2014年10月25日
自然観察会「森は実りの秋」を行いました!
平成26年10月23日(木)、おかざき自然体験の森で
「森は実りの秋」と題した自然観察会を実施しました!
小雨が降るあいにくの天気ですが、動植物に造詣深い
西三河自然観察会の3名の講師と10名ほどの参加者の皆さんが
管理棟前に集合しました。
管理棟すぐ前の「ウマノスズクサ」に「ジャコウアゲハ」の終齢(5齢)幼虫が
竹の枝に糸で体を支え蛹に寝る準備をしている姿を見つけました。
そのすぐ上には「ジャコウアゲハ」の蛹も見つけました。
来春には美しい「ジャコウアゲハ」の成虫になって、
私たちの目を楽しませてくれることでしょう。
管理棟すぐ西に行くと「キハダ」の木がありました。
名前の通り皮を少し剥くと黄色い木肌が見えました。
この木から「胃薬」がとれるそうです。
ビオトープの入口で「シャシャンボ」の木を見つけました。
昔の子どもたちは、秋の味覚の一つがこの実でした。
「シャシャンボ」のすぐ隣に「カラスウリ」の弦が伸びていました。
その弦をよく見ると不思議な形に伸びた
「虫こぶ」がいくつか見つかりました。
ビオトープに入ると「ジュズダマ」の実がなっています。
漢字を当てれば「数珠玉」で、昔の子どもたちは、
この実を繋いでネックレスを作ったりして遊んだものです。
※管理棟で無料工作ができます。その工作の材料の一つが「ジュズダマ」です。
また、「クサネム」も種子をつけています。
「クサネム」は、「キチョウ」などのチョウの食草です。
ビオトープを出て、沢沿いに「イタドリ」の種子を見つけました。
種子はハート形をして、羽のように薄く、風に乗って遠くまで運ばれます。
「食草園」の前に来ました。人に踏まれて、ほかの草は生えずらいのですが、
「オオバコ」は人に踏まれても、元気に育っています。
「オオバコ」の種子のカプセルをルーペ観察しました。
「権現池(ごんげんいけ)」の南に来ると、ざらざらの葉っぱの「ムクノキ」があります。
「ムクノキ」のざらざらの葉っぱは、昔、漆塗りの木地を磨くのに使われました。
続いて権現池の南を炭焼き小屋に向かって歩きます。
「スズカアザミ」の紫の可憐な花を見ながら散策します。
炭焼き小屋から東に進み、「オニグルミ」の木の下に来ました。
すると「オニグルミ」の実がたくさん落ちていました。
クルミの実には、アリが集まっていました。
管理道に出ると「ヤマノイモ」の種子を見つけました。
3枚の羽根がついていて、風で遠くまで運ばれやすいようなつくりです。
「センニンソウ」を見つけました。
雨でぬれて綿毛の様子が分かりにくくなっています。
講師が自作の写真資料で本来の「センニンソウ」の
種子の姿を見せてくださいました。
「仙人」の髭のようだということからこの名前がついたそうです。
※名前の由来をたどると面白いですね!
雨が止んで、山の斜面からかすかに「フリリリリー、フリリリリー」と
「クサヒバリ」の鳴き声が聞こえました。
講師は図鑑を手に「クサヒバリ」の姿を教えてくださいました。
Eコースを管理棟に向かう入口では、
秋の七草の一つ「ハギ」を見つけました。
そのすぐ近くには「コウヤボウキ」が白い花をつけていました。
この名前の由来は「高野山のお坊さんが、ほうきの代わりに使った」ことだそうです。
Eコースの中腹で「タカノツメ」という落葉広葉樹を観察しました。
「タカノツメ」の落ち葉は、発酵すると「焼き芋」のようなよい匂いがするとのこと!
「コバノガマズミ」の赤い実を見つけました。
小鳥になった気分で一つつまんでみました。
青春の!?甘酸っぱい味がしました。
Eコースを下ってくると、「きこりの会」の方々が下草刈りなど
手入れしてくださっている「ふる里の森」に来ました。
いち早く紅葉を始めた「ヤマハゼ」が、美しく赤く染まっています。
まさにこれからが紅葉の始まりですね☆
12時過ぎ、「森は実りの秋」の自然観察会を終えて、管理棟に戻りました。
森の木々が様々に種子を結んだ様子を観察できた実り多い半日でした。
小雨の中、参加された皆さん、講師の方々、本当にありがとうございました!
次回は『11月27日(木)』紅葉真っ盛りの森で「森の自然観察会」を行います。
ぜひ、自然に興味のある方、ご参加ください。
初めての方ももちろん大歓迎です。お待ちしております!
撮影日 平成26年10月23日(木)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者 あだち


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HP:http://www.sizentaiken.jp/
Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 22:10
│おかざき自然体験の森