森の素材でかわいい干支「申(さる)」人形を作りました!

岡崎市環境部環境政策課

2015年12月23日 11:01


本日実施したプログラムは、森の素材を使った
こんなかわいい「申(さる)の干支人形作り」です!


平成27年12月18日(金)、おかざき自然体験の森で
「森の素材屋」の主催する「干支(申)の人形作り」プログラムを実施しました!

管理棟の工作室に集まった参加者の皆さんは、森の素材屋の2人の講師
(写真左)から干支人形作りの凡その説明を受けました。


まずは紅葉園に続く斜面を登って、工作に使う素材を調達に行きます。


紅葉園に着くとクスノキの切株の太さにびっくり!
講師から「このクスノキは、昨年、きこりの会が除伐したものです。
何年ぐらいたっていると思いますか?」の問いかけに、
参加者が「50年から60年位ですか?」と答えました。
試しに年輪を数えてみます。「20数年ですね。」
参加者の皆さん、その木の若さと太さのギャップにびっくり!

この辺りの雑木林は、先人たちが、数百年コナラやアベマキなどの落葉広葉樹
を植え、育て、活用してきたからあるのです。自然のまま放置されれば、
温暖な愛知県の森は、シイやカシなどの照葉樹林(常緑広葉林)になってしまい、
豊かなどんぐりの森は消滅してしまいます。

昭和30年代以前の里山は、薪炭などのため適宜伐採して、人々が活用して
保全されていました。しかし、昭和30年代の燃料革命によって、里山の
薪炭の活用がなされなくなり、植生遷移を起して、急激に雑木林が失われています。

きこりの会(森の素材屋の母体)では、豊かな雑木林を維持していくため、
照葉樹の除伐などの活動を月2回の定例活動として行っています。
そして、伐採されたクスノキの根元から孫生え(ひこばえ)が出ているのを
目の当たりにしました。若い樹木は伐採されても孫生えから再生されることが
多くあります。里山で薪炭のために15年生~20年生ほどの若い樹木を
伐採していました。この若い伐採された樹木の根元から孫生えが出て、
再生されていたので、里山はいつまでも豊かであり続けられました。



除伐されたクスノキの枝をノコギリやドイツ鋏で切り取りました。


切り取った枝を管理棟に持ち帰り、サルの材料に合わせて切りそろえます。
やや太い胴体や顔の部分は、万力に挟んでノコギリで切りました。
細い枝は、ドイツ鋏で切りました。胴体のお腹やや顔の部分は
小刀で削ります。ケガをしないよう慎重に削ります。


次に顔と胴体を木工用ボンドでくっつけました。


そして、顔やお腹に絵具で色付けです。


顔やお腹に色づけされると、それとなくサルらしくなってきました。


いよいよ目を入れます。


いよいよ最後の仕上げ!目が入ると木のサルに命が吹き込まれたようです!


さらに小物作りに入ります・
「鈴の飾りがかわいいわね!」
へクソカズラの実で神楽鈴を作る参加者もあります。

「私の小物は御幣がいいわ!」
また、御幣の小物にする参加者もあります。講師に御幣の紙の切り方を教わります。


立派な御幣ができました!しっかりお払いができそうです。


いよいよ干支の申作りも大詰め!脚や尻尾を慎重に組み立てていきます。

サルに被せる烏帽子を金紙で作ります。


サルの頭の大きさに合わせて金紙を切り取り、烏帽子を作りました。


烏帽子に小物の御幣や神楽鈴をサルに持たせれば、とってもかわいい
干支の申人形完成☆ 今にもサルは三河万歳を踊りだしそうです!

お持ち帰り用の色紙の飾り箱を作ってこのプログラムも完結!

参加者の皆さん、夕方4時近くまで根気のいる細かな作業、本当に
お疲れ様でした!森の素材屋のお2人の講師も前々からの準備、そして
本日のプログラムのご指導、本当にありがとうございました!

次回の森の素材屋の来春のプログラムは1月15日(金)午前10時から
午後3時までで「竹で作る花器・植木鉢」を予定しています。

申込受付は平成27年12月22日(火)の午前9時から
電話(0564)45-5544まで!
皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしています。


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撮影日  平成27年12月18日(金)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


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HP:http://www.sizentaiken.jp/

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