9月2回目例会は1回目に続いて管理棟南の
「ふるさとの森」の整備作業を
実施しました。「ふるさとの森」はその一部(ふるさとの森総面積2.45haの雑木林
Eコースと、作業道の間の0.5ha)が愛知県の
「優良広葉樹母樹林」
に指定されています。
このふるさとの森は「カシノナガキクイムシ」の被害で大分枯れましたが、
きこりの会の活動で明るくなった林床には
コナラの実生の「幼木」が
少しずつ成長しています。
これからの活動として、適切な間伐や常緑樹除伐で、現在の母樹だけでなく、
将来母樹となるコナラも育成し、この母樹林を保全していく必要があります。
始業ミーティングの様子です。担当者から作業内容と安全についての説明が
ありました。本日はスタッフの息子さんも参加してくれました。
◆常緑樹の除伐作業
コナラの実生幼木が成長しやすいように、林床への太陽光を遮る
コジイ・ヒサカキ・カシなどの除伐、および高木の伐採を行いました。
高木の伐採では、スタッフの息子さんの勉強を兼ねて
滑車とロープを
使って伐倒方向へ力をかけながら伐採する方法で作業をしました。
倒す方向にある大木を利用して伐倒する高木を引っ張ります。
滑車を使ってロープを二重にすることにより、2倍の力をかけることが出来ます。
ロープに引っ張り力を掛けているスタッフの息子さん!
伐倒準備完了し、チェーンソー作業開始!
みごとに予定の方向へ伐倒した高木(こうぼく)
◆土止め作業
午前中に常緑樹の除伐作業と併せて、急傾斜な部位に流れ止めのダム
を作りました。これは降った雨が地面に吸い込まれず、土と共に表面を
流れ落ちてしまい、植物が自生出来にくい状態(コナラの幼木を守る)を
防止するためです。
ダムを構成する材は、森の中に散らばっている倒木と新たに除伐した材
などを使った。このことは森もきれいになり、一石二鳥となった。
◆太幹の除去作業
午後の作業は、先回の例会で伐倒したコジイの太い幹を玉切りし、
それを滑車・カラビナ・スリングベルト・ロープを組み合わせた
「青木式搬出法」で山中から作業道へ運び出しました。
こうして作業は無事に終了しました。皆さん、大変お疲れ様でした。
なお、本日の参加者は会員15名、一般参加1名の計16名でした。
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撮影日 平成27年9月27日(日)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
レポート きこりの会 江見さん
投稿者 環境保全課
この森まるごと自然体験フィールド
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