› 水とみどりの森の駅ブログ › 2014年06月08日

2014年06月08日

「ホタルを通して水環境を考える」矢作川環境技術研究会発表レポート


平成26年6月5日(木)、名古屋市で開催された「矢作川環境技術研究会」で
「ホタルを通して水環境を考える」
と題した活動発表を行いました。

発表者は、ホタル学校の各種環境学習イベントで講師をしていただいた
水道浄水課長の秋元さん、自然・環境学習実践隊の光田さん、
25年度ホタルマスターファミリー講座修了生の
三浦ファミリー・皆瀬ファミリー、
そして私(環境保全課の山之内)の7名です。


当初、矢作川環境技術研究会事務局の方よりお話をいただいた時、
ホタル学校で実施した「ホタルマスターファミリー講座」の取り組みと、
その成果の一つとして両ファミリーの児童が取り組んだ
大変素晴らしい自由研究の内容を発表することにより、
ホタルを通した水環境の重要性を発信しよう!
とのこととなりました。


全体の進行を秋元さんが行い、
講座に参加した感想や各回の活動の様子などを
両ファミリーに発表していただきました。

特に子供たち自身の言葉と自由研究の発表を通して
何を感じ、どのように学習を進め、ホタルの生息環境を調査したか、
また、ホタルの生息に必要な条件とは何かを中心に展開していきます。


三浦健太郎君の自由研究では、
自宅近くの「小呂(おろ)川」を細かく調べ、
ゲンジボタルがたくさん生息する鳥川と比較しながら、
ホタルの生息条件を導き出していきました。


堂々と発表する健太郎君(根石小学校6年生)

真剣に講座に取り組みながら、自分の住む地域の河川を細かく調べ、
どうしたらホタルが増えるのかを考察しています。

もちろん家族の協力も不可欠で、
講座で学んだことがしっかり活かされていて
説得力のある発表でした。

学校では見事「金賞」の栄誉に輝きました!


皆瀬勇治君の自由研究は、
「ゲンジボタルが好きな環境はこれだ!」と題して
市内6つの河川の状態を細かく調べ、ゲンジボタルやカワニナの生息状況、
河川の状態、ゲンジボタルの生息に関わる問題点などを細かく調べ、
生息に必要な条件を3つにまとめあげました。


自信を持って発表する勇治君(美合小学校5年生)

勇治君は、ゲンジボタルの幼虫・カワニナの飼育(自宅で)に始まり、
ホタルが成育することの厳しさを実感した上で、各河川をくまなく調べ、
ずばりホタルの好む生息環境を導き出しました。

そして「未来の科学者賞」を受賞し、
今後のホタル保護活動に役立つ研究をしてくれました。

◆大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所の
ホームページで紹介されています。(未来の科学者賞2013)
http://www.nips.ac.jp/nipsquare/sknews/series/entry/2014/01/2013.html


最後は全員立って、一人ずつメッセージを発表し、
この美しい自然をいつまでも残していきたいと、
それぞれ想いの込められた言葉が述べられました。


ホタル学校の様々な取り組みの様子を伝えるパネル展示
(会場後方にて展示)

今回、このような素晴らしい発表の機会を与えてくださった
矢作川環境技術研究会に対しまして、心よりお礼申し上げます。
そして最後まで真剣にお聴きくださった会場の皆様にも
お礼申し上げます。

これからもますます「産官学」が一体となって
このかけがえの無い生態系を守り、保全していくための
行動(アクション)を様々な機会を通して
実施していきたいと思います。

そして真に「持続可能な社会の実現」を目指し、
一歩ずつ必要な取り組みをしていきたいと思います。


ホタルが結びつける人の輪(和)に感謝しつつ、
さらにこの輪を広げていきたいと思いました。

発表者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
また関係者の皆様、本当にありかとうございました。



撮影日  平成26年6月5日(木)
撮影場所 名古屋キャッスルプラザ(名古屋市)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 15:00鳥川ホタルの里(ホタル学校)