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2014年06月14日

ホタル学校講演会「光といのち」を開催しました!


平成26年6月7日(土)、ホタル学校で講演会「光といのち」を開催しました。
講師は、名古屋工業大学大学院工学研究科教授の神取秀樹先生です。

神取先生は、「光受容タンパク質におけるエネルギー変換・情報交換の機構解明」を
テーマに研究されておられ、生物が光をどのように利用しているのか、
人間はどのように色を見分けているのかなど、
段階的にわかりやすくお話いただきました。


前半は「光」とは何か、いのち(生命体)とは何か、
光と音の違い、五感を司る遺伝子の数などについてお話いただきました。


また、様々な生き物の「視覚」の研究が進み、
代表的な生き物が実際にどのような光センサー(明暗視)を備えていて
色を認識しているかなど、大変興味深いお話を伺うことができました。

特に体の色などがカラフルな生き物は色を見分けられ、
哺乳類は色が見分けられず、白黒で見えているということでした。


おそらく世界中で神取先生の研究室でしか実施されていない研究ということで、
興味深くも難しいテーマではありましたが、所どころクイズが出題される場面もあり、
楽しみながら聴くことができました。

[クイズの一例]
Q.光学顕微鏡はどのくらい倍率を上げられるか?(製作費用は惜しまないとして)
  1.2千倍
  2.2万倍
  3.20万倍
  4.無限大

A.2千倍まで
(光の波長は0.8~1.4mmのため最大で2千倍までしか上げられない)


また、遺伝子とは分子に刻まれた生物情報であり、タンパク質を作るためにあり、
人の遺伝子は3万2千個(最近の研究では2万個と言われている)あるが、
視覚遺伝子は3個、聴覚は1個、味覚は30個と想像以上に少ないが、
それらの遺伝子は遥かに多くのことを識別することができ、
特に嗅覚においては1000個も遺伝子があり、
生存に必要な部分ほど遺伝子が多いのだと知ることができました。


また、ノーベル賞を受賞された下村先生の「オワンクラゲ」の発光についてや、
ゲンジボタルの発光についてもふれられ、研究が進んだ現代では
それらの発光のメカニズムを医療分野などに応用し、
特定のタンパク質(ガン細胞など)を光らせて発見するなど
長きにわたり未知の領域であった生物に備わっている能力の応用が
ますます期待される時代へと突入してきました。

最後に神取先生は「これまでは光の観察の時代でしたが、
これからは光の『操作』の時代になり、再生医療や工業など
様々な分野での応用が期待される」とまとめていただきました。

ホタルも、人間自身の身体能力や構造なども、
まだまだ解明されていないことはたくさんありますが、
様々な研究を通して生物の驚くべき能力を知ることができます。

これからも身近な自然を通して
不思議を探っていく取り組みを続けていきたいと思います。

神取先生、そしてご参加いただきました皆様へ
この場をお借りしてお礼申し上げます。
誠にありがとうございました。


◆ホームページ「神取研究室」
http://www.ach.nitech.ac.jp/~physchem/kandori/index_j.html



撮影日  平成26年6月7日(土)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html



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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 08:58 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)