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2014年05月26日

湧水を求めて!「平成の名水百選巡りバスツアー」を開催

平成26年5月25日(日)、鳥川ホタルの里で
「平成の名水百選巡りバスツアー」を開催しました!


朝、市役所に集合して8時45分に出発し、
バスは環境省の「平成の名水百選」の認定を受けた
「鳥川ホタルの里」(鳥川町)に向かいます。

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この名水の選定には鳥川町の皆さんの「水を守ろう・ホタルを守ろう」
という想いと保全活動があってこその結果とのことです。
ホタルを守ることは「水環境」を守ることにつながっているのですね。


ガイドはお馴染み「竹内謙作」先生です。
竹内先生は豊富小学校で4年生の担任をされておられます。

旧鳥川小学校に6年間在職され(閉校までの6年間)、
鳥川のあらゆる情報を調べてホームページに掲載し、
鳥川ホタル保存会のアドバイザーとしても活動されておられます。

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★鳥川ホタル保存会ホームページはこちら ↓
http://www.oklab.ed.jp/tokkawa/


ホタルを育む「水環境」の実態と大切さなどを知っていただくため、
まず最初に訪れたのは湧水地の一つ「延命水」です。

ここは沢山の方が水を汲みにやって来られます。
参加した皆さんもペットボトルやコップに水を注いで
自然の水を味わってみます。
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「冷たくて美味しい!」
「雑味がなくてまろやか!」
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1年中一定の温度で流量も安定している「延命水」。
鳥川にもたらされる自然の恵みを体感することができます。

※各湧水は定期的な水質検査は行っておりませんので、
飲用する場合は各自自己責任でお願いします。


次に向かうのは「産湯の滝」です。
ここだけはバスを降りて徒歩で向かいます。(約7~8分)

※ほかの4か所は道路沿いにあります。


砂防ダムの奥の「産湯の滝」に到着です。
その名のとおり鳥川の人たちは、昔ここの水を汲んで
産湯に使っていたそうで、流量は多くはありませんが、
枯れることなく鳥川の地を潤す湧水の一つです。


バスに戻る途中の「大原川」で多自然型工法で
造られた河川について解説してくださいました。
コンクリート三面張りの河川では川底に石などの
自然物がないため、生物は定着しませんが、
多自然型工法では川底を自然に近い状態に復元しているため、
一見コンクリートで覆われているとはいえ
沢山のカワニナやゲンジボタルの幼虫が生息することができます。

河川の工事もその場所の自然に配慮したものであれば
生き物たちは必ず戻ってくるのだと思いました。


今回のツアーでは湧水地のみならず、道中の名所旧跡も少し見学しながら
ホタルの里の魅力を知っていただけるようにコース設定をしてくださっています。

上の写真は「加茂式黒炭窯」です。2年ほどお休みしていた窯ですが、
今年はすでに何回か黒炭を焼いているそうです。
※「加茂」は「東加茂郡」のこと。

部材を出し入れする口と、木を燃やす焚口が別々になっているのが特徴で、
そのルーツは「福井県」にあると言われています。


炭窯の奥にはきれいな状態で残っている「猪垣」があります。
(江戸時代のもの)

この地域独特の「領家片麻岩」(りょうけへんまがん)という
硬くて平らに割れやすい岩を積み重ね、波のように反りがあるのが特徴です。
(反りがあるとイノシシが登っても越えられない)
時代を超えて人間の知恵のすごさを実感できます。


三つ目の湧水地「ふないどの水」です。
ここも比較的年間を通じて流量が安定しています。
飲んでみるととても冷たく、のどごしは抜群です。

※ちょうど民家出入口の横にありますので、ここを訪れる際は
住民の方のご迷惑にならないよう配慮をお願いします。


「うめさん・つやさん」の巡礼供養塔です。

巡礼供養塔とは、江戸時代に流行した諸国巡礼で、
参拝が成就すると、地元に満願の塔として建てたものです。
この供養塔には「百八十八番観世音」「善光寺如来」「金比羅大権現」と刻まれています。
また「弘化五戌三月願主 うめ つや」となっています。
百八十八番観世音とは、西国三十三か所、秩父三十四か所、坂東三十三か所、
四国八十八か所を合せたことを言います。

さらに善光寺、金比羅大権現とあるので、
この二人は非常に多くの霊場を巡拝したことになります。
弘化五年は、1848年にあたり、
この姉妹は三谷で芸者をしていて時折旅に出かけていたといいます。
生家近くのこの場所に供養塔を建てたのであろうと思われます。


「トヨトミ梨」にやって来ました。

岡崎市指定の天然記念物で、野生梨の一種で全くの固有種です。
よって野生のトヨトミ梨は世界でたった1本しかありません。
かつて樹齢300年超の大木でしたが、
昭和34年の伊勢湾台風で枯死してしまいました。
しかし、根元から枝が伸び、現在のトヨトミ梨となりました。

ただ、この木も平成21年の台風18号で根元から倒れ、
枯死寸前でしたが奇跡的に復活しました。
秋に小さな実をつけますが、
渋くてとても食べられないので「石梨」とも言われています。


五つ目の湧水地「大岩の水」です。
(四つ目の「庚申の水」はあいにくほとんど水が出ていませんでした。残念。)

実は今回、各湧水地の水を汲んできて
竹内先生がご自宅で焙煎したコーヒーを湧水で淹れ、
ホタル学校で「利き水」ならぬ「利きコーヒー」会を
開催することになりました。(初企画!)


ホタル学校の一室が臨時の「鳥川カフェ」に早や変わり!
4か所で汲んでおいた水を一つずつ沸かしながら
竹内先生ご自慢の焙煎コーヒーを味わっていきます。


水の味の違いもさることながら、
やはりそれらの水で淹れた「コーヒー」の味も少し違うようで、
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「産湯の滝は甘みを感じる」
「ふないどの水はまろやか」
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など、皆さんコーヒーを楽しみながらも、水による味の違いも楽しんでおられました!

※実際にこれら鳥川の湧水でお茶やコーヒー、ご飯を炊くと美味しい!とよく聞きます。


こうしてバスツアーは終了し、
体全体で鳥川の自然を感じていただけたのではないかと思います!

もう間もなくゲンジボタルが舞い始めます。
自然に育まれるホタル、その自然の神秘さや奥深さなど
様々な機会を通して知っていただけると幸いです。

私たちの周りにはまだまだ知られていないことが沢山あります。
ぜひご一緒に自然に触れて自然を探求していきましょう!

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ご参加いただいた皆様、そしてガイドの竹内先生、
誠にありがとうございました。お疲れ様でした☆



撮影日  平成26年5月25日(日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html



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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 18:19 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)