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2014年10月05日

いよいよ最終回!第6回「ホタルマスターファミリー講座」(第2部)

平成26年9月28日(日)、第6回「ホタルマスターファミリー講座」
(最終回)の第2部の始まりです。

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◆第1部(午前)の様子はこちら
http://sizentaikennomori.boo-log.com/e288372.html
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第2部では、環境教育プログラム体験と活動の総まとめとして
これまでに色んな体験をしてきたことを思い出しながら、
自然の中で暮らす生き物を題材とした環境教育プログラムを体験し、
最後に活動全体のふり返りと総まとめをします。


体験1 「つながり発見!生息地」

ある生き物の生息地の構成要素を考え、その構成要素のバランスが
保たれていることがいかに重要か、体を使って体感します。

ここ鳥川でも見られる「シカ」が、自然の中で生きていくために必要なものは何か
問いかけると、「水」、「食べ物」という答えが返ってきました。
どんな生き物も水や食べ物がなければ死んでしまいます。
その他に、休んだり、子育てや外敵などから身を守るための「隠れ家」も必要であり、
水や食べ物を探したりする活動範囲「生活空間」もなければいけません。


シカが生きていくために必要な4つの要素になって、この4つの要素が
バランス良くそろっているというのはどんな状態なのか、
皆さん自身が体を使って確かめてもらいます。

まず、数が均等になるように4つの要素に分かれ、運動場に並んで輪を作ります。
みんな同じ方向を向き、前の人の肩に手を置き、少し感覚を詰めます。
次に、合図に合わせて膝を曲げながら後ろの人の膝上あたりに腰を下ろします。
さあ、果たしてうまくできるでしょうか?


小学2年生から少し重そうな?お父さんまでいますが、
人間椅子は崩れることなく成功しました。
力が分散されることで、さほど重さを感じないんですね。
この状態こそ、シカの生息に必要な要素がバランス良く整っているのと同じと言えます。

自然界では、雨が少なくて干ばつが起こり、水や食べ物が
簡単に手に入らなくなったり、土砂崩れや人間の開発などで、
隠れ場所がなくなるだけでなく、時には生活空間自体がなくなってしまうことがあります。

必要要素のバランスが崩れたり、量が減少してしまうと、
野生動物の生息に影響が現れます。そんなことが、
この体験を通して理解することができたと思います。


体験2 「オー・ディア!」

次に、ある生き物と生息地の3つの要素になって、その生き物の生き残りを体験します。
先ほどの体験では「シカ」の生息に必要な要素とそのバランスについて
体を使って考えました。たとえ生息条件の整った場所にシカがいるとしても、
水や食べ物、隠れ場所などは、シカ自らが探さなければなりません。
今度は、シカとその生息地の必要要素の水・食べ物・隠れ場所になって、
シカの生き残りについて体を使って体験します。


まず、必要要素それぞれを体で表すとどうなるのか、皆さんに考えてもらい、
水は喉が渇いた時に必要なので、喉の辺りに両手を当てることにしました。

食べ物は、お腹がすいたということで、両手をおへその辺りに当てる。
隠れ場所は、家を表すように両手を頭の上で屋根のようにするというように決めました。
各要素のポーズが決まったところでシカ役を選びます。


笛の合図に合わせて、シカは「今自分が必要だ!」と思うもの(水・食べ物・隠れ場所)
のポーズをとり、必要要素の人も今自分が思ったもののポーズをとります。
2回目の笛で、シカは走って自分が必要(同じポーズ)な要素を取りに行き、
要素が見つかったシカは元の場所に要素を持って(連れて)戻ります。

次の回(年)には、持ち帰られた要素もシカとなり、1回目と同じように
合図に合わせてポーズをとり、必要要素を取りに行きます。
必要要素が見つからなかったシカは死んでしまい、1回休む(1年経過する)ことで
分解されて自然に還り、必要要素になります。
これを何回か(何年か)行い、シカの数の変化を記録していきます。

大人も子供もみんな全速力で夢中でしたね!


10回(10年)行ったところで、シカの生息数を確認してみました。
最初7匹だったシカは、一番多い時には16匹まで増えましたが、
次の年にはかなり減ってしまいました。

この結果からみると、シカの数が増えると必要要素がたくさんいるため、
それを得られなかったシカは死んでしまったり、数が少なくても
必要要素のバランスが悪くなるとシカの生息にも影響があることが分かりました。

現在、イノシシやサル、シカなどが人里にも現れて農作物を荒らしたりしています。
これは、自然の中の必要要素バランスと野生動物の生息数のバランスが崩れているために
起こっています。自然で暮らす生き物たちは、自然の変化に影響を受けます。
自然のバランスが崩れても自分たちではどうすることもできません。

自然やそこで暮らす生き物の生息環境を壊すのも守ることができるのも、
私たち人間だということが、この体験を通して再認識できたと思います。


体験3 「みんなの清流」

様々な人間の土地利用活動が、ホタルが生息する清流に与える影響を検討して、
水辺に対する悪影響を最小限の抑える手段を考えます。

「みんなの清流」の活動についての説明文と川や湿地などが描かれた大きな用紙、
化学工場やマンションなどの絵が描かれた用紙が配られました。

この川には「ゲンジボタル」が、湿地には「ヘイケボタル」、池には「カエル」や
「トンボ」がたくさん生息していますが、皆さんにこの地域の開発を考えてもらうことに
なったという設定です。化学工場などの建設物全てを川の絵の用紙に配置していきますが、
ゲンジボタルなどを守ることも考え、そのために必要だと思うものは絵を描いて表現します。

各グループで考え、意見を出し合いながら、どこに何を配置するのか、
ゲンジボタルなどへの影響をどのように抑えるのかも考えていきます。


みなさんは、これまで色んな体験をしながら、ゲンジボタルの生態や
その生息環境について学習してきたので、ゲンジボタルなどを守りながらの
開発をしっかり考えることができたようです。

完成したところで、4つのグループに発表してもらいましたが、
どのグループも自分たちの考えを分かりやすく説明してくれました。


どれを見ても、化学工場や下水処理場は川の最下流に配置し、
家やマンション、コンビニなどは川や湿地から離れた場所としています。
また、川の周りには植栽を設けるなどして、少しでもゲンジボタルの生息に
影響を与えないように考えられていました。

どのグループも、これまで学習してきたことがしっかり活かされており、
自然や生き物に対する優しい気持ちが備わっていることが良く分かりました。


体験4 「フォールドポエム」

少し仕掛けのある詩作りをグループで行い、これまでの体験を分かち合います。
いよいよ最後の体験です。これまでの活動を思い出しながら、
ホタルや自然に関する詩作りに挑戦します。

まずグループ内で順番を決め、最初の人がホタルや自然に対する気持ちなどを
書き込みます。続いて2番目の人が最初の人の書いた言葉を見て、
それに繋がるように自分の気持ちなどを書き、最初の人の枠を
見えないように裏に折り返します。

3番目の人は2番目の人の言葉を見て、それに繋がる言葉を書き、
2番目の人の枠を見えないようにします。このように、後から書く人は
直前の人の言葉しか分からないようにして、最後の人まで続けて完成となります。


時間となったところで、皆さんに紹介してもらいました。どのグループも、
ホタルや自然への思いを託してくれました。自然と生き物、
そして私たちの暮らしが共生するということが、どの作品からも伝わってきますね。

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しゅうに1回いきたいところ
きれいな水には生きものいっぱい
ホタルもとびかう
川がきれい
自慢の名水
大岩の水は冷たい
みんなの心はあたたかい
ホタルのように
心もひかる
------------------------------  (完成した詩の一例)


これですべてのプログラムは終了です。
この後、これまでの活動を振り返りながら、意見交換をしました。
どの参加者からも、ホタルやその生息環境への理解が深まり、
とても有意義な活動であった!とお話ししてくれました。
皆さんの積極的な姿勢があったからこそ、毎回この講座は
内容のある活動ができ、自由研究で素晴らしい結果となるなど、
予想以上の成果がありました。

最後に、この講座に参加された家族(4回以上参加)に
「ホタルマスターファミリー認定証」と記念品が渡されました。


また、講師を務めた自然・環境学習実践隊から、
小中学生と全ての回に参加した大学生に感謝状が渡されました。

平成26年度のホタルマスターファミリー講座は、怪我や事故もなく
無事に終えることができました。また、今年は小学生だけでなく、中学生、
そして大学生も参加するということで、年齢の幅が広かったですが、
皆さん最後まで真剣に取り組み、常に笑顔が溢れる明るい雰囲気だったので、
とても良い活動ができたと思います。


↑ 寄せ書きの様子

この講座は終了しますが、これからも家族そろって自然に目を向け、
その自然から多くのことを学び、発見や感動を分かち合ったことは、
皆さん、特に子供たちの成長に必ずプラスになると思います。

また、家族の楽しい思い出にもなったことと思います。
これからも、家族そろっていろんな活動に参加してください。
素晴らしい自然、そして、素晴らしいファミリーに出会えたことに、心から感謝します。
この講座に参加してくださり、本当にありがとうございました。
また会える日を楽しみにしています。お疲れ様でした。


                    自然・環境学習実践隊
                       MUSHIKUN

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◆第1部(午前)の様子はこちら
http://sizentaikennomori.boo-log.com/e288372.html
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撮影日  平成26年9月28日(日)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
文責   むしくん
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html



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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 15:26 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)