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2013年11月04日

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
平成25年11月3日(日)、ホタルサポーター活動の一環として、かねてより交流のある豊田市西中山自治区の「ほたるカワニナ同好会」を訪ね、ホタル・カワニナ放流イベントに参加させていただきました。

※西中山自治区のほたるカワニナ同好会の皆さんは、ホタル学校のホタルサポーター講習に参加していただいており、ホタル学習を続けられておられます。
※この日は、ホタルサポーターの方々と古田先生、ホタル学校職員合わせて9名が参加しました。

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
この日の講演は、ホタル学校名誉校長の古田忠久先生です。「ゲンジボタルに教えられて」と題して、約1時間、ホタルの生態やこれまでの研究内容などについてお話をしてくださいました。

ある方の言葉を引用され、「山のことは山に聞け、川のことは川に聞け、ホタルのことはホタルに聞け」と、何事も自ら進んで学習をし、体験を通じて知恵を育むことの大切さを教えてくださいました。(今やホタルに関する書籍や情報はたくさんあり、本を読んだりインターネットで調べれば知識は増えますが、ホタルを飼育したり増やしていこうとするなら、とにかく何事も体験(経験)を重ね、ホタルに聞いて学ぼうという姿勢をなくしてはいけない!と熱く語ってくださいました)

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
講演が終わると、ゲンジボタルの幼虫とカワニナを放流する河川まで移動します。「西中山川」は、農業用の大きな溜め池から放水される水が、比較的一年中安定して流れていて、7年ほど前から河川浄化やホタル・カワニナの養殖・放流を続けられているそうです。

ご覧のとおり、河川工事が施工されてから約30年も経つと、かなり自然の状態に近い川に戻りつつあります。

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
川のそばには「EM菌」を培養した大きなタンクが2つ設置されていて、EM菌による水質浄化にも取り組んでおられます。それらの熱心な活動がようやく実を結び、今年はたくさんのホタルの舞が見られたとのことで、地元の方々の意識も高まっているそうです。

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
古田先生も川の状態をじっくり見られ、「水質さえ保たれればカワニナも増えて、ホタルの生息環境としては適していると思います」と言っておられ、各地でのこうした熱心なホタル保護活動を喜ばれておられました。

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
ゲンジボタルの幼虫は、ほたるカワニナ同好会が飼育している20個もの水槽の中で元気に育ったもので、エサのカワニナと一緒にビニールコップに入れられ、準備されました。(このほかにも各会員宅でも幼虫の飼育をしているそうで、ホタルにかける熱い想いを垣間見ました!)

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
放流の前に記念撮影です。地域を愛する自治区の役員さん、同好会の皆さん、そしてお住まいの皆さん。来年度もたくさんのホタルが見られるように!と願いをかけます。

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
この日、初めてゲンジボタルの幼虫を見る子供たちも多く、「少し不気味だけど、この幼虫がホタルになって光ると思うとちょっとかわいく感じる!」と言ってました。とにかく元気に育ってほしいですね!

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古田先生からは、「水質の浄化だけでなく、土手の土を入れ替えて安心してサナギになれる場所を作ることや、土手にホタルが休めるよう植栽をするなど、ホタルの生息環境づくりをじっくりやっていってほしい」とのアドバイスもありました。

※すでにアジサイの苗木が注文してあり、「車のライトなどの光害対策としても、鳥川ホタルの里を参考に取り組んでいきたい」と同好会の方は話しておられました。

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
昼食をはさんで、もう一箇所、ホタル生息地として保護活動をしている場所に案内していただきました。この場所は、川とは言えないほどの小さな流れのある所ですが、山から湧き出る水が流れ込むもので、水量も安定していて、ホタルが産卵したりサナギになったり、飛翔したりする場所としては最適な空間が広がっていました。

豊田市のホタル・カワニナ放流式に参加しました!
ここでもカワニナを放流したり、3月下旬にはゲンジボタルの幼虫を放流したりする予定とのことで、来年度の楽しみの一つとなりそうです。

西中山自治区のほたるカワニナ同好会の永田さんは、「自分たちの世代が随分と川を汚してしまったから、川をきれいにすることから活動を始め、そこに昔のようにホタルが舞うようになれば少しでも環境を取り戻せるのではないか!と思って活動を続けています」と話してくださいました。一度壊してしまった自然を元通りにするにはとても難しく、時間が掛かることですが、あきらめずに一つずつ取り組んでいくことの大切さを教えられました。

これからもホタルを通しての交流をしながら、後世に引き継いでいける自然を残していきたいと思います。西中山自治区の皆さん、同好会の皆さん、本当にありがとうごさいました。大変勉強になりました。今後ともよろしくお願い致します。



撮影日  平成25年11月3日(日)
撮影場所 豊田市西中山町にて
投稿者  やまのうち


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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 19:59 │鳥川ホタルの里(ホタル学校)

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