2016年10月03日
水の循環と森の働きを体験!豊富小学校5年生が環境教室に参加
平成28年9月27日(火)、地元の豊富小学校5年生がホタル学校の環境教室に参加しました。この学年は昨年度も環境教室や出前講座でホタルを取り巻く川や山の環境について学んでいます。今年は田んぼでの稲作を通して水、森、人の生活の関わりについて学習しているとのこと。今日は一日様々な体験をしながらさらに学びを深めていきましょう!
まずは腕試しでホタルクイズに挑戦です。ホタルの生態に関する7問のクイズに挑戦しました。ホタル学校にはもう何回も来ているので問題のレベルは高めにしましたが、かなり正解数が多かったのはさすがですね!
さて、ホタルも人間も生きるためには水が無くてはなりません。でも普段当たり前のように使っている水は地球上にどんな形で存在しているのでしょうか?次は自分自身が水の分子となって、サイコロをふりながら海、雲、地下水、動物など様々に形を変える水の循環を体験する「驚異の旅」というプログラムを体験しました。
サイコロを振って移動を10回繰り返し、シートに記録していきます。海から蒸発して雲になり、土に降って地下水となり、川に流れ出て動物に飲まれて・・・
一人ひとり違った水の旅の物語ができあがりました。今日、自分が飲んだ水も、以前は海や大気中、あるいは別の動植物の体の中にあったものなのかもしれないと思うと、不思議な気分ですね。
さて、地球上に様々な形で存在している水ですが、そのなかで私たち人間が使うことのできる水はどれくらいあるのでしょうか?地球上すべての水を水槽に入った20Lの水と仮定して予想してみました。5Lくらいは使えるという子、100mlも使えないという子、かなり予想には差がでましたが、正解はたったの0.6ml。青い惑星と呼ばれる地球ですが、実は人間の使える水はほんのわずかしかありません。
そして私たちが使う水の源には森林があります。しかしその森の荒廃が進んでいて、山の保水力が落ちおり、渇水や洪水、土砂災害を引き起こす原因になっています。実際に山砂と腐葉土では水のしみ込み方や流れ方にどんな違いがあるのか実験してみました。結果は一目瞭然!山砂(写真右)はあっという間に濁った水が流れたのに対し、腐葉土(写真左)は時間が経ってからゆっくりと澄んだ水が流れてきました。
森を元気にするためには、間伐を進めること、そして伐った木を活用していくことが大切です。どうしたら自分たちの生活の中で木を活かせるか、アイデアを出し合いました。
お昼ご飯を挟んだら、午後は実際に間伐を体験します!額田林業クラブの方々や愛知県・岡崎市それぞれの林務課の職員の方も講師として加わり、5班に分かれてヒノキを間伐します。木を伐るのは初めての子ばかり。慣れない作業でしたが、頑張ってノコギリの刃を進めていきました。
ある程度伐れたら、木の上のほうにあらかじめ掛けておいたロープを引っ張って倒します。間伐が遅れた森では他の木に引っ掛かってしまうので倒すのも一苦労です。「ドーン!」と倒れた時には自然に拍手が起きました。
記念に倒した木を輪切りにして持ち帰りました。鼻を近づけてみるとヒノキの良い香り!間伐したところは少し明るくなりましたが、まだまだ間伐は足りません。森林整備は大変な作業なのです。
プログラム盛りだくさんの一日でしたが、森の環境を守ることは貴重な水資源を守り、私たち自身の生活を守ることに他ならないということが気づけたのではないでしょうか?森を守っていくためにはたくさんの人の理解と協力が欠かせません。今日の学びをいつまでも忘れずに、どうすれば森を元気に出来るか、どうすれば木を活用できるかこれからも考え続けてほしいと思います!
そして間伐体験の実施にあたり快く山を提供してくださった山主様、そして指導にご協力いただいた額田林業クラブと関係者皆様、本当にありがとうございました!
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撮影日 平成28年9月27日(火)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者 からさわ
自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう!
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html
Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 20:27
│鳥川ホタルの里(ホタル学校)