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2016年03月31日

「山綱川」の環境を探れ!美合小学校ホタル飼育部


「岡崎ゲンジボタル発生地」として国の天然記念物に指定されている美合(みあい)学区。

地元の「美合小学校」では、古くからゲンジボタルの保護活動が盛んで、児童による幼虫の
飼育や近くの「山綱川」への放流、また、河川の美化活動などが続けられています。

その活動の核となるのが美合小学校の『ホタル飼育部』
この日は山綱川の環境調査を行い、幼虫の放流に適した場所の検討や
成虫の発生予想を行いました。


河川調査の前に少しウォーミングアップとして、環境教育プログラムの
ネイチャーゲームアクティビティの一つ「食物連鎖」を体験し、
生き物の『食う・食われる』について考えました。

食う・食われるの関係について紐を使って現し、生き物のつながりを体験します。
次に、山火事や農薬散布、土地の開発などで影響を受けると思う生き物は
紐を引っ張って、それらの影響が自然界全体に及ぼすことについても体験しました。

このように“ホタル”を取り巻く環境がどのように変化し、どんな影響を受けてきたのか
などを考えることがホタル保護活動における大切なポイントであることを伝えました。


ここからは「山綱川の環境調査シート」を持って川沿いを歩きながら
調査をします。この日は天気は良かったのですが風が冷たくてちょっと大変でした!


3つのグループに分かれて5つに区分けした範囲の川の状態を色んな観点で
記録していきます。川幅、流れ方、川底の様子、川沿いの樹木の様子、
住宅街?もしくは田んぼ?などなど、気付いたことをどんどんシートに記録し、
ホタルの生息に適した環境かどうかを判断する材料を集めます。


小学校の近くはまだ川幅が広く深さもありますが、上流に向かって歩いて行くと
その様子は刻々と変わっていくのに気が付きました。いつも見ている川なのに
ちょっと視点を変えてみると色んな変化がわかってきます。


毎年、ゲンジボタルの幼虫を放流しているポイントに到着しました。
この場所は本当に幼虫を放流するのに適しているのかどうか?
色んなことを考えながら改めて調査してみました。


「流れはゆっくりで川底にも幼虫が身を隠すのに適した石がけっこうたくさんある。
でもカワニナはちょっと少ないかなぁ。周りには大きな木がないから日陰にはならない。
成虫のメスが卵を産み付けるのに良いコケはまぁまぁあるかな。」


グループ内で相談しながらしっかり記録していきます。


小学校を出て500メートルぐらい来ると、もう川幅は全体の3分の1ほどで
かなり土砂が堆積し、自然の川のようになっていました。また、中洲には草や
背の高い植物なども多くあり、川底の石の大きさも下流とは違っています。

「放流するならこの辺りの方がいいのかもしれない。」

部員の川を見る目が少しずつ変わってきました。


調査シートにはたくさんのメモ書きがあり、また、川の断面図にもそのポイントの
様子がわかる図がしっかり書かれていて、みんな真剣に取り組んでいて感心しました。


教室に戻ってグループワークの再開です。今日調査した5つのポイントの中で
どの場所が幼虫の放流(生息)に適しているか、また、成虫の飛翔に適しているかなど
話し合いをしてもらいました。どのグループも活発に意見が飛び交っています。


グループごとにホタルの生息に一番適していると思われるポイントについて
理由を交えて発表してもらいました。一番だと思うポイントは「C-D」区間で
全グループとも同じでした。この場所は以前から幼虫の放流をしている場所で
やはり改めて調査してもその場所が一番良いのではないか!とのことでした。

その他のポイントについてもそれぞれ理由を考えながらみんなで検討しました。
6月になったらまたホタルの飛翔調査を実施して、予想が当たっているかどうか、
もし外れたらその原因は何であるか?などを話し合ってもらいたいと思います。


(美合小学校近くの山綱川沿いに立てられているホタル保護看板)

ホタルを守ることは私たち人間の生活環境を守ることにもつながります。
人間の社会活動がホタルや周辺の自然に及ぼす影響などを考えながら
地域の宝である「ホタル」を守っていきたいですね!


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撮影日  平成28年3月25日(金)
撮影場所 美合小学校、山綱川(岡町)
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 15:00鳥川ホタルの里(ホタル学校)

2016年03月28日

【参加家族募集中】目指せホタル博士!「ホタルマスターファミリー講座」

平成28年4月から半年にかけて行う連続体験講座
「ホタルマスターファミリー講座」
の参加家族を募集しています。(対象は小中学生の親子)

※会場は「岡崎市ホタル学校」 所在地:岡崎市鳥川町字小デノ沢5番地1


↓ 画像をクリックするとPDF(チラシ)で見ることが出来ます。

この講座は、ホタルやホタルを取り巻く自然について、
様々な体験プログラムを通して家族で楽しく学ぶ全6回の継続プログラムです。

様々な体験から自然や生き物への理解を深め、発見や感動を家族で
分かち合いながら自然保護意識を高めることで、自然との共生を考え、
責任ある行動ができる人材の育成を目指していきます。


↓ 画像をクリックするとPDF(チラシ)で見ることが出来ます。



全6回の日程は以下のとおりです。

第1回 28年4月10日(日)/ホタルについて知ろう
第2回 28年5月8日(日) /ホタルの里の昆虫や植物を調べよう
第3回 28年6月5日(日) /ホタルの発光と生息環境を調べよう・ホタルの観察
第4回 28年7月10日(日)/川の生き物を調べよう・自由研究の基礎を学ぼう
第5回 28年8月7日(土) /ホタルの自由研究に取り組もう
第6回 28年9月25日(日)/第1部(午前) 自然からの恩恵を体感しよう
 〃  28年9月25日(日)/第2部(午後) 環境教育プログラム体験と総まとめ



◆期間:28年4月~9月(月1回/各回2時間半程度/最終回のみ1日)
◆対象:小中学生親子(10組程度/応募多数の場合は抽選)
◆費用:すべて無料です。
◆講師:自然・環境学習実践隊
◆申込:ホタル学校までメール・ハガキ・FAXのいずれかでお申込みください
 ・メール hotaru.gakko@city.okazaki.lg.jp
 ・ハガキ 〒444-3614 岡崎市鳥川町字小デノ沢5番地1
 ・FAX 0564-82‐3689
 ※〒住所・氏名・学年・性別・電話番号・参加動機をお知らせください。
◆締切:平成28年4月6日(水)
◆最終回に「認定証」と「記念品」を進呈します。(4回以上参加の方)


※以下は28年度の日程と内容紹介です。(画像は27年度のもの)

第1回 平成28年4月10日(日)

ホタル学校の展示物を見ながら、ホタルとはどんな生き物なのか、
どのような環境に暮らしているのかなどを楽しく学びます。
また、外に出て川や周辺の自然を観察します。



第2回 平成28年5月8日(日)

ゲンジボタルが生息している所にはどんな自然があるのか?
色々な環境教育プログラムを体験しながらホタルの里を散策し、
昆虫や植物などを調べ、その関係性を学びます。



第3回 平成28年6月5日(日)

第1部(夕方)では、ホタルはなぜ光るのか、どのように光るのかなど、
展示物を活用した環境教育プログラム体験や、川沿いを歩いて
ホタルの発生場所を予想し、ホタルの謎に迫ります。

第2部(夜)では、第1部で調査した川の各区間での
ゲンジボタルの発生状況や、光り方・飛び方などを実際に観察します。



第4回 平成28年7月10日(日)

前半は、ゲンジボタルの幼虫は川の中で暮らしますが、
その川は一体どんな所なのか、水質はどうか、
他にどのような生き物がいるかなど、川に入って調べます。

また、後半は夏休みの自由研究の進め方について、基礎的なことから
第4回前半までの活動で調べたことの活かし方を指導します。



第5回 平成28年8月7日(日)

各自考えてきた自由研究のテーマや持参した資料を基に、
講師の指導を受けながら、個々の考えに沿ってまとめていきます。目指せ金賞!

☆途中でちょっとブレイク!楽しい工作体験などもあります。



第6回 第1部 平成28年9月25日(日)

最終日のこの日は丸1日の活動となります。
午前中、いくつかの環境教育プログラムを体験しながら
「鳥川ホタルの里」を散策し、自然からの「恩恵」について考えます。



第6回 第2部 平成28年9月25日(日)

午後からは、鳥川の自然や生き物などを題材とした
環境教育プログラムを体験しながら活動全体をふりかえり、総まとめをします。



最後にホタルマスターファミリー認定証と記念品を進呈します。お楽しみに!


まだ定員に若干の余裕があります。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。  ※申込締切:平成28年4月6日(水)


合言葉
「岡崎はホタルのまち ホタルの気持ちになって岡崎の自然を知ろう!」


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投稿日  平成28年3月28日(月)
投稿者  ホタル学校
電 話  0564‐82‐3027


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 20:24鳥川ホタルの里(ホタル学校)

2016年03月25日

環境教室「春を探そう」in体験の森(宮崎小学校2年生)


平成28年3月23日(水)、翌日に終業式を控えた宮崎小学校
2年生4人が「おかざき自然体験の森」を訪れました。

※あいにく体調不良で女の子1人が欠席しました。

みんながこの森に訪れるのはこれで3回目
竹炭作り体験や自然観察など環境教室で色いろな体験を重ねてきました。

この日のテーマは「春を探そう!」
さっそくウグイスが美しい鳴き声でお出迎えしてくれました。


まずはアイスブレイク!ネイチャーゲームの「動物交差点」を体験します。
背中に付けたカードの生き物が何か?他の人に一つずつ質問しながら
その生き物を当てていきます。

※題材となる生き物のほとんどはこの森で見られる生き物ですが、
この森にいない生き物(写真はキリン)も少し使って、生き物の
生息環境がどのようなものなのかを考えるきっかけにします。


当然ながら自分以外の生き物は見てわかりますが、いったい自分の生き物は
何であるかを当てるのはなかなか難しいもの。あれこれ質問を変えながら生き物の
特徴を学んでいきました。(今日はどんな生き物に出会えるかな?)


次は「フィールドパターン」
シートに描かれた色んな“模様”を自然の中から探して見つけます。

「えーーー、こんな形が自然の中にあるのぉ?」
初めて見る何とも不思議なフィールドパターンカード。
さぁ!自然を色んな方向からじっくり見ていこう☆


左:上から見ると放射線状の形をしたタンポポ
右:ハートの形をした冬イチゴのはっぱ


左:木にらせん状に巻き付くフジ
右:名前はわからないけど水滴の形をしたはっぱ  などなど

少しの時間でしたがたくさんの形を見つけることができました。


少し場所を移動して、新しく出来た「於御所橋」を渡って熊野神社のある
山の頂上に向かいました。距離は近いけどかなり急な登りにみんな一苦労!


少し休憩を挟んで、今度は自分が「素敵だな」とか「これはすごい」と感じた
自然を選び、額縁とタイトルを付ける「森の美術館」を体験します。


タイトル「かなしい花」

つぼみが少し垂れ下がっている様子がちょっぴり悲しく見えたとのこと。
明るくきれいな花を咲かせてほしいですね!


タイトル「だんごむしのやすみば」

虫の目線で見ると“森”のような植物があって、落ち葉や日陰もあり、
ダンゴムシがゆっくり休める場所だと思ったとのこと。
落ち葉をそっと取ったらもしかするとダンゴムシが休んでいるかも!?


タイトル「だんごむしのあそびば」

今度は“遊び場”!細い木にらせん状に巻き付くツルを
ダンゴムシの滑り台に見立てたとのこと。とっても楽しい遊び場だね!


タイトル「こわい木」

枯れてむき出しになった木の根。よ~く見ると顔に見えてちょっと恐いとのこと。
そういわれてみると確かにちょっと恐いかも。いわゆる「人面木」だね!


タイトル「ぼくたち双子の兄弟じゃ」

担任の田中先生も挑戦です。空に向かって平行に伸びる2本のヤマザクラが
双子の兄弟に見えるとのこと。「どっちも頑張って☆」と応援したくなります。


こうしてお互いに作品を紹介しあいながらしばし鑑賞会。
何気ない自然の中にちょっと額縁を置くだけでそれはもう芸術作品☆
子どもたちの心に残る体験になったことでしょう。


最後は今まで色いろな体験を重ね、自然の不思議さや神秘さ、面白さを知り、
その思いを「詩」にしたためます。(アクティビティ名「バーティカネポエム」

各行の先頭の言葉を自分たちが通う学校名「み・や・ざ・き」と入れ、
その言葉の後に続く詩を考え、4行の短い詩を静かに作っていきます。


この一年や体験の森での思い出を振り返りながらの詩作りはちょっと難しい
かもしれないけど、みんな記憶をたどりながら自分の気持ちを言葉にしました。


こうして午前中の環境教室はアッという間に終了し、学校に帰りました。

半日という短いひと時でしたが、子どもたちは春を迎えつつある体験の森で
楽しく自然とふれあいました。この日体験したことを次は自分たちが通う
宮崎小学校でもぜひやってみてほしいと思います。

4月からは3年生!
これからも色んなことにチャレンジしてみてね☆


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撮影日  平成28年3月23日(水)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  やまのうち


ふたば この森まるごと自然体験フィールド ふたば
あなたも感じてみませんか『五感のワンダーランド』
HP:http://www.sizentaiken.jp/  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 17:40おかざき自然体験の森

2016年03月23日

「環境学習活動フォローアップ実践講座」開催レポート


平成28年3月19日(土)、岡崎市ホタル学校で
環境学習活動フォローアップ実践講座を開催しました。

この講座は、平成26・27年度に「おかざき自然体験の森」で開催しました
環境学習活動コーディネート実践講座の受講者の皆さんを対象に企画し、
会場を天然のゲンジボタルが生息する鳥川町にあるホタル学校に移して行いました。


(写真のアクティビティは「ノーズ」:ヒントを聞きながら生き物を当てる)

自然体験学習や環境学習のリーダー(指導者)はまだまだ少ない割に
学習の機会は求められています。そこで、より実践的な手法を学びながら
リーダーとしてのスキルを磨いていきます。

講師は市民活動団体の「自然・環境学習実践隊」の皆さん。
この日は環境教育プログラムの一つとして広く実施されている
ネイチャーゲームのアクティビティの中から7つを厳選し、
グループに分かれて各アクティビティの進め方や資料作りなどを行い、
お互いに実践・体験し合うスタイルで講座を展開していきました。


受講者の皆さんには事前に課題が出されていて、6つのネイチャーゲーム
アクティビティについてねらいや進め方を自分なりに考えてきてもらいました。

何事も企画の段階でしっかりとプログラムを作り、シミュレーションを
重ねておくことが大切です。この繰り返しがやがて自信につながります。


各グループに分かれたあとはさっそくアクティビティの進め方について打合せです。
すでに前回の講座で顔見知りということもあって意見交換もスムーズです。


ネイチャーゲームのアクティビティを実践するといっても、やはりフィールドの
確認やその地域に生息する生き物などチェックが必要!まずはホタル学校の
展示物をじっくり見ながら題材を集め、確かな情報を得ていきます。


お昼の休憩を挟み、午後からいよいよ実践開始です。
最初のグループは「動物ヒントリレー」です。
ホタル学校2階の廊下を使って体験をします。


グループ内で鳥川ホタルの里に生息する3つの生き物を決め、その生き物の
特徴が書かれたヒントカードを手作りし、リレー形式でカードを取りに行き、
3種類の生き物を全て当てるアクティビティです。


その生き物の名前だけ聞けば姿・形は想像できますが、細かい特徴(食べ物、生息地、
体の大きさや色など)だけではなかなかわからないもの!グループ内で協力して
その生き物が何か考えます。


その後、外に移動して「食物連鎖」を体験し、前半3つ目の「フォールドポエム」
を体験しました。前の人が一行“詩”を書き、次の人は前の人の詩を受けてそれに続く
詩を書き込みます。3番目の人は1番目の人が書いた詩を見てはいけません。
このようにしてそれぞれが詩人になり、グループで独特な詩作りを体験します。

しかし、最後に全部を読み上げた時、意外にも全ての詩がつながっていて感動!
これまでの体験を通じて自然に対する驚きや感動、感謝の気持ちがつづられ、
自然への思いを共有することができます。


休憩を挟んで後半戦スタート!

まずは自然観察力を養うために草むらの中に隠された“人工物”を探す
「カモフラージュ」を実践します。いくつ隠されているかはリーダーしか知りません。
目を凝らして身を低くしながら探していきます。


最後に見つけやすかったもの、見つけにくかったものに分けてみます。
すると当然ながら人工物といえども保護色のものは見つけにくく、
生き物が持つカモフラージュ能力の凄さについて改めて考えさせられました。


その後、「フィールドビンゴ」カードを持って実際に自然観察をしました。
まだ時期的に生き物の数は少ないながらも「春」を感じることができる自然を
たくさん見つけ、着実に近づく春の足音を聴くことができました。

最後は自分が「これは素敵!写真に収めたい」と思う自然を一つ探し、
それを記憶して紙に描く「カメラゲーム」を体験しました。

写真のようにしばし一人になって、心に残る自然を一つ決めます。


今度は二人一組になって、一人がカメラ役、もう一人が撮影者になって
自分の選んだ自然の前までカメラ役の人を連れて行き、シャッターを押す要領で
肩を叩いてカメラ役の人に記憶させます。(カメラ役は目をつぶって移動)

※上記写真:校舎のコンクリートの隙間からけなげに咲く小さな花を撮影


互いが同じように撮影したら、記憶が新しいうちに撮影した自然を紙に描きます。
この時、風景などは非常にわかりにくいため、比較的小さなものや形がわかりやすい
ものだとカメラ役の人は記憶しやすいので、子ども同士で行う時などはそうした
アドバイスが必要です。


こうして夕方までじっくりと実践と体験を重ね、参加者の皆さんはそれぞれ
レベルアップが図れた様子で、最後に感想を発表したり意見交換をしました。


自然は私たちに多くの情報を発信していて、季節の訪れや命の尊さ、神秘さなどを
教えてくれます。私たちが心を開き、自然の中に身をゆだねるとき、今まで
感じ得なかった自然からのメッセージを聴くことができると思います!



そのような機会を提供するためにも“自然案内人”としてのリーダーの存在は不可欠です。
これからもぜひ実践を通してスキルアップを図っていただき、各地で活躍するリーダー
になっていただければうれしいです☆


講師、受講者の皆さん、丸一日本当にお疲れ様でした!
自然から受け取った“感動”を忘れず、他の人にもぜひ伝えていってくださいね。


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撮影日  平成28年3月19日(土)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 20:34鳥川ホタルの里(ホタル学校)

2016年03月21日

ホタルの光、いつまでも!ゲンジホタルの幼虫を放流しました。


平成28年3月20日(日)、岡崎市ホタル学校のある鳥川町で、
鳥川ホタル保存会によるゲンジボタルの幼虫の放流が行われました!


(大雨のため増水した鳥川の様子/平成28年3月19日・土)

本来は前日の19日(土)にホタルの幼虫放流式を予定していましたが、
あいにくの悪天候のため中止となりました。

その代りに、翌日に鳥川ホタル保存会のメンバーで放流を行いました。


この幼虫たちは鳥川ホタル保存会やホタルサポーターの有志が協力し、
昨年7月からホタル学校で人工飼育してきたものです。

水の交換やエサとなるカワニナの飼育、幼虫の仕分けなど地道な作業を
9か月間積み重ね、ついに放流まで至ることができました。


今回放流した幼虫たちは人間でいえば高校生くらい。体も十分大きく育ち、
大人になる一歩手間です。あとひと月ほどすると川から陸へ上がり
土の中でサナギになります。そして6月には成虫となって
またあの美しい光の舞を見せてくれることでしょう。楽しみですね!


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撮影日  平成28年3月20日(日)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者  からさわ


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 07:15鳥川ホタルの里(ホタル学校)

2016年03月20日

わんParkで「小さな春」を感じてみよう!


こども自然遊びの森「わんPark」の園路の散策の途中で、黄色い花を見つけました。
この花は「さんしゅゆ」と言います。舌を噛みそうな名前ですが、別名「春黄金花」
(はるこがねばな)と言い、春が来たことを告げる花です。


小さい黄色の花を丸く咲かせることが特徴です。
わんパークに来たら一度探してみてね。すぐにわかると思いますよ。


実りの森ゾーンの「サクランボ」(佐藤錦)の花も咲きました。
まだ満開とはいきませんが、春を感じることが出来る花です。


これから先にはサクランボの実もなります。
春休みには家族や友達を誘ってわんパークに遊びに来てくださいね☆

皆さんのご来園をお待ちしています。


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撮影日  平成28年3月17日(木)
撮影場所 こども自然遊びの森「わんPark」(淡渕町)
投稿者  すずき


ふたば でっかい原っぱでおもいっきり遊ぼう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/wanpark01.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 16:05わんPark(こども自然遊びの森)

2016年03月18日

春爛漫「ショウジョウバカマ」が開花inおかざき自然体験の森


平成28年3月17日(木)、彼岸の入りのこの日、おかざき自然体験の森の
炭焼き小屋横の沢の東向きの土手に、森の春の花を代表する
ショウジョウバカマが開花しました!


雲一つない春日和、散策のサークルの方々が三々五々集まって
いらっしゃいました。土手に目を向けると何やらいっぱい生えています。


覗いてみましょう。ツクシ(土筆)がここかしこに生えていました。


管理棟を出て、炭焼き小屋に向けて歩き出しました。
そして、ビオトープの前に来ました。
するとどうでしょう。イノシシの「ラッセル痕」を発見。

写真中央の畑を耕したようなところは、イノシシがミミズなどの生き物を探して
雪かき(ラッセル)のように地面を掘り起こした痕です。
写真中央の木々はハンノキです。水辺に生育する樹木で、
ビオトープの周りに多く自生しています。

左のビオトープにはニホンメダカ(絶滅危惧種)が元気よく群れを成して
泳いでいます。また、ニホンアカガエルのオタマジャクシも1センチ~2センチ
ほどに成長しています。


写真右下のミミズ畑の前を通って行きます。このミミズ畑を使って
保育園児たちが環境学習でミミズが腐葉土を作ることを体験を通して学びます。
ミミズ畑の横には、アマチュアカメラマンがカワセミの姿を狙っていました。
カワセミが魚を求めて水中に飛び込むようなナイスショットが撮れるといいですね。


炭焼き小屋に着きました。なんだか酸っぱい香りが漂ってきました。
八ツ木窯から白い煙がたなびいています。


炭を焼いていることを示す掲示板が出ていまた。
3月15日(火)、おかざき炭焼きの会の会員のお1人が乾燥焚き
(炭の材から水分をとばすための窯焚き)をされていました。


八ツ木窯の裏の煙突を観察してみました。
煙の色は白いですが(水分を含んでいるから)、乾燥焚きを始めた頃と比べて
ずいぶんその白さの濃さは薄くなってきています。
炭材の水分が随分とんだと思われます。

今、窯の中は炭材に「着火」して温度がぐんぐん上昇している状態と
推察できます。この状態ですと、3月19日(土)の炭焼きの会の定例活動時に
「精錬(空気口を全開にしてタール分をとばす)、窯止め(窯の口を全て閉じ、
炭材を蒸し焼きにする)」ができそうです。

この八ツ木窯の大きさは炭材を4立方メートル入れることができ、
300キログラム以上の炭を焼くことができます。
毎週土曜日、おかざき炭焼きの会の会員の方々の活動に感謝です。


八ツ木窯を出てすぐ裏の沢を眺めてみました。
すると、写真右の東向きの土手に赤い花を見つけました。


ショウジョウバカマです。それも3株ありました。


ショウジョウバカマの名前の由来は、その花の色形が古代中国の伝説上の生き物
「猩々(しょうじょう)」に似ているから、また、ハカマはその葉っぱの形が
「袴」に似ていることからです。

ショウジョウバカマが見られるところは、Dコース登って棚田の跡地の南向きの
斜面です。また、管理棟南の沢にも見られます。管理棟の沢は日当たり悪く
4月上旬頃には見られるでしょう。


管理道路に出て、四阿の近道の階段の入口に来ました。
ヤマハンノキ(水辺を好むハンノキと少し違う植物)の雄花が開花しています。


黄緑色の鮮やかなたくさんのハンノキの雄花です。ハンノキも
ヤマハンノキもその雌花の種の入っていた殻が、森の工作材に最適です。


さらに管理道路を東門に向って歩くと道路西にコブシの並木が続きます。
1本のコブシには、白くて可憐な花が咲き誇っています。


カメラをフェードインして花の塊を写してみました。
「コブシ咲く♪ あの丘♪ 北国の~♪・・・」
ついつい口ずさんでしまいます。


ほとんどのコブシは、まだ蕾(つぼみ)のままです。
1本のコブシの木は、枝の下の方の蕾がほころんで一花二花咲き始めていました。
これから春本番、管理道路脇をコブシの白い花々が飾ってくれます。


管理道路を下りて、記念植樹のエドヒガンの様子を見てみました。
昨日今日の暖かさで十数輪の開花となっていました。
週末に向けてさらに開花が進むものと思われます。


森の山の端がぼんやりと白く霞んでいるようにも見えます。
もう一週間から十日もすればヤマザクラが開花して、森の山を薄桃色に
染めてくれるものと思います。


ぜひ、春爛漫のおかざき自然体験の森を訪れてみてください☆


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撮影日  平成28年3月17日(木)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 17:43おかざき自然体験の森

2016年03月16日

春到来「エドヒガン」が開花inおかざき自然体験の森 


平成28年3月15日(火)、平成17・18年に記念植樹された
エドヒガン(桜)が例年より一週間ほど早く開花しました!


おかざき自然体験の森の管理棟から管理道路を東に登ってみます。
すると、炭焼き広場の北の日当たりの良い南向き斜面の一本の
エドヒガンに数輪の可憐な薄桃色のサクラの花の開花を確認しました。

写真:左のうっすらと桃色を呈している木が記念植樹のエドヒガン
(中央は炭焼き小屋)


数輪開花したサクラの木に、今にも花を開かせようとするたくさんの蕾を
確認できます。これからぐっと暖かくなる天気予報が出ています。
まだ、開花していないエドヒガンも一気に開花してくるものと思われます。


記念植樹のエドヒガンに木には、親子で植樹された記念にネームプレートを
作成された方もあります。記念植樹の木にはナンバーを記した丸板がついていて、
どなたが記念植樹されたか判るようになっています。

ぜひ、エドヒガンを記念植樹された方々のサクラの見に来られることを
お待ちしています。また、ソメイヨシノより一週間ほど早く開花するエドヒガンの
お花見に多くの方のご来園をお待ちしています。


管理道路を下りて炭焼き小屋の前を通り、Dコースを郷南広場に向けて歩いて
みました。すると、散策路の中央に何かの足跡を発見!


昨日の雨の後、柔らかくなった地面にくっきりとイノシシの蹄(ひづめ)の跡を
確認しました。農作物の被害のことなどを考えると手ごわい動物ですが、
彼らもまた厳しい自然界で懸命に生きていること実感します。

春がはじまり、命響き合う“おかざき自然体験の森”へ
皆様のお越しを心よりお待ちしております。


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撮影日  平成28年3月15日(火)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 08:45おかざき自然体験の森

2016年03月13日

おかざき自然体験の森「春の兆し」パート3


平成28年3月10日(木)、おかざき自然体験の森の駐車場から
管理道路を通って四阿(あずまや)まで、春の兆しを求めて歩いてみました。
駐車場を出て、ものの2・3分歩くとビオトープに着きます。
管理道路を下りて、ビオトープを覗いてみました。


するとアズマヒキガエルの卵の入ったチューブのようなものに
黒いものがまとわりついているように見えます。


よーく見ると1センチに満たないアズマヒキガエルのオタマジャクシが
いっぱいいます。オタマジャクシは、チューブのような卵を覆っていたものに
取りついているように見えます。それは、オタマジャクシが卵から孵って、
卵の入っていたチューブのようなものを栄養にしているからです。


ビオトープを出て、正門を越えました。
南向き斜面を覗いてみました。


するとどうでしょう。もう、一輪だけですがコバノミツバツツジが、
赤紫色の花をつけていました。先週末の4月上旬並みの暖かさのせいでしょか。
少々フライング気味の開花です。本格的なコバノミツバツツジの開花は
3月下旬から4月上旬です。


工作棟を過ぎて、案内板の手前に来ました。
写真中央の大人の背丈ほどの常緑樹に目が留まりました。


ヒサカキの5ミリほどの白くて可憐な花を見つけました。
ヒサカキは、漢字を当てると「非榊」で「榊に非ず」。
神棚に供えるサカキと少し違う植物です。


管理棟からすぐ隣のEコース入口に入ります。急な階段が数分続きます。
備え付けの杖を使って歩くと安全かつ楽に登れます。
一度、管理道路に出て、もう一度階段を登り切って間もなく、写真中央の
大人の背丈ほどの常緑樹に、白い花が咲いているのを見つけました。


アセビの花です。アセビを漢字で書くと「馬酔木」です。
アセビは有毒植物で、これを馬が誤って食べると酔ったような状態になる
ことから「馬酔木」と書かれます。

Eコース沿いは、アセビの木がいたるところにあり、アセビの白くて可憐な花が、
散策者の心を和ませてくれます。


ぜひ、おかざき自然体験の森を訪れた際には、風光明媚な四阿を訪れることを
お勧めします。アセビの白い花を愛で、四阿からの絶景をお楽しみください。


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撮影日  平成28年3月10日(木)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


ふたば この森まるごと自然体験フィールド ふたば
あなたも感じてみませんか『五感のワンダーランド』
HP:http://www.sizentaiken.jp/  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 09:18おかざき自然体験の森

2016年03月10日

カブトムシの“幼虫”はどこにすんでいる?


今年、わんParkの新たなイベントとして「カブトムシ博士になろう!」
企画しました。3月、5月、7月の全3回講座で、抽選で選ばれた親子が
カブトムシの研究・育成などを通してカブトムシ博士を目指します。

たくさんの応募の中から抽選で選ばれた参加者は子ども19人、大人12人の大所帯
☆男の子が多いかなと思いきや、虫好きな女の子も参加してくれました。

平成28年3月6日(日)の1回目は「カブトムシ幼虫ワークシート」
参考に、質問に対して自分で答えを予想し、友達と意見交換を行い、
自分で観察した結果を記入していってもらいました。


カブトムシ幼虫ワークシートには、「大きさはどのくらい?」などの質問
のほかに、「幼虫の絵を想像して書いてみよう」の項目が。

「幼虫の姿ってこんなんだったっけ???」

いざ描いてみると意外に分からないことが多いことに気付きました。


「こんな答えでいいのかな~?」と不安を抱えつつ、
続いて自己紹介をかねて参加したみんなで意見交換をしていきます。

最初はみんな緊張していたけど自己紹介や意見交換をして緊張がほぐれ
笑顔が見られるようになりました!


いよいよ森で幼虫探しに出発です☆


わんParkの一つのゾーン「冒険の森」の中では、カブトムシが卵を
産みに来てくれる場所があります。(その理由はのちほど)

みんなでここを掘って掘って!


「やったぁ、幼虫見つけたよ!」


「私も見つけた!でも手でさわれない…」


見つけた幼虫をじっくり観察します。
最初に自分が予想して書いた絵と比べてどうかな?


こちらが本日の最多賞☆

たくさん掘った人は分けっこして、各家族5匹を持ち帰り、
おうちでしっかり育てながら研究をしていきます。

こんなに幼虫がいるのは理由があります。
わんParkで刈った草や溜まった落葉をここに集めてあるのです。
時間が経つとそれらは分解されて、幼虫が大好きな「腐葉土(ふようど)」
になります。だからこの場所には幼虫がいっぱいいるんだね。



「これがオスで、こちらがメスだよ!」
わんParkスタッフがオス・メスの見分け方を解説!

さてさて、みんなが掘ったカブトムシの幼虫はどちらでしょう?


第2回(5月15日)までにカブトムシはどれくらい成長するでしょう?
飼育の記録を付けるなどしておくと、夏休みの自由研究に活かせるかも!

自然は不思議がいっぱい!次回もお楽しみに☆


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撮影日  平成28年3月6日(日)
撮影場所 こども自然遊びの森「わんPark」(淡渕町)
投稿者  コバヤシ、ナリキヨ


ふたば でっかい原っぱでおもいっきり遊ぼう! ふたば
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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 11:25わんPark(こども自然遊びの森)

2016年03月09日

着々と整備が進む新登山コース「喜桜山」


植物も動物も待ちわびた春がすぐそこまでやって来ています。
春を待つのは人も同じ。新しい季節の到来にふさわしく、鳥川ホタルの里には
新しい「喜桜山(きざくらやま)」登山コースの整備が進められています。


平成28年3月3日(木)、登山道の案内看板制作の講師を務めてくださっている
松本吉央(よしお)さんと、看板制作にご協力いただいている里山ハイキングの会
皆さんがホタル学校に集合し、喜桜山コースに設置する案内看板や杭を持って
山に入りました。


すでに何か所かには案内看板を設置はしていますが、この日を含めて
あと2回は作業が必要で、山を歩く人が迷わず安心して歩けるよう
看板設置位置を慎重に確かめながら、一つずつ丁寧に設置していきます。


山には元々昔の人たちが歩いていたであろう道がありますが、人が立ち入らなくなり
道の存在が消えつつある状態でした。昔の道を辿りながらのコース作りは
想像以上に大変なものだったとのこと。


途中、広葉樹にしぶとく巻き付いているツルを見つけては除去します。


出発して作業をしながら約1時間、「喜桜山」の由来となったヤマザクラの大木に
到着しました。天に向かって一心に伸びる様に自然の力強さと生命力を感じます。


(左)こちらが喜桜山のヤマザクラ。とにかく幹が太く、ツヤツヤしていてきれい☆
(右)近くにあるヤマザクラ。比べると木肌が黒く、その違いは一目瞭然です。


途中に設置されている山歩きマップで現在地を確認しながら歩きを進めます。


まだ正式な「見晴らし場」り整備までは手が回っていませんが、木々の間から眼下に
広がる額田のまちを眺めることができました。新東名高速道路も開通し、車の往来を
見ることができます。新東名の開通でこれまでしょっちゅう渋滞が発生していた
東名高速「岡崎~豊田」間の渋滞がなくなったとか!


喜桜山コースは途中から「額堂山(がくどうさん)」へのコースにもつながっていて、
「まだ額堂山に登ったことがない」という方がいたので、看板設置はしばし中断して
みんなで額堂山まで登り、記念撮影☆

※最近は「はいチーズ!」ではなく、「ノルウェー」と言いながら撮影すると
自然と笑顔(口がいい感じに開く)になって写りが良いとか!(今後流行るかな?)


途中、森の中で昼食をとり、下山しながら案内看板の設置は無事に終了。

ちょうど県道沿いにある鳥川名物「加茂式黒炭窯」で地元の方が炭焼きを
していました。(数年ぶりの炭焼き) 戦後、鳥川の人が東加茂郡の炭焼き職人に
教わった方式で、炭を出し入れする口と火をたく口が別になっているのが特徴です。

加茂式のルーツは福井県にある ようで、遠く離れた文化が人づてだけで鳥川まで
伝わっているのは何とも不思議ですね。


春の訪れは鳥川沿いに咲く「桃」の花でも感じることができます。
「梅は2月、桃は3月、桜は4月」というように、自然は季節の移ろいを教えてくれますね。


こうしてこの日の看板設置作業は無事に終了し、残すは「登山道」と書かれた
道順を示す看板を数か所設置するのみとなりました。

指揮を取る松本さん、看板や杭を背負って作業に従事していただきました皆様、
本当にお疲れ様でした!喜桜山にサクラが咲く頃、またぜひ歩きに行きましょう。


ブログを読んでくださっている皆さんも、ぜひ「鳥川ホタルの里」にお越しください。
ちょっと筋肉痛・・・にはなりますが、リフレッシュできること間違いなし!です。


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撮影日  平成28年3月3日(木)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 08:30鳥川ホタルの里(ホタル学校)

2016年03月06日

ホタルの人工上陸装置を製作


平成28年2月28日(日)、岡崎市ホタル学校で
ホタルサポーター活動を実施しました。

講師はおなじみホタル学校名誉校長の古田忠久先生です。
市内外から11名の方々が参加されました。


今回のテーマはホタルの人工上陸装置製作です。
ホタルの幼虫は4月から5月にかけて川から土手に上陸し、
土の中に潜り込みサナギになります。

そして1か月ほどすると見慣れた成虫の姿になって土の中から出てきます。


普通、地中のサナギの姿は見ることはできませんが、これまでにホタルの
研究者達によって水槽の中で川辺の環境を再現し、幼虫を上陸・羽化させる
装置が開発されてきました。

ポイントは太陽光でしっかりと消毒した土を使うこと。
田んぼの土などをそのまま使うと、雑菌が多いためサナギの間に菌が
体に回り死んでしまう率が高いからです。


実際に古田先生が見本を作ってくださいました。
消毒した赤土と砂を混ぜ、水槽の中に土手のような斜面を作ります。

古田先生の考案した方式では土を何層かに分けて、下の方は湿った土で
上に行くほど乾燥した土になるようにします。幼虫が上陸した際に
自分好みの土を選べるように!という工夫です。


あっという間に人工上陸装置が完成しました。
今年、うまく上陸させることが出来れば幼虫が成虫に変わっていく様子を
横から観察できるかもしれませんね。

ホタルの保護活動の第一歩は「観察」からが基本です。
じっくり観察して記録したりすることで色いろなことが分かってきます。

人間本位の保護活動ではなく、ホタルが安心して生きられる環境について
考えながら取り組んでいきたいと思います☆


次回のホタルサポーター活動は3月19日(土)の「ホタルの幼虫放流式」です。
地元の鳥川ホタル保存会による猪汁も振る舞われます。ぜひご参加ください!


お申し込み先:岡崎市ホタル学校(電話:0564-82-3027/FAX:0564-82-3689)


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撮影日  平成28年2月28日(日)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者  からさわ


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 14:32鳥川ホタルの里(ホタル学校)

2016年03月04日

おかざき自然体験の森「春の兆し」パート2


弥生3月、春の訪れは着実に進んでいます。
管理棟西のマンサクです。


東北弁「先ず咲く(まんずさく)」豊年満作に通じる縁起の良い花が満開です。


管理棟から工作棟を経て、正門に向かって進みます。
写真右の南向き斜面の土手を注意深く見て歩きます。
コナラの落ち葉の間から、薄紫の花を見つけました。


ニオイタチツボスミレの可憐な花です!
1センチに満たない小さなこの花は、Aコースの日当たりの良い散策路でも
見受けられます。漢字を当てれば「匂い立ち壺菫」のようにほのかに甘い香りがします。

ニオイタチツボスミレを愛でながら、ビオトープに向けて歩みを進めます。


ビオトープ北の林には、野鳥撮影のアマチュアカメラマンが、
冬鳥のミヤマホウジロベニマシコの姿を撮影されています。

春の暖かさが増すにつれて、冬鳥の姿が、少しずつ減ってきています。
春の訪れは、野鳥の姿の変化からもうかがわれます。


管理道路を挟んでビオトープに目を向けてみました。


すると、水中にチューブのような細長いものが伸びています。
アズマヒキガエルの卵です!


よーく水中を眺めてみると、アズマヒキガエルの卵のチューブの周りに
1センチに満たない小さく黒いものが泳いでいるのを発見しました。
ニホンアカガエルのオタマジャクシです!

このビオトープではアズマヒキガエルの卵とニホンアカガエルの
オタマジャクシが同時に観察できます。

天気予報では、3月上旬は4月並の暖かい日が続くようです。そうすると
アズマヒキガエルの産卵がさらに加速し、ニホンアカガエルの
オタマジャクシの数もぐっと増してくると思われます。


ぜひ、おかざき自然体験の森を訪れた際には、ビオトープも覗いてみてください。
命響き合う里山の豊かさをお楽しみできるものと思います。

皆様の来園を心よりお待ちしています。


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撮影日  平成28年3月2日(水)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 08:11おかざき自然体験の森

2016年03月02日

間伐材で「於御所(おごそ)橋」を架け替えました!


平成28年2月28日(日)、市民活動団体「きこりの会」
定例活動の一環として「ツツジの里」(旧熊野神社西側)に向かう
「於御所(おごそ)橋」の架け替えを行いました。


架け替えを行う前の「於御所橋」の様子です。近づいてよく見ると
腐った横木が確認できます。歩くとふわふわしていて危険です。


平成28年1月24日(日)のきこりの会の定例活動で「紅葉の森」で
チェーンソーを使って於御所橋用のヒノキ3本を除伐しました。


除伐したヒノキは太い部分は約4m、細い部分は約1mに玉切りしました。


4mのヒノキの材は、森の男性職員でクレーンを使って「紅葉の森」から
降ろしました。材を引き出すとき、材の先端にキャップをかぶせて
斜面をスムーズ引きずり出しました。

(右)工作棟南の広場に降ろしたヒノキの間伐材は、
森の職員がナタや鎌を使って皮をむきました。


本日の架け替え作業は、まず古い橋を解体します。
(先回の架け替えは6年程前)横木を外してみます。


わずか6年で横木がこんなに腐っているのにはびっくりです。
横木の下の橋桁にもかなりの腐食が見られます。
6年で架け替えなければいけないのには、大きな理由があります。
それは、あえて防腐剤を塗布しないからです。

なぜ防腐剤を塗布しないかと言うと、於御所橋の架かる沢には天然の
ゲンジボタルの生息地だからです。防腐剤が沢に落ちて、ホタルの幼虫に
害が及ぶのを恐れて、あえて橋の寿命が短くなっても防腐剤を塗布しません。
里山の環境を思い計るきこりの会の方針です。


次に、工作棟前からヒノキの材を運びます。
運搬車に載せてしっかりロープで固定します。
ロープワークも“きこり”の得意分野です。


慎重に作業車を運転して「於御所橋」に続く坂道を下ります。

(右)橋の手前に着きました。
一番太いヒノキの丸太は大人5人でやっと運べるほど重いものです。


現地でヒノキ丸太を必要な長さにチェーンソーで切りそろえます。


橋桁を沢に架けていきます。

橋桁3本を固定しました。
手前の細い棒はなんでしょう?実はこれで水平を計っています。
現場にあるものでうまく算段して活用するのもきこりの知恵です。
森の職員が水準器を持って来て試しに計ってみました。
するとどうでしょう?ぴったり水平!凄すぎるきこりの熟練技☆


薪割り機を使って横木を半分に割ります。
太いヒノキ材も油圧のパワーで真っ二つ!


半分に割った横木を橋桁にカスガイを打って固定します。
30本ほどの横木をカスガイで固定すれば
於御所橋の架け替え作業はほぼ終了です。


橋のたもとに杭を打って「於御所橋」のネームプレートを取り付けました。

(右)いよいよ渡り初めです。
架け替えの終わった新しい橋を自分の足でじっくり確かめて歩きます。


立派な新「於御所橋」の完成です!


午前と午後、合わせて4時間余り。きこりの知恵と力作業の賜物の
新「於御所橋」の完成です。主に架け替えを担当した5名の会員でハイチーズ!


於御所橋の架け替え作業と並行して、森の春の花を代表する
「コバノミツバツツジ」の移植作業を行いました。
「ツツジの里」から「コバノミツバツツジ」を掘り起こして、根を傷めないよう
ケースに入れて運び出しました。きつい斜面で重い苗木を運ぶのも大変です。


「紅葉の森」の下の方の斜面は、定例活動で下草刈りなどをして、
コバノミツバツツジの移植のための準備をしてきました。

コバノミツバツツジを1本1本ていねいに植えていきます。
植え終わった苗にたっぷり水を与えました。


写真の奥には、葉を落とした「イロハモミジ」があります。
きこりの会の皆さんがいる一帯に41本の「コバノミツバツツジ」を植えました。
この「コバノミツバツツジ」の移植によって「紅葉の森」は、
春はコバノミツバツツジ」に彩られ、秋にはイロハモミジを愛でることができます。


午後3時前、皆さんで記念撮影をして本日の活動が無事終了しました。
写真では11名の方々が写っていますが、本日活動された方は総勢16名!

尊い里山保全活動、本当にありがとうございました。


安全に渡れる「於御所橋」の架け替え作業に、美しい里山の風景を
演出する「紅葉の森」へのコバノミツバツツジの移植、
きこりの会の皆様、本当にありがとうございました。


市民活動団体「きこりの会」の里山整備活動は
毎月第2土曜日、第4日曜日、午前10時~午後3時に行っています。

「きこりの会」に興味を持たれた方は、おかざき自然体験の森にお電話ください。
電話(0564)45-5544 ※午前8時30分~午後5時


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撮影日  平成28年2月28日(日)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  あだち


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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 19:59おかざき自然体験の森

2016年03月01日

手作りで「おおだの森」の山歩き案内看板を制作!


平成28年2月21日(日)、樫山町にある「森の総合駅」で
おおだの森の散策ルートに設置する案内看板を制作しました。


参加されたメンバーは、おおだの森の保全活動を行っている市民活動団体
「おおだの森保護事業者会“山留舞会”(やるまいかい)」の皆さん!

普段、おおだの森ではチェーンソーや草刈機、ノコギリなどを手に作業に
励んでおられますが、この日は看板の制作道具に持ち替えて細かい作業を
行っていきます。


『おおだの森に初めて来られる方にもわかりやすい案内看板を!』をテーマに
設置する位置、表示内容などを事前に検討し、手作りして設置しようと
初めて看板作りに挑戦しました。


建築廃材などを活用して看板用の板を準備し、文字やイラストなどを
カーボン紙を敷いてボールペンでなぞり、電熱ペンやアクリル絵の具で
味わいのある案内看板を作っていきます。


制作時間は約2時間。この日は12枚の案内看板が完成しました。
最後にみんなで記念撮影です☆

この後、しばらく乾燥させて防腐剤を2度塗って全ての工程が終了です。

※設置は後日行います。


(サクラが楽しめる“おおだの森”の春)

おおだの森は無人の施設で、散策道の距離は片道約1,500mです。

※案内マップはこちら ↓
http://www.morinoeki.jp/images/ooda_sansakumap3.jpg


山頂には“交流館”(休憩小屋)と“展望台”があります。(トイレは仮設)

大人の足で片道約30~40分で山頂に到着できますので、ぜひ気軽に自然に
親しみながらハイキングを楽しんでいただき、季節の移ろいを全身で感じ取って
いただければ!と思います。



◆おおだの森イベントのお知らせ◆-----------------------------------------------

「おおだの森で花見会」
4月9日(土)11時~13時

ヤマザクラを楽しみながらご自分のペースでお登りください。(申込不要)
山頂では「山留舞会」の皆さんによる豚汁などの振る舞いがあります!


「山桜を観ながらおおだの森トレッキング」
4月16日(土)9時~12時

朝9時に“森の総合駅”を出発しておおだの森の山頂を目指します。
お申し込みは森の総合駅までお電話でお願いします。(TEL:82‐2511)
※詳細はこちらを参照→http://www.morinoeki.jp/download/events_2804.pdf


たくさんの方のご参加をお待ちしております☆


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撮影日  平成28年2月21日(日)
撮影場所 森の総合駅(樫山町)
投稿者  森の総合駅スタッフ


ふたば 行こう!水とみどりの森の駅! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 11:29おおだの森