円の遺産を相続しました。これからその土地とお金の使い方を考えてもらい、その実現に向けて設計図(絵)を書いていただきます!」(架空の話でも皆さんちょっぴりうれしそう☆)

「僕は大きなビルを建ててテレビ局を造り、屋上にヘリポートも造って、ヘリコプターも買ってビルまで飛んで行くんだ!」


「スキー場が欲しいなぁ!牧場があって馬を飼いたい。」
「お父さんは大きなログハウスを建てて、家の前まで大きな水路を造ってヨットを浮かべたい。高級スポーツカーも欲しいなぁ!」

みんなの夢はどんどん広がります。


夢の設計図が描けたら6グループの絵を集めて並べます。すると真ん中に川があることがわかります。とっても賑やかな川沿いのまちが完成しました。

「宇宙エレベーターを設置して、好きな時に宇宙へ行って遊びたい」
「大きなアミューズメントパークを建設して、たくさんの人が楽しく遊べるところにしたい」
「田んぼや畑で農作物を栽培し、道の駅を造って販売したい」


夢を描くこと、実現させること、そのためにお金を使うことは社会生活上とっても大切なことです。

しかしちょっと立ち止まって考えてみよう!
みんな、そこから出される廃棄物(ゴミ)や汚染物質のことは考えたかな?
(一同「あっ…」)


一つずつのエリアからどれくらいのゴミが出されるか話し合いながら、おはじきをゴミに見立てて置いていきます。そして、そのゴミは川へと流され、下流へ、そして海へと流れていく…と考えたとき、私たちはまちづくりにおいても、生活においても、社会活動においても、しっかりと自然のことを考え、自然を汚さない、自然に配慮した行動が求められていることに気付きました。


今回の体験を通して、水について考え、学び、どのように扱うことが自然を守り、生き物を守ることにつながるのかなどについて楽しみながら覚えてきました。これからの生活の中で、一人一人が自然環境に配慮した行動は、いつでも・どこででもできるので、今日の体験を思い起こしながら、自然を大切にしていく人になっていってもらいたいと思います。

★長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。



撮影日  平成26年1月19日(日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html



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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 21:00 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)