すてきな葛(くず)のつるかごを編みました!

岡崎市環境部環境政策課

2016年02月21日 08:15


平成28年2月19日(金)、3月下旬なみの桜の咲き始めるころを思わせる
ぽかぽか陽気に恵まれたこの日、「葛のつるかご編みプログラム」
を実施しました!

※イベント会場は「おかざき自然体験の森」


午前10時、管理棟に集まった参加者の皆さんは、管理道路を駐車場に向けて戻り、
県道岡崎足助線から体験の森駐車場に入る右手の草むらで、クズのつるを採集します。
市民活動団体「森の素材屋」(きこりの会を母体)講師の竹内昭次さんから
編みやすいクズのつるの採集の仕方を教えてもらいました。
「ほふく茎」といって地表をはっている柔らかいつるを採集します。


そして、講師から採集したつるの処理の仕方の手本を見せていただきます。
講師は、写真左が竹内昭次さん、右が藤澤浩さんです。


参加者の皆さんはさっそく、草むらに入ってクズのつるを採集します。
腰をかがめての採集はけっこう体を使います。ひっつき虫も服にくっついて
大変ですが、良い材料集めに苦労は厭いません!


切り取ったつるを一尋ほどの長さに切りそろえます。
採集すること1時間ほど、一汗も二汗もかきました。
なんとつるを数十本も集めました。


講師の青山遵(じゅん)さん(写真右のヘルメットの男性)から
持ち帰りやすいつるの縛り方を教えてもらいました。
こんな風に持ち運びやすいように縛って、管理棟に持ち帰りました。


管理棟に戻る道すがら、駐車場入口手前の空き地に長径1メートルもある
穴が数個あるのを発見しました。

よ~く見ると、クズの根っこをしゃぶったような跡を見つけました。
きっとイノシシがクズの根に含まれるでんぷんを食べたものと推察します。
くず粉は、現代では高級和菓子に使われるので、イノシシはなかなかグルメです!
でも、こんなところまでイノシシが出没するとは驚きです。


管理棟に戻った参加者の皆さんは、講師からクズのつるの編み方の
コツを教えてもらいました。


昼食をはさんで、いよいよつる籠を編み始めます。
まず、籠の底を編むためのクズのつる80cmほどのものを8本準備します。
講師にメジャーで8cmを計ってもらって、クズのつるを切りそろえました。


つる籠の底作りをします。底の良し悪しで作品の出来栄えが左右される
大切な部分です。皆さん真剣に講師の説明に聞き入ります。

やはり初めてクズのつるを編む方がほとんどで、
「先生、お願いしま~す!」と、ヘルプの声。講師フル稼働です!


クズのつるは柔らかいといっても、底を編むために8本のつるを十字に
組み込むにはかなりの力が要ります。講師と共同作業で編む方もいらっしゃいます。
写真右の講師は梅澤晴二さんです。力仕事で、顔が赤らんできました


底ができたら、籠の側面を立ち上げます。ここでもけっこう力が要ります。


皆さん黙々と真剣に側面を編み上げていきます。
男性の参加者は、力強く側面を立ち上げていきました。


底から伸びた8本のつるの間を針でぬうようにつるを巻いていき側面を立ち上げて
いきます。つるを継ぐのは内側で継ぎ、見栄えよく立ち上げていきます。


いよいよ仕上げに入ります。縁を縄編みで仕上げます。
ここでも講師の皆さん大活躍!仕上げのまつりのお手伝いです。


こんな素敵な葛のつる編み籠ができました!

編み始めて3時間近く、時計は、午後3時をまわりました。
参加者の皆さん、4名の講師の皆さん、本当にお疲れ様でした!



森の素材屋は、毎月第3金曜日に体験プログラムを実施しています。
皆様のご参加を講師、スタッフ一同心よりお待ちしています!

3月の森の素材屋のプログラムは「すだれ編みの壁飾り」
3月18日(金)10時から3時までを予定しています。

申し込みは2月23日(火)午前9時より
電話(0564)45-5544 までお願いします。


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撮影日  平成28年2月19日(金)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


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HP:http://www.sizentaiken.jp/

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