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2014年12月12日

歴史探訪!「とっかわ歴史ミステリーバスツアー」を開催しました!


素晴らしい快晴に恵まれた平成26年12月7日(日)、
「鳥川ホタルの里」の自然・歴史・文化の謎に迫る
「とっかわ歴史ミステリーバスツアー」を開催しました。

※写真は「鳥川城址」

※講師は「鳥川ホタル保存会」アドバイザーの竹内謙作さんです。


朝8時45分に岡崎市役所を出発した一行は
一路「ホタル学校」へ向かい、ホタル学校で2家族と
地元の「鳥川ホタル保存会」の方を乗せて
いざミステリーツアーに出発!


写真は「瀬長の猪垣」です。

江戸時代、猪や鹿の被害を防ぐために田んぼや畑を取り囲むように
作られた石垣です。この地域独特の領家片麻岩(りょうけへんまがん)
という固くて平らに割れやすい岩を積み重ねています。
鳥川町内に20か所ほど現存していますが、この瀬長の猪垣は、
外側に向かってみごとな反り(ウェーブ)があり、
特にきれいな状態で残っています。

過去の大きな地震でも崩れなかったその石組は先人の知恵でありますが、
なぜ崩れないのか不思議でなりません。


「ふないどの水」

平成の名水百選「鳥川ホタルの里湧水群」の一つで、この付近の通称の地名から
「ふないどの水」と名づけられました。すぐ脇の石碑には鳥川小学校の鷹見元校長の
「岩しぼる 水のうまさや 鳥川路」という句が刻まれています。
夏冬と問わず、良好な清水が湧き出ており、汲みに訪れる人が増えています。
なぜこれほどまでに鳥川町には「湧水」が多いのか、謎の一つです。

この湧水が鳥川の自然、ホタル、そして私たち人間を支えています。
※鳥川(河川名)は「男川浄水場」の貴重な水源の一つです!


「トヨトミ梨」

岡崎市指定の天然記念物で、野生梨の一種で全くの固有種です。
実は野生のトヨトミ梨は世界でたった1本ここだけにしかありません。
かつて樹齢300年超の大木でしたが、昭和34年の伊勢湾台風で枯死してしまいました。
しかし根元から枝が伸び、現在のトヨトミ梨として復活を果たしました。

ただ、この木も平成21年の台風18号で根元から倒れ、
枯死寸前でしたが、奇跡的に復活しました。
秋に小さな実をつけますが、渋くてとても食べられません。
なぜこの木がこの鳥川の地に存在しているのか、誰も知る人はいません。


小学生の女の子が木の下に落ちていたトヨトミ梨の実を拾って
見せてくれました。ゴルフボール大のかわいい実で、
見た目は私たちがよく食べる梨と全く同じです。


「西国三十三所観音」(さいごくさんじゅうさんしょかんのん)

江戸時代に盛んになった観音札所巡礼の流行は鳥川にも広がりました。
しかし、当時の社会事情では現地まで出向くことは大変で、
実行できる人は多くありませんでした。

そこで、各霊場の本尊の石像を身近に祀り、それを参拝することにより
実際に巡礼したことの代わりとしました。慈徳院の西国三十三所観音もその一つで、
1番札所の那智山から33番札所の谷汲山までわずか数分ですべてを回ることができます。

一体ずつ表情も格好も違います。


「慈徳院」(じとくいん)

臨済宗妙心寺派に属し、片寄天恩寺の32番目の末寺の一つにあたります。
境内には西国三十三所観音をはじめ、釈迦三尊像、三界万霊塔、巡礼供養塔、
十王様、六地蔵、弘法大師像、虚空蔵菩薩などが祀られています。
建物は、本堂、庫裏、十王堂の三つが健在です。

現在は無住の寺ですが、鳥川町の方々が交代で掃除や草刈などの手入れをしています。


「オオイチョウ」(慈徳院のすぐ横)

写真ではわかりにくいですがかなりの巨木で、この時期はすでに
葉が落ちてしまっていました。ちょうど黄色の絨毯のようで、
この木の下を通って次のミステリースポットへ向かいました。

※11月下旬ですと黄色に輝くオオイチョウの姿が楽しめます☆


「御嶽講霊神供養塔」(おんたけこうれいじんくようとう)

この日最大のミステリースポットにして最大の難所でした。
中央に「長覚霊神」、右横に「御嶽山登山八十度」、左横に「鹿勝川平川長三郎」
と彫られています。明治の終り頃のものと思われ、当時の御嶽登山80回とは
大変な回数だと想像します。


古き昔より山岳信仰が盛んであり、この地方でも
一番身近な霊山である御嶽山を信仰する人が多くあり、
信仰の対象である御嶽山に度々お参りに出かけました。

その御嶽講の信者によって、講祖や先達の霊を祀るという風習が生れ、
各地に建てられたのが「霊神碑」であります。

※上の写真の「長覚霊神」は高さ3メートルほどの場所にあります。

この場所はガイドの案内なくして辿り着くのは難しく、
突然山の中に巨大な岩が現れて
本当に昔にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。


御嶽講霊神供養塔から山を下ること10分、県道沿いの「八柱白鬚神社」
に到着しました。今日のコースの中には入っていませんが、
見てのとおり写真右側に巨大な「クスノキ」があり(樹齢は数百年!?)
鳥川パワースポットの一つです!


「鳥川城址」(とっかわじょうし)

空堀跡や無数の墓石が残されています。
宝篋印塔、五輪石等が多数ありますが、正常な形を残しているものは少ないです。
調査の結果、作手奥平氏の鳥川城跡ではなかろうか?ということになりました。

この鳥川にも天文一年(1532年)奥平の居館として鳥川砦が築かれた
という記録が残っています。城主は奥平貞勝の弟で、
「次郎左衛門鳥川に住す 長篠の役戦死」とありますので、
城主は長篠の合戦の折、戦死してしまったということであろうと思われます。

いまだ無数の墓石だけが残され、今を生きる私たちに
何かを伝えようとしているかのようです。


最後は「双体道祖神」(そうたいどうそじん)

道祖神とは、村の入口や道路の分岐点で、道行く人の安全を願い、
悪疫などを防ぐための塞神です。また、人の一生を旅に例え、
妊娠、出産、良縁和合の神、ひいては生産の神としての性格を
持つようになりました。

このような意味から、信州方面においては男女の神が抱き合った
双体道祖神が多く見られます。双体道祖神は、長野県を中心に
ごく限られた地域にしか残っていなと言います。
長野から遠く離れたこの鳥川の地になぜ存在するのか?
今なお大いなる謎であります。

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ここでご紹介した以外にもいくつかのスポットを巡りましたが、
なんといっても最大の謎は「なぜこれほどまでにたくさんのゲンジボタルが
自然発生(生息)できるのか?」だと思います。

自然の神秘さにふれるとき、人間はときに信仰を抱き、文字を刻み、
文化や慣習として後世に伝えようとしてきました。

残された多くの「遺産」を通して、先人の声に耳を傾けながら、
身近な自然を大切にしていきたいと感じます。


次回のバスツアーではさらなる不思議スポットを巡りたいと思います。
お楽しみに!


撮影日  平成26年12月7日(日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html



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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 09:19 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)