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2014年05月13日

第2回「ホタルマスターファミリー講座」を開催しました!

平成26年5月11日(日)、ホタル学校で
第2回「ホタルマスターファミリー講座」を開催しました。
講師は「自然・環境学習実践隊」の皆さんです。


今回のテーマは「ホタルの里の昆虫や植物を調べよう!」で、
ホタルを取り巻く自然について、少し散策しながら調べていきます。


まず、参加ファミリーに「記録シート」が配られ、
見つけた昆虫・見つけた植物について記録したり、
それを見つけた場所・特徴・関係する植物・昆虫など
関係性を記録していきます。

ただ一つの「自然」を見て追及していくのではなく、
自然の「つながり」などを意識しながら、自分自身で確かめていきます。


外に出てさっそく昆虫採集!ではありません。
(みんな準備は万端ですね)

まずはネイチャーゲームの「カモフラージュ」というプログラムを体験し、
自然の中から色んなものを見つける練習をします。


草むらに10メートルほどのロープを置き、
そのロープの内側の草むらに隠された「人工物」を探していきます。
いくつ隠されているかは内緒です。

目を凝らし、体勢を変えながらじっくり探しましょう。
(2回チャレンジできます)


河合中学校の自然科学部の生徒2人も、真剣な表情でチャレンジします。
2人とも生平(おいだいら)小学校時代に体験したことがあるプログラムだったので、
少し得意げでした。でも実際にチャレンジしてみると…やっぱり難しいようです。


人間環境大学の学生も、子どもに負けじと頑張って探しています。
(もっと身を低くしないと見逃しちゃうよ!)


ゴールにはスタッフが待っていて、心の中で数えた人工物を
ほかの人に聞こえないようにそっと伝えます。

スタッフは、見つけた数に応じて、少ないか答えに近いかなど
ジェスチャーで示します。

さすがに1回目で全部見つけられる人はいませんでした。
さぁ一体何個の人工物が隠されているか、
どこに隠されているのでしょうか?


全員が2回チャレンジしたところで答え合わせをしていきます。
スタッフが一つずつ答えを言いながら隠された人工物を指さしをしていきます。

「あ~ぁそれは見つけられなかったなぁ」
「それはすぐにわかったよ!」

簡単に見つけられたもの、難しかったものなど様々です。


草むらに隠された人工物は全部で16個でした。
それらをバンダナの上に置いて、
「見つけやすかったもの」、「見つけにくかったもの」に分け、
特に「見つけにくかったもの」がなぜか?について考えます。


草むらに隠された人工物の一例です。
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1.木の看板をモチーフにした小物
2.本物のお花っぽいけど実は造花
3.黄緑色のモール
4.イガ栗みたいだけど実はタワシ
5.本物っぽいけど作り物の葉っぱ
6.透明のCD型プラスチック
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見つけにくかったものは、やはり自然と同じような色のものであったり、
本物にそっくりなものだったりしていますね。

昆虫などの生き物は、周りの自然に擬態(カモフラージュ)して
天敵から身を守ったり、逆に獲物を捕まえたりします。

この体験を通して昆虫や自然の見方を少し訓練し、
いよいよこの後、昆虫や植物を探していきます。


カモフラージュの体験中に、講師のムシ君が捕まえた
いくつかの昆虫を見せてくれました。(観察カップの中に入っています)

※以下はこの活動で見つけた生き物のほんの一例です。

「コアオハナムグリ」
花粉を食べています。


「サトキマダラヒカゲ」
樹木の周辺を活発に飛び回り、竹藪やササのはえた林にいます。
(幼虫の食草はササ・タケ類)


「オオトビモンシャチホコ」
蛾(ガ)の幼虫です。集団で枝にくっ付いています。
こうして自分たちを大きく見せて、敵から身を守っています。

※「うわーすごーい!」(子どもたちの叫び)


「カラスアゲハ」
撮影にはちょっと遠かったのですが、
田んぼの中に溜まった水を飲んでいました。


お父さん達も童心に帰って昆虫採集に夢中です。
親子で協力しての採集で、親子の絆も深まりそうですね!

こうした絆を深めることも、この講座の大切な要素なんです。


鳥川は「ゲンジボタル」がたいへん有名ですが、
ホタル以外にも、たくさんの生き物がいて、植物があって、
実にうまく共存していることがわかりました。

虫が苦手な子も、こうした体験を通して自然に愛着が湧くと、
小さな生き物を愛おしく感じたり、もっと知りたい!と意欲が湧いてきます。

ホタルを取り巻く自然の豊かさを体全身で感じながら、
身近な生き物・植物に大興奮!の半日でした。

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次回(第3回)は平成26年6月15日(日)夕方4時30分から。
テーマは「ホタル発光の謎調べとホタルの観察」です。
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第1回の様子(ブログ)はこちら
http://sizentaikennomori.boo-log.com/e266743.html
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撮影日  平成26年5月11日(日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 12:59鳥川ホタルの里(ホタル学校)