ホタル学校で環境教室(常磐小学校4年生)

岡崎市環境部環境政策課

2013年06月13日 12:14


平成25年6月12日(水)、常磐小学校の4年生児童がホタル学校で環境教室の授業を受けました。学校の授業でも環境についての学習が進められているそうで、今日は、小学校近くの「青木川」の水を持参し、ホタル学校の横を流れる鳥川の水質と比べる実験も行ないます。


さて、まずはみんながどれくらいホタルのことを知っているか、ホタルクイズにチャレンジします!まずは問題が書かれた用紙が配られるので、自分で答えを予想して書き込みます。どうしてもわからない問題は近くのお友達と相談してもOKです。


みんな書き終えたところで答え合わせをします。大型テレビに答えが映し出され、正解した子たちからは歓声が、間違ってしまった子からはため息が出ます。でも、さすがに全問正解とはいきませんね。特に間違えた問題はしっかり覚えることが出来たことと思います。


次は少し体を動かします。今度はホタルのワークシートにチャレンジです!ここからはグループワークとし、グループで協力してホタル学校の展示の中から答えを探し出します。文章の一部が穴あきになっているので、その文章がどこに書かれてあるかを探して答えを埋めていきます。


「ワークシートの地図を見るとこの辺りに答えがあるはずだけど…」みんな一生懸命に展示を見ています。答えだけ探そうとすると難しいので、まずは各テーマごとの「タイトル」を探し、それが見つかったら文章を探していくと見つけやすいですよ!

タイムアップの笛の音で教室に集合し、答え合わせをしました。これはさすがに全員全問正解でしたね!ここでは、ただ答えだけを知るのでなく、一つずつ解説を聞きながら、「なぜだろう?」「どうしてだろう?」といった理由の部分にもしっかり踏み込みます。みんなホタルのことがだんだんと詳しくなってきた様子でした。


休憩のあと、外に出て「フィールドビンゴ」を行いました。ビンゴカードには16項目のマスがあり、「ツルツルするもの」「動物の落し物」「水の中の生き物」「巣」などなど、様々な項目があるので、グループで行動しながら一つずつ見つけて、たくさんビンゴできるようチャレンジします!

「あれ?この黒いもの何?」と女の子が地面を見ています。これは「動物の落し物」!シカの糞です。「げぇ~!」とみんな後ずさり…。ここ鳥川町は、ホタルだけでなく、野生の動物もいっぱいいるんですよ!常磐小学校の辺りは「イノシシ」がたくさんいますね。


おっ!水路に「トノサマガエル」発見!また、誰かがイシガメの子やサワガニも発見し、半分くらいのお友達が水路に集まってザワザワしながら観察していました。


ホタル学校の教室に戻るときに、何と「ゲンジホタル」を発見!ゲンジボタルの多くは葉っぱの裏などで休んでいる時間帯なのに、このオスのゲンジボタルは校舎の壁にへばり付いて休んでいたんですね。


教室に戻って全体のふりかえりを行ない、最後に青木川と鳥川の水質検査(CODパックテスト)を行ないました。このパックテストでは、川の水の中の有機物が多いと水が透明または青っぽくなり、逆に有機物が少ないとピンクっぽい色になります。果たして結果はいかに?


左の鳥川の水はピンク色に、右の青木川の水は青っぽい色に変化しました。ということは、やはりホタルがたくさん生息している鳥川の水はきれいで、青木川は少し汚れている(有機物が多い)ということがわかりました。川は、そこに注ぎ込む様々な物質の影響を受けるので、そういった環境の違いが出てくるのだと思います。

こうして2時間がアッという間に過ぎて、バスで学校に戻る時間となってしまいました。このホタル学校の環境教室の体験を通して、子供たちが「身近な自然を大切に感じる」気持ちが少しずつ育まれていくことを願っています。



撮影日  平成25年6月12日(水)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう!

関連記事