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2013年11月19日

おかざき自然体験の森「森の収穫祭」を開催しました!

平成25年11月16日(土)、おかざき自然体験の森で「森の収穫祭」を開催しました。作日の雨とはうって変わって、抜けるような秋晴れになりました。

まずは、森で活動しておられる市民活動団体さんによる各種体験プログラムのご紹介です。


「森のこだま」主催の「森のツルで作品を作ろう」では、まず、炭焼小屋の南の山へ入りました。昨夜の雨で濡れた斜面は滑りやすく、登るのはとても大変です。転ばないように山の中腹に入って、フジづるなどを探しました。ツルを見つけると、長い竹に鎌をつけた道具で、ツルを切り取ります。


採集したツルでかごを編みます。編み方は講師が丁寧に教えてくださいます。


太いツルを思い通りに曲げるには、けっこうな力が必要です。「よいしょ!」と一声かけてツルを編み込んでいきます。


まだ製作途中ですが、作品を持って「はい、チーズ!」。お昼前に炭焼小屋に伺うと、ツルで編むかごの本体がほとんどでき上がっていました。あとは持ち手をつければ完成です。昼食と管理棟前での餅と焼きイモの振る舞いで、十分英気を養って、すばらしいかごを編むことができました!


愛知植物の会の「森の恵みを探しに行こう」では、管理棟前で、講師が前もって作ってきていただいた「ドングリ笛」「イタドリの笛」「葉っぱのバッタ」など、森の素材で作った昔懐かしい遊び道具をプレゼントしてくださいました。来場者が足を止め、童心に帰って「ピー!」と笛を鳴らし、子どもたちもまねをして笛を吹く姿はとても微笑ましいですね!


さあ、森の恵みを探しに出発です。管理道に出るとすぐに「コバノガマズミ」の赤く小さな実を見つけました。さっそくつまんで食べてみます。「酸っぱいリンゴのような味だね」「小鳥が食べるんですか?」「小鳥の大好物ですよ」と、森の恵みを味わいながら楽しい散策が始まりました。


秋晴れの下、色づき始めた森を愛で、上り下りする途中で食べられる植物を味わい、植物を使った遊び道具を作って楽しみながら散策しました。


アッという間に2時間が経ち、管理棟に戻ってきました。山歩きでお腹も空いたところで、講師からの振る舞いです。ムカゴご飯に、ドングリ茶、デザートは、縄文人も食べた!?ドングリクッキーです。講師の周りに子どもたちが集まってきました。「ムカゴご飯、初めて食べるけど美味しいね!」「ドングリクッキーって素朴な味だね!」などなど大好評でした!

※「ムカゴ」とは、山芋のツルの葉の所どころになる小さなジャガイモのようなイモのこと!


管理棟では「森の畑倶楽部大豆でe-co」主催の「森の畑で綿つみ・綿くり体験」が実施されました。まず、綿くり機で綿の実から種を取り除きます。綿くり機のハンドルを回してローラーに綿の実を入れると種が取り除かれ、綿だけが出てきます。子どもたちは面白そうにローラーを回して綿の種を取りました。


種を取った綿は、竹で作った60cmほどの長さの「唐弓」を使って綿をほぐします。弓の弦に綿を巻き付けて、弾くようにして、ふわふわの綿を作ります。


ふわふわの綿を気に入った柄の布に入れて縫います。たどたどしい手つきですが、お母さんと一緒に一生懸命針を動かして縫っていきます。とても微笑ましい共同作業ですね!


「ぼくのポプリができたよ!」小さな男の子もポプリを完成させて自慢げに見せてくれました。小さな子どもたちとお母さん、お父さんの微笑ましい共同作業が、あちらこちらで見受けられた「綿つみ・綿くり体験」でした。


「森もり!わんぱくAじゃん隊」の「石な(石ころ)でアート」も管理棟で行われました。講師の方々が集めてきたユニークな形の石ころに、子どもたちが思い思いの絵を描きます。講師がやさしく色ペンの使い方を教えてくれます。


お友達と相談しながらの色塗りはとっても楽しいですね!


たくさんの「石なでアート」が完成しました。自分が納得がいくまで、がんばって仕上げているお友達もいました。


最後までがんばったお友達に作品を紹介してもらいました。指差しているのは私の最高傑作です!子どもたちは、みんな素晴らしい芸術家ですね。


管理棟前では、トタンを敷き、周りをブロックで囲った特設の「焼きイモ場」を作りました。炭焼きの会の方々が森で作った木炭と薪でおき(おき火)を作ります。森に来られた方が飛び入りで焼きイモ作りを手伝ってくださいました。感謝!


森で採れたホッカホカの焼きイモです。熱いのでヤケドしないでね!
「甘くておいしいねぇ!」100個ほどの焼きイモがあっという間に振る舞われました。


いよいよ森で採れた餅米を使っての餅つきです。子どもたちもお父さんやお母さんと一緒にお餅をつきました。「よいしょ!よいしょ!」と掛け声をかけてキネで餅をつきます。


つき上がったお餅に長い列ができました。あんこ・きなこ・大根おろしの3種類の味が用意されました。


「あーん!」お母さんからお餅をいただきます。管理棟の土間で火鉢にあたりながら餅をほうばり、心も体もホッカホカです。

「森の収穫祭」は、秋晴れの下に4つのプログラムを通して、五感を使った色々な自然体験が行われ、楽しい時間を過ごすことができました。活動団体の皆様、参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!これからも、多くの方々のご来園をスタッフ一同お待ちしております。そして、自然の恵みに感謝しながら、これからも自然を大切に感じていってもらえればと思います。


写真は森の収穫祭の当日の朝に撮影しました。工作棟北のカエデが、うっすらと紅葉し始めました。見ごろは今月末ごろになると思います。ぜひ、おかざき自然体験の森での紅葉狩りをお楽しみください!



撮影日  平成25年11月16日(土)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)にて
投稿者  あだち


ふたばこの森まるごと自然体験フィールドふたば
あなたも感じてみませんか『五感のワンダーランド』  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 15:07おかざき自然体験の森

2013年11月19日

岩津小学校4年生が環境学習に来ました!


平成25年11月14日(木)、おかざき自然体験の森に岩津(いわづ)小学校4年生2学級の子どもたちが、環境学習に来ました。まずは先に到着した1組が、ドラム缶窯による竹炭作りを体験しました。

最初に森の職員から「炭焼き」とは何か、どのように進めるのかなどについて教わります。そして、道具の安全な使い方を実演してもらいました。


まずは竹をドラム缶窯に入れる長さに切りそろえます。友達と協力して「ノコギリ」を上手に使います。馬(木や竹を切るときに乗せる台)に乗せた竹が動かないように友達にしっかり押えてもらいます。ノコギリの歯を長く使って切ると、曲がらずに上手に切れるよ!


切った竹を竹割り器を使って4等分します。竹割り器はけっこう重いです。この重さで竹を割っていきます。「よいしょ!」との掛け声とともに竹を割ります。バリバリと音がして、気持ちよく竹が4等分できました。


4等分した竹をさらにナタで2つに割ります。ナタでケガをしないよう、慎重に竹を割ります。


割った竹の節を取ります。ナタで手を切らないように気をつけて作業します。


節まで取った竹を、写真の様にドラム缶窯に入れていきます。炭にする竹材は、森の職員が一本ずつチェックしますが、少し長かったり、節が残っているとやり直しです。


実際にドラム缶窯で竹炭を焼くには、2~3日かかるので、森の職員が前もって焼いておいた竹炭を出す体験もしてもらいました。


竹炭を出してみると、割った竹の形がそのまま残った竹炭が出てきました。今日はみんな一生懸命に作業をしてくれたので、お土産に完成した「竹炭」をたくさん持ち帰ってもらいます。脱臭剤・除湿剤などとして使ってくださいね!

※一連の作業を体験した後は、2組と交代です。(午後から)


後から到着した2組は、最初に管理棟でおかざき自然体験の森のような「里山」について学習していきます。里山とは、人と自然とが共生する雑木林のあるところです。里山の素晴らしさをクイズを交えながら楽しく覚えていきます。


外へ出て、今日作業を体験する「竹」についてお話を聞きます。竹の成長の速い理由など模型を使った説明では、みんな納得の様子です。また、体験の森が自然を大切にしている一つの表れとして、「循環式トイレ」のこともお話ししました。このトイレは、生物の力(バクテリア)で汚物を分解し、いっさい水を外に流さない仕組みのトイレです。


その後は、周辺を散策しながら里山の自然の豊かさを実感していきます。歩いて行く所々で、小鳥のエサになる木の実や、サルなどの野生動物の食べる木の実の豊富さを知りました。


ビオトープでは、たくさんの水生生物のことを知りました。特に6月の梅雨の頃は、ヒメボタル、ヘイケボタル、ゲンジボタルの3種類のホタルがビオト-プ一帯で見られることにみんな驚いていました。ホタルの季節になったら、ぜひ家族や友達と一緒にホタルを見に来てくださいね!


午前のプログラムを終えると、2クラス一緒に山頂のあずまや(四阿)まで散策しました。紅葉の始まった様々な植物を観察しながら、みんなで楽しく歩きました。


あずまやに着くと、見晴らしの良さにみんな感動です!遠くは名古屋のビル群にひときわ高いツインタワー、うっすらとテレビ塔、その右には東山タワーが見えました。手前には、伊勢湾岸自動車道のループがくっきり見えました。(この日は若干曇り気味でした)

「岩津小学校の近くに、こんな見晴しがいい所があるなんて!」みんなびっくりです。ひとしきり景色を楽しんだら管理棟まで戻ります。ちょうど時間はお昼!待ちに待ったお弁当の時間です。みんなは思い思いの場所でお弁当を食べました。

午後からは、プログラムを入れ替えて授業再開です。


秋の一日、おかざき自然体験の森での環境学習は、一人一人にとって実り多いものだったと思います。炭の作り方や炭の利用方法、竹や木などの使い方など、「森(自然)」から教えてもらうことはたくさんあります。今日の学習を思い出しながら、これからもぜひ身近な自然を探求し、そこから環境を守っていこうとする気持ちを育んでもらえれば!と思います。

またぜひ、家族やお友達といっしょに『おかざき自然体験の森』に遊びに来てくださいね!



撮影日  平成25年11月14日(木)
撮影場所 おかざき自然体験の森(八ツ木町)にて
投稿者  あだち


ふたばこの森まるごと自然体験フィールドふたば
あなたも感じてみませんか『五感のワンダーランド』  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 12:15おかざき自然体験の森