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2016年12月24日

鳥川の水源を探せ!美合小学校ホタル飼育部の環境教室


平成28年12月17日(土)、岡崎市立美合(みあい)小学校ホタル飼育部の児童8名が岡崎市ホタル学校の環境教室に参加しました。今回は「鳥川の水源探し」がテーマです。


「水源」と言うとみんなはどんなイメージを持っているでしょうか?ダムがある?湖みたいになっている?子どもたちは川の水が山から来ていることは学校で習ったそうですが、本当の水源には何があるのか?今日は山に登って自分の目で確かめてみましょう!


「音羽富士」を目指して長沢古道から登っていきます。ホタル学校の前では結構な水量があった鳥川ですが、登山口を入ったところでは幅1mも無い小さな沢になっていました。さらにここから沢沿いをさかのぼって行きます。


登れば登るほど沢はだんだんと細く、浅くなり、最後には水が見えなくなってしまいました。でもよく見ると足元の土から水が浸み出ていました。これこそが鳥川のはじまりなのです!みんなが想像していた「水源」とはちょっと違ったようですが、どんな川でもはじめはこんな姿をしています。


周りを見渡すとスギ・ヒノキの植林がされていました。でも斜めになっている木や倒れている木も多く、あまり元気が無い様子・・・?不健康な森は水にどんな影響を与えるのか、あとで学びましょう。


音羽富士の手前でチェンソーを持った方が木を倒していました。人工林の手入れの一つである間伐作業です。間伐された森はだいぶ明るくなっていました。プロの作業を目にすることができるなんてラッキーですね。


ついに音羽富士に到着!慣れない山歩き、ちゃんと全員登れるか心配でしたが、無事に登頂することができました。


帰る途中には、平成の名水百選「鳥川ホタルの里湧水群」のうち「庚申(こうしん)の水」と「大岩の水」にも立ち寄りました。集落のあちこちから湧き出た水も鳥川に流れ込み、川はどんどん太く、深くなっていきます。


ホタル学校に戻った後、実験装置を使って森と水の関係について学びました。実験装置に入っているのは健康な森の土(腐葉土)と、もう一方は間伐が遅れた山の土(砂)です。じょうろで水を流してみると、間伐遅れの山の土はすぐに流れてしまうのに対し、手入れのされた森の土は水を溜め込んでゆっくりと流れてくるのが分かりました。森は水を溜め込む「緑のダム」。森の手入れをしていくことは水を育み、水を使うすべての生き物の命を守ることでもあります。


半日寒い中を歩いて疲れたかもしれませんが、川がどうやって生まれてくるのかを自分の目で確かめることができましたね。ホタルを育む水も私たちが毎日使う水も、元をたどれば森の土からしみ出た水です。蛇口をひねる時に、その水が森から来ている事を思い出し、森を守るために何ができるかを考えてみてくれると嬉しいです。


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撮影日  平成28年12月17日(土)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者  からさわ


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 13:47鳥川ホタルの里(ホタル学校)