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2015年01月13日

ドラム缶窯で「初窯炭焼き」を実施しました!


平成27年1月10日(土)、おかざき自然体験の森で
「ドラム缶窯改修プログラム」の最終回(全4回)として
初窯炭焼きを実施しました。


朝、管理棟に集まった参加者の皆さんは、
講師(岡崎炭焼きの会)からドラム缶窯の
炭焼きの原理や、竹炭の焼き方の説明を受けました。


炭焼き小屋前に移動し、ドラム缶窯に竹炭の原料になる
竹の入れ方を教わりました。「竹を入れる向きは、
竹の外側を上に入れます。その理由は、ドラム缶窯の熱気は
上が強いことで、竹炭が均一に焼けることと、
タールが付きにくくすることです。」
講師の説明を聞いて、皆さん「そうなんだ~」と納得です。


ドラム缶窯に竹を入れていきます。
竹を詰める人と手渡す人が協力して詰めます。


原料の竹がびっしりドラム缶窯に詰められました。


次に、ドラム缶窯の焚き口を付け、
接合部分に練った赤土を塗ります。
ここから空気が入らないようにするためです。


その後、焚き口の部分を乾いた赤土で覆い、
熱が逃げにくいようにします。


そして焚き口から薪を入れて燃やしていきます。


煙突から白い煙がもくもくと出てきました。
数時間燃やし続けると、煙からほのかに酸っぱい香りがします。

「竹酢液」はこの煙を冷やして採れます。
ただし、森のドラム缶窯で竹炭を焼いて採る「竹酢液」は、
タール分を取り除くことができないので、竹酢液は採収しません。

また、煙突に温度計のセンサーを入れて、煙の温度を測っています。
煙の温度から、ドラム缶窯の中の様子を推測します。
いろいろな条件があって、一概には言えませんが、
煙の温度が、おおむね80数度ほどに保たれるようになると、
ドラム缶窯に入れた竹炭の材料に着火したと推測できます。


ドラム缶窯の中の竹に着火するまでに数時間を要します。
その間、交代で薪を入れて窯の温度を上げていきます。
炭焼きはとても気長な作業です。

その間に、オイル缶を使った簡単な竹炭作りをすることになりました。
講師からオイル缶の竹炭作りの仕方を教えてもらいます。


オイル缶に入る長さ33cmに合わせて竹を切ります。
参加者の皆さんは、協力して作業を進めます。
竹を押さえてもらうと切りやすいですね!


お父さんと一緒に参加してくれた小学6年生の少年は、
竹割り器を上手に使って、竹を割ってくれて
とっても作業がはかどりました。本当にありがとう!

竹割り器で割った竹は、さらになたで割り、節を取ります。


オイル缶に詰めて、炉の上にセットして、
竹の煙突を付ければ「オイル缶の炭焼き」準備完了です。

今日は時間がないので「オイル缶の炭焼き」は
明日の精錬までの時間に行います。


午後4時、煙の温度が82~83度と安定してきました。
材料の竹に着火したと推測します。

焚き口の蓋を、練った赤土でふさぎます。
これからは自然に窯の温度が上がっていきます。

そして、空気取り入れ口を70~80%ふさぎ、
窯の温度が徐々に上がっていくように調整します。
この作業は、経験と勘が必要です。
特に「初窯」ということで、窯の素生が、
つかめていないだけに難しいものです。
後は、明日の精錬を待つだけです。

初窯の作業は、ここまでです。
今日も寒い中、皆さん本当にお疲れ様でした!


全4回の「ドラム缶窯改修プログラム」はこうして無事に終了しました。
参加者の皆さん、講師の皆さん、本当にありがとうございました!
これからも大切に「ドラム缶窯」を使っていきたいと思います。


「炭焼き体験」をされたい方、おかざき自然体験の森(℡0564-45-5544)
へお電話ください。スタッフ一同心よりお待ちしております!


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撮影日  平成27年1月10日(土)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


ふたばこの森まるごと自然体験フィールドふたば
あなたも感じてみませんか『五感のワンダーランド』
HP:http://www.sizentaiken.jp/  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 13:02おかざき自然体験の森