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2014年04月07日

ホタルの再生を願って!「ホタルサポーター活動」

平成26年4月6日(日)、ホタル学校で「ホタルサポーター」活動を実施しました。
この活動は、市内各地で減少したホタルの再生と保護を目指し、
ホタル育成者の養成を行うもので、毎月1回行っています。(昨年4月からスタート)


講師はホタル学校名誉校長の古田忠久先生。
今回はゲンジボタルの幼虫がエサとしている「カワニナ」
(川の貝という意味)について学習を含めました。

サポーターの皆さんは、それぞれがお住まいの地域に
ホタルを再生させることを目指しており、ホタルを含め豊かな自然を
次の世代へ残していきたいと熱心に参加しておられます。


古田先生の作成資料を基に、カワニナの生息状況から河川環境を判定していきます。
大小様々な大きさのカワニナが生息していることが良好な河川の指標であり、
逆にカワニナの数が少なく、大きさにも偏りがあると良好な河川とは言えません。

水質の悪化やカワニナのエサ不足で、繁殖能力が低下してしまうと、
当然ゲンジボタルの生息にも影響を及ぼします。


室内での座学のあと、学校裏手の水路で試験的に飼育しているカワニナを採取しました。
カワニナは野菜クズやメロンの皮などが大好きで、
水路に敷いた網にエサをまき、栄養を与えて繁殖させます。


ホタル学校内で観察用にゲンジボタルの幼虫を飼育しており、
そのためのエサとしてこの水路から採取したカワニナを与えたりします。
特に産まれたての幼虫はその体の大きさに合ったカワニナしか食べられないので、
小さなカワニナの採取には苦労するところです。

ゲンジボタルの人工飼育の場合の最大の課題はまさにそれで、
幼虫の体の大きさに合ったエサを確保し与え続けることで、
そのためのカワニナの飼育も大変です。

飼育容器の水はいつもきれいにしておかなければならず、
カワニナの稚貝も極小なので取り分け作業は大変です。


次は学校の横を流れる「鳥川(とりかわ)」のカワニナの生息調査をしました。
サポーターの方々と手分けして、複数個所のカワニナを捕獲してその大きさを調べます。
水路と同様、鳥川は栄養が豊富なため大小様々なカワニナがいました。


ゲンジボタルの生息にとって必要な要素は、幼虫が育つための河川環境、
サナギになる河川周辺の土手環境、成虫が飛翔する環境の三つが
バランス良く整えられていることだと教えてくださいました。

古田先生いわく、「現在の河川の多くは生き物にとって食糧不足で
病弱な河川が増えてしまっている。その回復のためには、ホタルはもちろんのこと
魚やサワガニ、水生昆虫などの生き物を増やすことが重要である」とのこと。

もちろん人間が川の水質を悪化させるようなものを流すことは論外ですが、
河川環境の生物多様性もしっかりと観察して、見ていく必要があると思います。


最後に、ゲンジボタルの上陸(川岸の土手)・土まゆの中のサナギ・
成虫への羽化を観察するための人工上陸装置作りについてお話がありました。

桜が散り始め、4月半ばから5月にかけてゲンジボタルの幼虫は
次々に川からはい出て、土手の土の中でまゆを作ってサナギになります。
(必ず雨の日の夜中に上陸します)

誰に教わるでもないこと神秘的な行動ですが、
ホタル学校ではこれらホタルの一生を観察できるよう
少しの数ですがホタルを飼育し、訪れる皆さんに見ていただいております。


あと2か月もすればホタルの飛翔が見られる季節がやってきますが、
成虫の姿だけでなく、ぜひホタル学校で卵・幼虫・サナギの姿などもご覧いただき、
私たちの身近で力の限り生きようとしている生き物たちに
想いを寄せていただければ!と思います。


ホタルサポーター活動では、毎回様々なテーマを設けて学習をし、
座学だけでなく、屋外での活動や周辺の河川環境整備、
ホタル保護活動の先進地視察ツアーなども行っていく予定ですので、
ぜひ多くの皆さんにご参加いただければと思います。


◆次回の活動◆----------------------------------------------------
平成26年5月10日(土) 9時30分~(お昼頃終了)



撮影日  平成26年4月6日(日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html



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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 21:31 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)