› 水とみどりの森の駅ブログ › 鳥川ホタルの里(ホタル学校) › ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座

2016年10月02日

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
平成28年9月25日(日)、岡崎市ホタル学校で
第6回「ホタルマスターファミリー講座」を実施しました。
今年度の最終回となるこの日は一日かけてホタルの里で様々な
環境教育プログラムを体験し、半年間の総まとめをします。

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
まずはホタルの里を散策しながら「フィールドビンゴ」に挑戦しました。
ビンゴと言ってもマス目に書かれているのは数字ではなく、
キノコや鳥の声、チョウチョなど自然に関する様々な事柄です。

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
五感をフル稼働して自然アイテムを見つけて書き留めていきます。

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
(夏から秋へと移り変わる、いのち溢れる鳥川ホタルの里)

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
歩くこと約1km、鳥川で一番大きな神社「白髭八柱神社」に着きました。
ここには様々な木が生えています。人間に聴診器を当てると息の音や心臓の音が
聞こえてきますが、生きている木からはどんな音がするのでしょうか?

樹皮にそっと聴診器を当てると「ゴーーッ」という音が響いてきました!
実際は木が水を吸い上げる音ではなく、風で枝が揺れる音や周囲からの
振動が伝わってきているそうです。(プログラム名:木の鼓動

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
お医者さんになったあとは「芸術家」になります!

気に入った場所に枠(額縁)を置いて、自然の一部を作品として
切り出す「森の美術館」というプログラムです。

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
何気なく見ている景色も、額縁を置くだけで見え方が違ってくるのが不思議です。
個性豊かな即席の展覧会が出来上がりました!

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
ホタル学校に戻って昼食をとり、午後からの体験スタートです。

鳥川でも見られるサルやシカといった野生動物。それらが生き残るためには
「食べもの」、「水」、「棲み家」、「生活空間」がバランスよくそろっていることが大切です。

一人一人がそのどれかの要素になってもらい、輪になって後ろの人の膝の上に
ゆっくり座ります。うまくバランスが取れていると手を放しても崩れません!
でもこうした必要要素のどれかが欠けただけでも生態系のバランスは
崩れてしまうのです。(プログラム名:つながり発見!生息地

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
それではシカ役と必要要素役に分かれて、実際にシカの生き残りを体験してみましょう。

シカは自分がほしいもの(食べ物、水、棲み家)を決めます。必要要素役も3つのうち
どれになるかを決めます。合図とともにお互いに決められたポーズをとり、
シカは同じポーズをとっている必要要素役を捕まえに行きます。

うまく捕まえたシカは繁殖に成功!捕まえられた人は次からはシカ役になります。
捕まえられなかったシカは生き残れませんでした・・・。
1回休んで(自然に還って)、今度は必要要素役に移ります。

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
これを10回(10年)繰り返してみると、シカの数は最初は順調に増えていきましたが、
途中で必要要素が不足して急激に減ってしまいました。しかしそこからまた数が回復して、
また減って・・・というサイクルを繰り返していることが分かります。

実際の生態系でもこうした変動を繰り返しながら全体の調和が保たれています。
(プログラム名:オー・ディア!

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
続いてのプログラムは「みんなのホタル川」

参加者の皆さんはホタルの棲む清流の周囲を開発することになりました。(仮定)
マンションやコンビニなど、建てなくてはいけないものが決まっている中で
どうしたら自然と共生することができるでしょうか?

グループに分かれて議論をしながら街のレイアウトや環境を守る工夫を考えます。

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
こちらのグループは人の生活するエリアを川の北側にまとめることで、自然に与える影響を
減らそうという計画です。他のグループでも光が川に入らないよう川沿いに木を植えたり、
畑は有機無農薬で栽培するなど環境を守るための様々なアイデアが発表されました。

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
最後のプログラムは「フォールドポエム」

フォールドとは「折りたたむ」という意味です。これまでの体験や講座を振り返りながら、
一人一行ずつポエムを書きます。ただし見ることのできるのは自分の直前の人が
書いた一行のみ。紙を折りたたみながら次の人に渡し、2周して紙を開いてみて
初めて全体の詩が明らかになります。


あるグループではこんな詩ができました。


ホタルを未来につなげよう
ゲンジボタルを増やすために
美しい自然を守り
ホタルを守り
ホタルが増えすぎたり少なくなりすぎたりしないようにして
周りの自然を守り
光の仲間たち
永遠に


全体のバランスに配慮しながら、ホタルだけでなく周囲の自然環境全体を
守っていこうという講座での学びがよく伝わってきました。拍手!

ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座
以上でホタルマスターファミリー講座の全プログラムは終了です。

最後に認定証と参加記念品、そして講師を務めた「自然・環境学習実践隊」
から感謝状が手渡されました。今年も参加者の中からホタルの自由研究で学校代表に
選ばれた子がいて、とても誇らしく思います。

また、あるお父さんからは「普段は子どもと過ごす機会が少ないけれど、
この講座に参加して子どもと一緒にホタルについて学ぶ経験が出来て良かった☆」

という感想をいただきました。

家族で一緒に楽しみながら学ぶという講座のねらいが達成できたことを嬉しく思いました。


半年間にわたりご参加くださった皆様、そして講師の皆様、誠にありがとうございました!

講座が終わってもホタル学校では毎月様々なイベントがありますので、
また気軽にお越しください。鳥川の川底ですくすく育つホタルの幼虫たちとともに、
また皆様にお会いできるのを楽しみにしています!


-------------------------------------------------------
撮影日  平成28年9月25日(日)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者  からさわ


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html



同じカテゴリー(鳥川ホタルの里(ホタル学校))の記事画像
冬空の下に広がる絶景!音羽富士トレッキング
「ホタル学校だより」第12号を発行しました!
カワニナの増殖と飼料開発のポイント
エコな「書道作品」展示中!
第2回「河合ホタルサミット」開催レポート
森と私たちの暮らしの関係を学ぶ!豊富小学校で出前授業を実施
同じカテゴリー(鳥川ホタルの里(ホタル学校))の記事
 冬空の下に広がる絶景!音羽富士トレッキング (2017-01-30 14:47)
 「ホタル学校だより」第12号を発行しました! (2017-01-29 11:05)
 カワニナの増殖と飼料開発のポイント (2017-01-28 07:42)
 エコな「書道作品」展示中! (2017-01-27 09:23)
 第2回「河合ホタルサミット」開催レポート (2017-01-26 14:47)
 森と私たちの暮らしの関係を学ぶ!豊富小学校で出前授業を実施 (2017-01-20 09:15)

Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 20:22 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)

削除
ホタルの里で環境教育プログラムを体験!第6回ホタルマスターファミリー講座