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2015年03月24日

第3回(最終回)「自然体験活動コーディネート学習講座」を開催!


平成27年3月8日(日)、おかざき自然体験の森で
第3回(最終回)「自然体験活動コーディネート学習講座」を開催しました。

★企画・講師は「自然・環境学習実践隊」


9時30分、最終回の始まりです。
前回は、野生生物とその生息環境を題材とした「プロジェクト・ワイルド」と、
水や水環境を題材とした「プロジェクト・ウェット」のアクティビティを体験しましたが、
今日は木や森林環境を題材とした「プロジェクト・ラーニング・ツリー」の
アクティビティ体験の後、「ピア・ティーチング」(実践活動)として
「ネイチャーゲーム」のアクティビティを組み合わせた
プログラムの企画と実践を行っていきます。


◆体験①「おしゃべりラベル」
それぞれ自然の中のもので自分がなりたいもの、素敵だと思うものなどから
1つ選び、その特徴を表す言葉を考えシートに書き込み、自分の服に貼り付けます。
他の人たちは、シートに書かれた言葉を手掛かりにその人が何であるかを当てます。
この活動は、他の人に自然の中にあるものを説明できるようになる
というねらいがあります。

シートには、木の特徴が10個書き込めるようになっています。
早速、自分が決めてきた木の情報をシートに書いていきます。


シートへの書き込みができたら、シートを自分の胸元にクリップで留めます。
準備ができたら立ち上がり、合図に合わせて周りの人とシートを見せ合い、
お互いが何の木か当ててもらいます。

どんどん相手を変えて、どんな木があるのか確かめていきましょう。

この活動は、木だけでなく植物や生き物にも活用することができ、
より多くの人の情報を集めることで、例えば、体験の森で見られる植物や
生き物に関する独自の図鑑を作ることもできます。

植物や生き物について、その特徴や生息・生育環境に関する情報を
少しでも多く自分の中に蓄積しておくことで、自然観察会や体験活動の幅や
展開が広がります。常に自然を意識し、その自然からの情報をしっかり
受け止めておくことは、自然体験活動指導者の基本的なことと言えます。


◆体験②「あったほうがいいか、なくてもいいか?」
公園やキャンプ場などの木がある状態とない状態の絵を描き、
それぞれの状態を比べ話し合いをします。木がいかに人々の暮らしを
心地良くしてくれるかを説明できるようになります。


今度の体験はグループ活動です。

各グループの代表の人に白い用紙が2枚ずつ配られました。
用紙は、「公園」、「キャンプ場」、「運動場(学校)」、「ゴルフ場」があり、
それぞれ「木がある状態」と「木がない状態」と書かれています。
グループに渡った用紙に示された施設について、木がある状態と
ない状態の絵を描いてもらいます。


どんなふうに絵を描いていくかグループで相談して決めたら、
早速作業に取り掛かります。まず、2枚の用紙に木がない状態の絵を描き、
「木がある状態」のほうに木を描いて、絵が完成したら2枚の絵を見て
どんなことを感じたか、木があることでどんな効果があるかなど、
グループで話し合います。


グループでの話し合いがまとまったところで、
順番にどんな感想や意見が出たのか発表してもらいました。

「運動場(学校)」グループでは2つの絵を並べてみると、
木のないほうは殺風景で、勉強や運動には身が入らない感じがします。
木があることで「気持ちが落ち着く」、「心が安らぐ」、「鳥や昆虫が来る」、
「季節を感じられる」など、とても多くの効果があることが話し合われたようです。

やはり学校や運動場には「緑(木)」があったほうがいいですね。
木があることによって、子供たちの心が落ち着き、木やそこに訪れる
生き物の観察、木の実や葉を使った工作など、学習の幅も広がります。

木(植物)は地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収し、
光合成により酸素を供給してくれるほか、生き物の食糧や住みかとしての
役割を担っており、私たち人間は、木を建築資材や燃料などとしても
利用しています。また、木は安らぎや癒しといった心地良い環境の創出にも
欠かせないものです。


◆体験③「ある行為の短期的影響、長期的影響」
「自分たちが住んでいる土地には6本の大木があり、それ以外には
1本も木がない。冬用の薪が必要なので、この冬の間に6本の木を全部
切り倒そうかどうしようか決断を迫られている。」ということから、
最善と思われる行為を話し合います。

いよいよ最後のアクティビティ体験です。
自分たちが住んでいる土地には6本の大木があり、それ以外は木がない。
家の暖房は薪ストーブという設定で、この冬を過ごすために6本の木を
どうすべきかグループで話し合います。


冬を過ごすためには、薪が必要になります。6本しかない木を
どうしていけばいいのか、グループで話し合います。
この冬のことだけを考えれば、必要なだけ木を切ってしまえば
良いかもしれませんが、来年以降のことを考えると、
6本の木だけでは限界があるので、どうすることが最善の策なのかも含めて、
グループの考えをまとめなければいけません。

なかなか良い案が出ないようで、どのグループも苦労している様子でした。


順番にグループで話し合った結果を発表してもらいましたが、
「幹は切らずに枝を切って使う」、「弱っている木を切る」、「苗木を植える」、
「木はそのままにして、薪を買う」など、色んな意見が出たようです。

この問いかけに対する「正解」はありません。木を利用する際、
将来のことを考えずに使ってしまうと、必ず問題が起こってきます。
森の木を利用することは、時にはその森の環境が良くなることもありますが、
生態系への影響は少なからずあるはずです。

木や森林環境を題材としたアクティビティ体験を通して、
このようなことに気づいてもらえたと思います。


◆体験④「自然体験活動アクティビティを考えよう」
(ピア・ティーチング)
指定されたアクティビティの内容やねらいを基に、
「おかざき自然体験の森」の自然を活用した展開方法、
実践での役割分担などを話し合います。

前回、ピア・ティーチングシートに示された各アクティビティの「活動のねらい」、
「実践内容」、「実践方法」を考えてくるようにお願いしておきましたが、
皆さんしっかり考えて来られたでしょうか?

実施するアクティビティは、①「動物ヒントリレー」、
②「フィールド・ビンゴ+フィールド・パターン」、
③「木のキャッチフレーズ」、④「森の美術館」です。



グループで、それぞれが考えてきたものをすり合わせ、どんな内容にするか、
誰がどんな役割を受け持つのか、導入やふり返りはどんなふうに行うのか、
これまでの体験を思い出しながら話し合っていきます。

そんな中、竹内さんが自家焙煎コーヒーを皆さんに振る舞ってくれました。
本格的な味と香りのおかげで、笑顔が溢れ、話し合いも
さらに盛り上がっていました。竹内さん、美味しいコーヒーを
ありがとうございました!


①「動物ヒントリレー」のグループは、隣の部屋に移動して準備を進めていました。

②「フィールド・ビンゴ」+「フィールド・パターン」のグループは、
それぞれが考えてきた内容から16個に絞り込み、
用意されたシート20枚に書き込んでいきます。

③「木のキャッチフレーズ」のグループは、どこでどのように展開するのか、
意見を出し合いながら話し合っていました。

④「森の美術館」のグループは、部屋の中でどんなふうに展開するのか
話し合った後、外に出て、自分たちでどんな作品を産み出せるか、
実際に額縁を置いたりして確かめていました。


◆体験⑤「ピア・ティーチング(実践活動)」
各グループ順番にアクティビティを他の人たちに実践して、
一つのプログラムを完成させます。

◆①「動物ヒントリレー」
生き物のヒントが書かれたカードをもとに、グループでその生き物を推理します。
断片的な生き物のヒントから、その生き物が何であるかを想像することで、
その生き物の特徴や生態を知らず知らずのうちに学ぶことができます。


向こうに見える円の中に、3種類の生き物のヒントがそれぞれ4つ
書かれたカードがあるので、順番にカードを取りに行って、
カードに書かれたヒントから、その生き物が何であるかチームで相談して、
全部が分かったら報告するという説明がありました。


3種類の生き物のヒントが4つずつあるということですが、
カードはそれ以上の数があります。何と、ヒントの書かれていない
「ハズレ」カードが何枚かあるようです。

「このヒントだと、あの生き物かな?」、「また同じカードだ!」、
「せっかく走って来たのにハズレだ~!」、「1種類は分かったぞ!」・・・
体験の森に歓声が響きます。みんな夢中に走っていますね。


正解できなかったチームの皆さんは、とても悔しそうな顔をしています。
生き物は、「イノシシ」、「カワセミ」、「ウナギ」でした。楽しく活動しながら、
生き物のことが学べたと思うというふり返りがありました。


◆②「フィールド・ビンゴ」+「フィールド・パターン」
自然は普段私たちが想像しているよりもはるかに多彩で
不思議なものです。また、自然には小さなものから大きなものまで、
色々な形や模様から成り立っています。目の前の自然に目を向け、
様々な感覚を使って、カードに示されたものを見つけ出します。
自然の中を歩き回れば、身近な自然の中にこそ、
本当に大切なものを見つけることができます。


ビンゴシートには、4つの模様(形)が描かれていましたが、
体験で用意されていたものとは違うものばかりで、実際に自分たちで
見つけたものを基に考えられています。言葉で示されたものも、
自分たちでこんなものがあるということを確認した上で決めていたので、
このフィールドに合った内容で、とても良いものだと思います。


ビオトープでカエルの卵を発見!


小さすぎて見落としてしまいそうな可愛い白い花!

ふり返りでは、言葉での説明だけでなく、模様のもととなったものを
実際に見せるなど、工夫しながら行っていました。見せたものも
落ちていたものを使っていましたが、このような活動の基本である
「自然を痛めない」ということを、しっかり認識できていることが分かってきます。
役割分担もしっかりできていて、とても良い展開だったと思います。


◆③「木のキャッチフレーズ」
木は同じ種類であっても、全体の姿、枝の具合、樹皮についた傷など
それぞれに個性があります。その個性をじっくり観察して、
その木にふさわしいキャッチフレーズを付けることにより、
木への親しみを高めます。

3番目のグループは、木を題材としたアクティビティです。

目の前の森には、多くの種類の木があり、同じ種類の木であっても
姿・形が違っていたりして、何かしら特徴があったり個性を感じたりします。
3人ずつのグループに分かれて、グループで相談して1本の木を選び、
その木にふさわしいキャッチフレーズを考えてもらうという説明がありました。


時間となったところで、全員集合してキャッチフレーズの発表です。
「3匹の大蛇」など、ユニークなものや俳句での紹介もありました。
発表されたキャッチフレーズから、それがどの木のものなのか、
合図に合わせてみんなで一斉に指を指すということでしたが、
どのキャッチフレーズも木を特定できるものだったので、
全員が指差す光景はとても晴れ晴れしい感じがしましたね。


※「大蛇」のような藤の木


ふり返りでは、木にキャッチフレーズを付けることで、さらに木への
愛着がわくという話しがあり、まとまりのあるとても良い展開だったと思います。


◆④「森の美術館」
自然の中にいると、その中の景色や場所、動植物などが1枚の絵のように
美しく輝いている場面に出会うことがあります。そこに額縁を置くだけで、
そこはギャラリーとなります。みんなで鑑賞して、自然の美しさを分かちあいます。

最後のグループとなりました。これまでに色んな体験をして、
目の前の自然に目を向けてきましたが、この講座の間にも自然は
刻々と変化して、これまでとは違った姿を見せてくれます。

「美しいものや景色に額縁を当てるだけで、一つの芸術作品になります。」
という説明から活動が始まりました。


活動範囲の説明を受け、額縁を持って活動のスタートです。
ただ額縁を置いたりするだけでなく、作品名も考えるようにと説明がありました。

皆さん、思い思いの場所で、額縁を置いたり吊るしてみたりしています。
それぞれが芸術家となって、素敵な作品が誕生しそうですね。


時間となったところで、でき上がった作品を順番に観賞していきます。
あちこちに額縁があり、まるで目の前に「森の美術館」が広がっているようですね。

この暖かさに誘われたのか、白い小さな花を咲かせる草があり、
そこに額縁を置いて「春の訪れ」というタイトルが付けられていました。
道の隅で咲いているので、気づかずに通り過ぎてしまいそうですが、
しっかり自然に目を向ければ、このように目立たなくても
美しく素敵な場面に、きっと出会えると思います。

これで「ピア・ティーチング」は終了です。実際にアクティビティを
実践してもらいましたが、これまでの参加者という立場から
指導者側になってみることで、とても多くのことが分かってきたと思います。


◆体験⑥「活動ふり返り・まとめ・意見交換」
これまでの活動をふり返りながら、講座の総まとめをします。
最後に、これまで体験してきたことをふり返りながら意見交換し、
講座全体の総まとめをしました。

また、持続可能な社会を構築するために「環境教育」がとても重要となりますが、
持続可能な社会の構築に向け、子どもたちにどんな教育が必要だと思うか、
また、大人たち(自分)の責務はどんなことだと思うか
などについても話し合ってもらいました。


◆修了証・記念品授与
これで講座は全て終了です。最後に、講座全日程に参加された方に、
「修了証」と「記念品」を授与しました。

これで講座は全て終了です。
忙しくもあっという間の3日間でしたが、終わってしまうことが
何となく寂しい気もします。初めての講座ということで、実施内容の企画から準備、
そして実施と、とても忙しくて大変でしたが、天気、そして積極的で明るい
参加者の皆さんにも恵まれ、充実した時を過ごすことができました。

この講座は、私にとっても貴重な経験であり、これからの活動に
必ず活きてくると思っています。改めて、この素晴らしい自然、
そして素晴らしい皆さんとの出会いに感謝したいと思います。

この体験や出会いが、皆さんにとって価値あるものとなることを願っています。
3日間、お疲れ様でした。またいつか、どこかでお会いしましょう!

                    自然・環境学習実践隊
                      MUSHIKUN


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撮影日  平成27年3月8日(日)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)
投稿者  やまのうち


ふたばこの森まるごと自然体験フィールドふたば
あなたも感じてみませんか『五感のワンダーランド』
HP:http://www.sizentaiken.jp/
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★第1回の活動の様子はこちら ↓
http://sizentaikennomori.boo-log.com/e303064.html

★第2回の活動の様子はこちら ↓
http://sizentaikennomori.boo-log.com/e306318.html



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Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 18:06 │おかざき自然体験の森