昨年度に続き、河合中学校で「2017河合ホタルサミット」が開催され、参加してきました。
河合学区内の秦梨(はだなし)小学校、生平(おいだいら)小学校、また、ホタル保護活動に励む美合小学校が河合中学校に集結し、乙川(おとがわ)流域の今後の自然環境保護活動について、日ごろの活動の成果を発表しながら協議が行われ、市内の各ホタル保存会の方々も参加し、児童・生徒たちの真剣な議論に耳を傾けました。
河合ホタルサミットは、生徒市議会で提案されたもので、昨年度に第一回が開催され、その時の様子をふり返りました。その後、各校の様々な取り組みについての発表がありました。
河合中学校の自然科学部では、長年続けられているホタル幼虫の飼育・放流活動に関する課題や、取り組みの工夫点についての発表があり、また、生徒会との協力で実施した河川沿いの竹林伐採についても報告があり、継続した活動に対する難しさについて語られました。
美合小学校のホタル飼育部では、この一年の活動について発表があり、鳥川ホタルの里との比較によるホタル環境についての学びを深めるため、ホタル学校で実施した環境学習、小学校での出前講座、部員2名が参加した「ホタルマスターファミリー講座」などの成果が語られました。
秦梨小学校では、裏山での里山保全活動や自然環境と防災について考える活動、また、海外交流(アフリカのウガンダ)では「未来に残したいもの」を共通テーマに、地域の自然を壁画にして贈るという取り組みについて発表がなされました。
生平小学校では、愛鳥活動から広がる里山学習と題して、裏山の竹林伐採や人工林の「森の健康診断」などを行い、人・森・鳥がお互いに支え合っていくことの大切さを学びつつ、継続した活動の難しさなどについても語られました。
各校の活動発表後には様々な協議がなされ、お互いに質問し合ったり、アドバイスがなされたりしました。また、ホタルサミットの合言葉「Think globaiiy , Act locally」=「地球規模で考え、足元から行動する」も再確認され、自然保護・保全活動の大切さについて認識を深めました。
今年度の提言は、「身近な自然環境に興味を抱き、学び調べること」、「協力すること」、「継続を心がけること」です。
自然は人が思うようには簡単に応えてはくれず、自然の復元や保護・保全には長い時間がかかるため、あきらめずに継続・協力・行動していくことが大切だと改めて考えさせられるひと時でした。
この日は「豊田市矢作川研究所」研究員の白金晶子さんが招かれていて、矢作川の自然について、また、川の保全・浄化活動に関するお話がなされ、「環境問題の意識を多くの人と共有するためには、やはり身近な自然を好きになってもらうこと大切」とのアドバイスを受けました。
自然と向き合い、ホタルやホタルを取り巻く自然を保護・保全していこうと思えば、それは気の遠くなるような取り組みかもしれません。しかし、未来の自然環境を守るのは「今」を生きる私たちの使命ということを胸に刻みながら、これからも地道に活動を続けていきたいと思います。
市民の皆様も、子どもたちの真摯な取り組みに、ぜひご理解とご協力をお願いいたします。
撮影日 平成29年1月23日(月)
撮影場所 岡崎市立河合中学校(茅原沢町)
投稿者 やまのうち
自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう!
HP:
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