2015年06月11日
ホタルの謎に迫る!第3回ホタルマスターファミリー講座を開催
平成27年6月7日(日)、ホタル学校で今年度3回目となる
ホタルマスターファミリー講座を開催しました。
6月の鳥川はホタルシーズン真っ只中!
第3回目はいよいよゲンジボタルの飛翔観察をします。
講師はお馴染み「自然・環境学習実践隊」の皆さん。
さらに今回はNHK番組「ウイークエンド中部」の取材が入っています。
慣れないカメラに皆さんちょっと緊張ぎみ?
取材の様子は6月13日(土)の朝7:30から
鳥川ホタルの里の特集として放送予定です。ぜひご覧ください!
さて、今回はいつもと違って夕方集合の2部制です。
第1部ではホタルの発光と生息環境について学びます。
まずは講師のむしくんからワークシートが配られました。
ホタルが光るということはみんな知っていますが、いつ光るのか、
どんな場所で多いのか、昼間はどうしているのかなんて
あまり知られていませんよね。
参加者に予想を聞いてみると結構ばらつきがありました。
そしてホタルの発光の秘密を探るべく、
まずはみんなでホタル学校の展示物を調べていきました。
シートの問題は毎年変わります。お父さんお母さんも真剣です!
一通り調べて戻ってきてもむしくんは答えを教えてはくれません。
自分で予想したことや調べたことをふまえて、
実際に観察して確かめることが大切だからです。
続いては暗くなる前にホタルの生息環境を確認します。
ホタル学校の周辺の川を5つに区切って、それぞれの場所で
ホタルがどれくらい発生しそうか予想します。
川底の状態や周辺の地形、植物の有無など、いろいろな要素が
関係しているはずなので、シートに記録を取りながら観察をします。
むしくんからは川の環境をどう記録するかのアドバイス!
川の右岸と左岸、どっちがどっちか皆さんは知っていますか?
まずは学校前のB~C区間を調べます。両側はセメントの護岸ですが、
川底には草が生えています。一昨年に比べるとだんだんと
ホタルの飛ぶ数は増えてきたようですが、今年はどうでしょうか?
次は学校のすぐ上のA~B区間。
植物は生えていますが川が浅いポイントです。
周りの葉っぱの裏を観察してみると・・・
休んでいるゲンジボタルを見つけました!
昼間は葉の陰でじっとしているんですね。
次は学校の下のC~D区間。
ここは3月の下旬にカワニナとホタルの幼虫を放流している場所です。
その効果が現れるでしょうか?
川岸に植えられた桜の木の葉でまたホタルを見つけました。
昼間のホタルを見つけるのは結構難しいのですが、
みんな前回のプログラムで昆虫探しをしたことで、
随分と自然を観る目が鍛えられているようです☆
続いてさらに下ったD~E区間。
ここは周りに木はありませんが、
川底にカワニナがたくさんいるのが確認できました。
最後は毎年多くのホタルが観察できるE~F区間。
車道からの光が当たらず、木の生い茂った山の脇を川が流れています。
ここでも何匹か葉っぱの裏で休んでいるホタルを見つけました!
今年も期待ができそうです。
それぞれシートに川の状態を観察し、
ホタルがどこに多く出そうか予想を立てました。
一度ホタル学校に戻り、夕食&休憩タイムを挟みます。
そして、辺りもすっかり暗くなったころに第2部のスタート!
いよいよゲンジボタルの観察です。
この日は日曜日ということもあり人もすごい数です。
車に気を付けながら各ポイントの飛翔状況を確認しました。
「いたいたー!」
「あそこでいっぱい光ってるよ!」
残念ながら写真でお伝えすることはできませんが、
この日はほとんどの場所でたくさんのホタルを確認することができました。
特に山に接したE~F区間は川一面にホタルが飛びかい、圧巻でした。
後で分かりましたが、この日は鳥川全体でも昨年のピークを越える
1,400匹以上のホタルが飛んでいました。
幻想的なホタルの舞に見とれてしまうひと時でした。
最後にホタル学校に戻ってふり返りをしました。
川底の状況によってカワニナの餌となる藻が生える量が変わり、
それがホタルの発生量に影響することや、
車の光が当たるとホタルが飛びにくくなることなどが分かりました。
明るい内から観察したことで、単純に多い少ないではなく、
なぜこの場所は多いのか、なぜこの場所は少ないのかを科学的に
理解することができるようなります。
さらにこのホタルマスターファミリー講座は3年目になりますが、
毎年同じ区間を調べても環境の変化で毎年飛ぶ量は変わっています。
なぜ前年と変わったのかを考えるものまた奥深いテーマです。
リピーターの参加者も多い講座ですが、
毎年違った発見と学びがあるのが自然の面白さですね!
参加者の皆さん、講師・スタッフの皆さん、夜遅くまでありがとうございました。
次回は7月12日(日)、川の生き物調べ&自由研究の基礎を学びます。
どんな発見、驚きが待っているでしょうか?
次回もお楽しみに!
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撮影日 平成27年6月7日(日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)
投稿者 からさわ
自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう!
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html
Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 08:57
│鳥川ホタルの里(ホタル学校)