きこりの会の里山保全活動奮闘記「紅葉の森」編

岡崎市環境部環境政策課

2016年01月27日 07:30


平成28年1月24日(日)、おかざき自然体験の森の「紅葉の森」
市民活動団体「きこりの会」の方々が、定例活動の一環として
ヒノキの除伐を行いました!


何より安全第一!チェーンソーを使うときは必ずチェーンソーパンツ
身に付けます。チェーンソーの鋭い歯から体を守ってくれる優れものです。


切れない刃物ほど危険です。チェーンソーの刃を専用のヤスリで
目立てをします。簡単そうに目立てをしているようですが、
ヤスリの角度を一定にして刃を研ぐのはかなり技能がいります。


防音ヘルメットも必ず身に付けます。
チェーンソーの騒音により難聴になるのを防いでくれます。


装備は万全!伐採の段取りに入ります。
まずは慎重に倒す木の様子を観察します。


伐採木にベルトを掛け、ロープワークの準備を進めます。


滑車と牽引器を使って倒したい方向に木をコントロールします。


伐倒前には、必ず以下の指差し安全確認をします。
「上方よし」 枝がらみやつるは巻きついていません。
「前方よし」 伐倒方向に人はいません。
「足元よし」 自分の足場の安全をもう一度確認します。
「退避方向よし」 退避経路・退避場所を再度確認します。
いよいよ伐倒方向に「受け口」を切ります。


再度、周囲の安全確認をして「追い口」を切ります。
「ピーーー!」
鋭く甲高い笛の合図で安全確認をします。クサビ(矢)を打つとメリメリ
ズシーンッ!十数メートルあるヒノキの大木がきしみ音を立てて
山側に倒れました!お見事です☆


倒れたヒノキの枝を落とします。


必要な長さに合わせて「玉切り」をします。
午前・午後の作業でヒノキの大木3本を除伐しました。
ここで除伐したヒノキの材は、ツツジの里(旧熊野神社西)に続く
散策路の「御御所(おごそ)橋」の架け替え用に利用します。
除伐した樹木の有効活用はきこりの誇りでもあります。

※「御御所橋」の架け替えは2月の定例活動で行う予定です。


紅葉の森では、ヒノキの除伐と並行して「ハチク」(破竹)の除伐を行いました。
ハチクの伐倒の安全な手順はヒノキなどの樹木と全く同じです。


この竹林のハチクは、今までなかなか手入れができずに、密植状態で10年を
超える老いた個体も多くあり、竹材として利用価値が著しく失われていました。


適当な長さに切り取って見栄えよく置き、自然に返します。
山で出たものは山に返すのもきこりのわきまえです。


(紅葉の森/平成26年11月25日撮影)

午前10時から午後3時まで、昼の休憩をはさんで急な斜面での困難な作業を
厭わないきこりの会の方々の努力に頭が下がります。

本当にありがとうございました。

紅葉の森と名付けられたように、秋にはすばらしい紅葉を見に訪れる人々に
感動を与えてくださいます。上の写真は2年前の美しい紅葉の様子ですが、
今年は、きっとさらに美しい紅葉を見せてくれるものと大いに期待しています。


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撮影日  平成28年1月24日(土)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


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HP:http://www.sizentaiken.jp/

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