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2017年01月20日

森と私たちの暮らしの関係を学ぶ!豊富小学校で出前授業を実施


平成29年1月18日(水)、岡崎市立豊富小学校の4年生を対象に出前授業を実施しました。テーマは「森のはたらき」。日本の森のことは社会の授業でも勉強したそうですが、より具体的に森と私たちの暮らしがどう関係しているのか学びましょう!


まずは今まで学んできたことを振り返るために、抜き打ちテスト・・・ではなくクイズに挑戦です!環境を守るためには日本の木は伐らない方が良い?日本の森は増えてきている?あれれ・・・どっちだっけ?


結構答えが割れた問題もありました。クイズの答え合わせをしつつ、日本の森の歴史や森が持つはたらき、森林環境問題について学びました。大人でも森林のことを誤解している方が多いですが、今回は全問正解という子が数名!素晴らしいですね。


(水の浸み込み具合を数値化したもの)

森は二酸化炭素を固定したり生物多様性を高めたりと様々な働きを持っていますが、なかでも私たち人間の生活と関わりが深いのが「水」。森林の土は雨をいったん中にため込む「緑のダム」という働きをもっています。この働きが失われると、降った雨がすぐに流れて洪水や土砂災害を起こしかねません。


それでは実際に山から持ってきた森の土(左:腐葉土)とやせた土(右:山砂)ではどれくらい浸み込み方に違いがあるのか、比較実験をしてみましょう!


森の土は根っこや細かい葉っぱが多く、触るとふわふわしていて、持ってみても軽いです。中に空間がたくさんあるということですね。


この二つの土に同じ量の水を入れてみます。浸み込み方にどんな違いがあるでしょうか?


結果は一目瞭然!森の土(左)の方はスポンジのように水がすぐに浸み込んでいきました。


(左が腐葉土・右が山砂)

一方で山砂はほとんど浸み込んでいきません・・・もしこれが山の斜面だったら、降った雨はアッという間に流れて行ってしまうでしょう。

私たちの毎日の暮らしはこうした森の働きによって支えられています。しかし多くの森では手入れが遅れていて、森の働きが失われつつあります。どうすれば森を健康にし、私たちの暮らしを守れるでしょうか?今回の授業がこれから先の森との関係を考えるきっかけになれば幸いです。



撮影日  平成29年1月18日(水)
撮影場所 岡崎市立豊富小学校(樫山町)
投稿者  からさわ


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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 09:15鳥川ホタルの里(ホタル学校)