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2013年09月28日

ホタル学校で環境教室!(城南小学校4年生)


平成25年9月27日(金)、ホタル学校に城南小学校4年生71人が来校し、環境教室を開催しました。鳥川のホタルを見に来たことがある子・ホタル学校に来たことがある子は10人ほどで、ほとんどの子が初めての訪れでした。


まずは恒例「ホタルクイズ」(7問)に挑戦します。「ホタル学校に来る前に、もちろんホタルのことについて少しは予習してきましたね!?」と聞くと、ちょっぴり気まずそうな表情でしたが、これはテストではありませんので、楽しく取り組みながらホタルのことを知っていってもらいたいと思います。

大型テレビに正解が映し出されるたびに大きな歓声が上がります。正解した子も、間違えてしまった子も、「なぜ?」「どうして?」ということを、しっかり理解して覚えてくれるとうれしいです!


さてお次は、ホタル学校の展示室を巡って穴あき問題を探す「ホタルのワークシート」にチャレンジです。1階の「ホタルの里」と、2階の「ホタル教室1」の展示のどこかに答えがあります。グループで協力しながら、制限時間内に答えを見つけ出しましょう!


さすがは4年生!ホタルに関する展示をしっかり見ながら、次々に答えを見つけていきます。グループ内でお互いにフォローしながら取り組んでいました。


廊下に展示して紹介している絵本「ホタルの光る川」を読んでいる子がいました。聞くところによると、事前にこの本で鳥川の歴史を勉強してきたとのことで、とてもうれしく思いました。


ワークシートの答えを探す合間に、展示室のクイズにも挑戦していました。ホタルのこと、ホタルを取り巻く自然のことなど、どんどん覚えていってほしいですね!

タイムアップの笛の音で多目的ルームに集合し、大型テレビを使って答え合わせと解説をしていきます。全員、制限時間内に見事答えを探し出して全問正解でした。これでまた一つ、「ホタル博士」に近づきましたね。


午前中最後のプログラムは「フィールドビンゴ」です。色々な自然について書かれた16マスのビンゴカードを使って、ホタルが生息している鳥川の自然を観察し、自然を見る目を養います。


この日は原っぱに色んな「カエル」がたくさんいました!ツチガエル・トノサマガエル・アマガエルなど、少し歩くだけでピョンピョン飛び跳ねます。小さい子供のコオロギやバッタ、数種類のチョウやトンボなど、色んな生き物もいました。

「捕まえてもいい?」みんなウズウズしていましたが、それは午後からのお楽しみ!今は、色んな視点で自然を探していきましょう。


教室に戻って、みんながどんな自然を見つけたか聞いていきます。限られた時間の中だったので全部は見つけられませんでしたが、色んな見方で自然を探していくことの楽しさに気づいてもらえたようです。ビンゴカードを使って、今度は自宅や城南小学校の周辺でもチャレンジしてみると、色んな発見があると思いますよ!

お昼休みに入る前に、簡単にできる水質検査(CODパックテスト)を行いました。検体は城南小学校の近くを流れる「占部(うらべ)川」の水、「鳥川」の水、水道水、醤油を垂らした水の4種類です。ゲンジボタルの生息に欠かせない水。鳥川の水質は?はたまた占部川の水質は?みんな興味津々です。


結果は上のとおりです。水道の水は当然きれいです。次にきれいなのは鳥川の水で、占部川は中間の数値でした。醤油をほんの少し垂らした水は、一気に水色に変色し、汚れの度合いがよくわかりました。

この実験を通して、子供たちは「川を汚さないようにしよう!」と感じてくれたようです。


さて、待ちに待った『お弁当』タイムです!みんな美味しそうなお弁当ばかりでうらやましいっ!


先生も一緒にハイチーズ!


みんなとにかく明るくて元気いっぱい!おかずは貰えませんでした…が(涙)、みんなから、たくさんの元気をもらいました☆


さぁお待ちかね!午後は「川の生き物探し」です。捕獲網とアクアスコープを持って川に入ります。「うわぁ冷たいっ!」最初はみんな恐る恐るでした。でも夢中で生き物を捕まえていたら、水の冷たさはどこかに吹き飛んでいったようです。


こういうところでの男子パワーはすごいですね!すでにお尻まで水の中に浸っていますが、生き物を探す集中力はすごいです。(狩猟民族としての血が騒ぐ!?)


ちょうど土手に「彼岸花」が咲き乱れていて、秋の訪れを感じます。(校長先生も『幻想的な風景ですね』と感動されておられました)でも、その向こうの子供たちは、まだまだ「夏!」と言わんばかりに、初めての川体験に興奮気味です。


先生が秘密兵器「魚類捕獲器」を持って来られ、中にエサを入れて深みに沈めたところ、大きな「カワムツ」がたくさん入りました。みんなはもうその様子に釘付けです。


女子パワーもすごい!あれだけ最初「冷た~い!」と言っていましたが、気づけば全身ずぶ濡れ!アクアスコープでのぞく川の世界に引き込まれてしまっていました。


ここに写っているのはごくごく一部で、みんな一生懸命にたくさんの生き物を捕獲し、観察しました。カワニナ、サワガニ、マドジョウ、カワムツ、カワヨシノボリ、色々なトンボのヤゴ、カエルなど、初めて見る生き物も多く、自然に興味が沸いた瞬間でもありました。


アズマヒキガエルもびっくり!するほど大きな「トノサマガエル」を発見!とにかくデカい!左にいる小さいトノサマガエルが別の種類ではないか???と思うくらいの大きさで、どうやらお腹いっぱいに食事をした後のようで、迫力満点でした。(※「ダルマガエル」ではありませんでした)


今日は一日がかりで環境教室を行い、色んな体験をしました。そして、鳥川の自然の豊かさを実感すると共に、自分たちの住む地域の自然にも目を向け、身近な自然を大切に感じてもらえるよう伝えました。自然を守るのは、大人だけの役割ではなく、他人でもなく、「自分」であることを理解し、これからの生活に活かしていってもらえればと思います。

またぜひ、ホタル学校に遊びに来てくださいね!



撮影日  平成25年9月27日(金)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 23:34鳥川ホタルの里(ホタル学校)

2013年09月28日

「森の自然観察会」を開催しました!


平成25年9月26日(木)、おかざき自然体験の森で「西三河自然観察会」(市民活動団体)主催による「森の自然観察会 ~秋の生き物~」を開催しました。管理棟前の「自然観察会」の旗を目印に参加者が集合します。昆虫・植物などに詳しい3名の講師の方に、秋に見られる生き物について散策しながら解説していただきます。とても楽しみです。


自然観察会が始まるのを待っている間に、参加者のお一人が、管理棟前の水鉢の上を「ジャコウアゲハ」の終齢(5齢)幼虫がはっているのを見つけました。講師から「食草のウマノスズクサから離れてきたので、蛹(さなぎ)になる場所を探しているんですね」と教えていただきました。


周りを探していると、もう一匹幼虫を見つけました。しかし、「ジャコウアゲハ」の蛹はみつかりませんでした。この時期、もう「ジャコウアゲハ」の成虫はいません。講師が図鑑を使って「ジャコウアゲハ」の雌雄の見分け方など説明してくださいました。

さぁ、時間になりました。いよいよ自然観察会の始まりです。


体験の森の入口あたりの西斜面から「リー、リ、リ、リ。リー、リ、リ、リ。」と虫の鳴き声がします。「モリオカメコオロギ」の鳴き声です。虫の声を聞くと、着実に『秋』が訪れているなぁと感じる瞬間です。


虫取り網で「アカトンボ」を捕まえました。講師に何という名のアカトンボか尋ねます。


講師は、図鑑を広げて「アカトンボ」の名前を探しました。このトンボは「アカトンボ」の仲間ではありますが、正式な名前まで特定はできませんでした。トンボは種類がとても多く、名前を特定するのが難しいことを知り、昆虫の世界の奥深さを垣間見ました。

観察したら「アカトンボ」は逃がします。「持ち込まない・持ち出さない」が、体験の森のルールです。

そして、ビオトープでは、「キチョウ」と「キチョウ」の食草の「クサネム」を観察したり、「アミガサハゴロモ」を観察したりしました。


食草園では、ウマノスズクサのアーチの竹に10個近い「ジャコウアゲハ」の蛹を見つけました。いくつかの蛹は、他の生き物に食べられていて、生き残りの厳しさ感じました。残った蛹が無事に春を迎え、「ジャコウアゲハ」の成虫が優雅に空を舞う姿が見られることを願います!


調整池の法面には「ヒガンバナ」が満開で、秋の訪れを教えてくれます。「ヒガンバナ」は、種子では増えません。人間の手によって球根を植えることで増えます。「ヒガンバナ」の咲く体験の森は、人の手の入った里山であった証拠です。(ヒガンバナは有毒植物で、特に球根は、毒が強いので食べてはいけません。)


炭焼小屋に向かう途中の山の斜面で「トックリバチ」の巣を見つけたり、Cコースに入ると「クサヒバリ」(コオロギの仲間)の「フィリリリリ・・・」と鳴く声を聞くことができたりしました。また、「センチコガネ」という、なかなかめずらしいコガネムシの仲間を見つけました。この「センチ」とは、「雪隠(せっちん)」(トイレのこと)からきた言葉で、「センチコガネ」が糞を食べるからこの名がついたようです。

写真は、Cコースで「ホタルガ」という蛾をルーペ(虫めがね)で観察する様子です。


Cコースを途中で降りて、管理道を下っていくと赤い実をつけた「コバノガマズミ」を所々で見かけます。春には白い小さな花が房状に集まって人の目を楽しませてくれます。そして、秋には、この赤い実をついばみに小鳥たちがやってきます。


管理道を下りて、Eコースの入り口前で解散の挨拶をしました。ブログでは全て紹介しきれませんが、沢山の生き物について知識と理解を深めることができたひとときです。秋風の爽やかな中、2時半の有意義な「森の自然観察会」でした。

「森の自然観察会」は、毎月第4木曜日の9時30分~12時に行っております。
ぜひ「おかざき自然体験の森」で、様々な生命が輝く里山の自然と触れ合ってみてください。



撮影日  平成25年9月26日(木)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)にて
投稿者  あだち


ふたばこの森まるごと自然体験フィールドふたば
あなたも感じてみませんか『五感のワンダーランド』  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 00:05おかざき自然体験の森