「チョウ・トンボの標本作り教室」開催レポート!

岡崎市環境部環境政策課

2014年07月29日 08:35


平成26年7月26日(土)、夏休みの学習イベント
「チョウ・トンボの標本作り」教室を開催しました。


講師は元教員で、岡崎市文化財保護審議会委員の三浦重光さんです。
博物館で展示する昆虫標本と同じ作り方を教えていただきます。

まずは身近にいる昆虫や捕獲の仕方(網の使い方)などを教えていただき、
さっそくホタル学校裏手の原っぱや鳥川沿いを歩いて昆虫採集をします。


ホタル学校に到着するやいなや、さっそくチョウ・トンボを
捕まえた家族もいて、すでに虫かごに何匹か入れてありました!

三浦先生に教えてもらった捕獲方法を思い出しながら
チョウ・トンボを探して捕まえます。


おっ!何やらお父さんがトンボを捕獲したようです。

トンボは後ろからそっと近づくと捕まえやすいですが、
前や横から向かうと、ある一定の距離に近づくと
スッと逃げてしまいます。コツが必要ですね。
(「複眼」なのでかなりよく見えています)

トンボは「ハグロトンボ」、「シオカラトンボ」、
「コオニヤンマ」、「ギンヤンマ」などがいました。

チョウは「アゲハチョウ」、「モンシロチョウ」、「アオスジアゲハ」、
「ジャノメチョウ」、「ゴマダラチョウ」などがいました。


昆虫採集を終え、教室に戻ってからは
いよいよ標本作りにチャレンジです。

精細な作業ですので、講師のお話をよく聞いて取り組みます。


昆虫を標本にするには、その昆虫の「命」をもらわなければいけません。
今回は「チョウ」「トンボ」をそれぞれ一匹ずつ選び、標本にします。
その他はよく観察してから野に戻します。

まずは「チョウ」の標本作りから始めます。


チョウは「翅」(はね)の形を整える時に壊れやすいので
翅脈(しみゃく)に針を当てて慎重に動かします。

☆翅脈は「うちわ」で言うところの「骨」に当たる部分で、
これで翅の強度を保っています。


次に「トンボ」を標本にします。
トンボは肉食のため腹部の腸(わた)を取り出します。
あまり力を入れすぎると裂けてしまうので、
チョウと同じく慎重に作業していきます。

子供たちも段々と慣れてきた様子です!


展翅板(てんしばん)にトンボをセットし、翅の形を整えます。
お母さんも真剣です!


最後に講師に見てもらって微調整をしたら
今日の作業は終了です。

これから約1か月間、乾燥させるためのケースに入れて保管します。
完全に乾燥したら小ぶりな紙製の標本箱に入れて完成です。

☆標本箱はホタル学校からのプレゼントです。


完成するとこのような感じの標本になります。
動いている昆虫はなかなか観察しにくいですが、
標本にすることで体のつくりなどじっくり観察することができます。

標本の受け渡しは「平成26年8月30日(土)」です。
それまで楽しみに待っていてくださいね。


ご参加いただいた皆様、そして講師の三浦先生、
暑い中、本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。



撮影日  平成26年7月26日(土)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)
投稿者  やまのうち


自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう!
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html

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