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2015年05月16日

ホタルの里は生き物がいっぱい!ホタルマスターファミリー講座


平成27年5月10日(日)、ホタル学校で
第2回「ホタルマスターファミリー講座」を開催しました!

ホタルを通じて自然環境と共生する人材を育成することを目的とした
全6回の連続講座、第2回目のテーマは
「ホタルの里の昆虫や植物を調べよう!」です。
ホタルの里は当然ホタルだけがいるわけではなく、たくさんの生き物が
つながりあって一つの生態系を形作っています。

今回はホタル以外の昆虫や植物にも目を向けることで、
ホタルを取り巻く自然環境を学びます。


今回はさっそく外に出て活動します。マイ網、マイ虫かごを持って来ている
子もたくさんいて待ちきれない様子でしたが、まずは観察の準備運動です。

昆虫たちは自分の存在がばれないように色や形を周囲に溶け込ませています。
注意深く探さないとなかなか見つかりません。(いわゆる『擬態』)
 
そこで、自然の中に人工物を紛れ込ませていくつ見つけられるか観察する
「カモフラージュ」というプログラムを実施しました。
(ネイチャーゲームのアクティビティの一つ)

去年までは自然・環境学習実践隊のリーダー「むしくん」が担当していましたが、
今年からは若手リーダーにバトンタッチです。


一列に並んで、ロープ沿いに歩きながら
あらかじめ隠された人工物を探り当てていきます。
いくつ隠されているかはリーダーしか知りません。


すぐに気づくものもあれば、自然のものにそっくりで、
よ~く見ないと分からないものも・・・。


「あっ、あそこにもあった!」おっと、声に出さないようにね!
見つけたものは心の中で数えてゴールにいるリーダーにその数を報告します。

果たして隠された人工物をいくつ見つけられるかな?
腰を落として目線を変えながらじっくり観察して見つけましょう☆


2周したところで答え合わせ!全部見つけられた方は全体の1割くらいでしたね。
リーダーが一つずつ答えを伝えていきます。
「あっ!それはすぐわかったよ」
「え~そんなところにあったのかぁ・・・わからなかったよ」



すぐに分かったもの、なかなか気付けなかったものを分類して、色、見た目、
形などの特徴を整理することで、自然観察をするためのコツを学びます。


リーダーたちが実際に野原などで撮った生き物の写真(自然に溶け込んでいる)で、
姿を隠した生き物を見つけられるかどうか試してみます。
お父さん・お母さんも前のめりで、子ども以上に真剣になっていました!

さあ、目が慣れてきたところでいよいよここからが本番の「生き物探し」☆
生き物だけでなく、それに関係している植物も一緒に観察して調べます。


ここからはお馴染み「むしくん」にバトンタッチです。
実はみんながカモフラージュの体験中にすでに虫を何種類も捕まえてくれていました。


こちらは森の宝石「オオセンチコガネ」。見た目は綺麗ですが、
実は動物のフンなどを食べる虫で、あちこちに転がっている
「シカ」の糞に集まってきています。

野生獣のいない都会では絶対に見られない昆虫です。


生き物を見つけたら、単に種類を記録するだけでなく、どんな場所にいたか、
他のどんな生き物と関係しているかを調べてまとめていくことで
身近な自然の「つながり」を理解していきます。


ここからはグループに分かれて生き物探しのスタートです!


捕まえたら、図鑑で種類や特徴を調べていきます。
全部教えてもらうのではなく、できるだけ自分で調べることで印象が強まり、
学習意欲も増していくと思います。


自分で調べてみてもわからない時は「むしくん」に聞いてみよう!
むしくんの頭の中の「昆虫図鑑」からすぐに教えてもらえます。


フランスギクの花粉を食べる「コアオハナムグリ」
ここにも生き物のつながりを発見!


「アサヒナカワトンボ」を捕まえたよ!

大人も子どもも夢中になり、あっという間に終わりの時間に
なってしまいました。何気ない場所だと思っていた所でも、
目を凝らしてみると様々な種類の虫が見つかり、
鳥川ホタルの里の自然の豊かさや奥深さ、そして生き物や植物との
「つながり」が実感できた半日でした。


★皆さんのお住いの周りには一体どんな生き物がいるでしょうか?
ぜひ目を凝らして小さな命にふれてみてください。



次回6月7日(日)はいよいよホタルシーズンの到来!
講座は夕方から集まって、明るいうちにあらかじめホタルがたくさん
飛びそうなポイントを調べて川の様子を観察し、夜まで待って
実際にどれくらい飛ぶのか観察します。次回もお楽しみに!



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撮影日  平成27年5月10日(日)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)
投稿者  からさわ


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 20:17鳥川ホタルの里(ホタル学校)