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2013年08月05日

ホタル学校「チョウ・トンボの標本作り」教室を開催しました!


平成25年8月3日(土)、ホタル学校で「チョウ・トンボの標本作り」教室を開催しました。

講師は、元教員で、岡崎市文化財保護審議会委員の三浦重光先生です。三浦先生は、野鳥や昆虫など、生き物に精通しておられ、貴重な昆虫の標本も多数所蔵しておられます。今日は、実際に博物館などで展示される昆虫標本と同じ手法で、トンボ・チョウの標本作りにチャレンジします。


各自、持参した捕獲網と虫カゴを持って、ホタル学校裏手に集合します。標本作りといっても、昆虫を捕まえられなければ話しは進みません。まずは三浦先生から、チョウ・トンボの捕獲方法を教えていただきます。また、岡崎市には色んな種類のチョウ・トンボがいますが、エサも違えば、生息環境も異なるため、「なぜこの生き物がここにいるのか?をしっかり考えて学ぶように!」と、学習のアドバイスをいただきました。(わからなかったら三浦先生に質問してみましょう!)


農道や、ゲンジボタルが生息している鳥川(とりかわ)沿いを散策していきます。川の上を行ったり来たりする大型のトンボを見つけ、捕獲のチャンスを狙っていますが、そう簡単には捕まえられません。みんながんばって☆


チョウを捕まえたようですね!親子協力しての活動では、「そっちに行ったよ!」「こっちにいるよ!」と、暑さを忘れて大きな声が飛び交っていました。


川沿いの土手で見事「ハグロトンボ」を捕まえました。翅(はね)も胴体も真っ黒なのでメスのようです。(オスの胴体は金緑色) 平地や丘陵地の、水生植物の生えたゆるい流れを好み、鳥川ホタルの里ではよく見られます。

短い時間ですので、あまりたくさんは捕獲できませんでしたが、トンボは「ヤマサナエ」、「オオシオカラトンボ」、「シオカラトンボ」、「ハグロトンボ」など、チョウは「モンシロチョウ」、「キアゲハ」、シジミチョウの仲間(詳細不明)など、数種類を捕獲しました。


さぁ、いよいよチョウ・トンボの標本作りの始まりです。三浦先生のお話をよく聞いて、親子で協力して製作していきます。


展翅板(てんしばん)に昆虫を配置し、展翅テープで翅(はね)をそっと押さえ、翅を傷つけないよう形を整えて、マチ針で止めていきます。(乾燥させた際に形がきれいに整うようにするため)

想像以上に細かく、大変な作業ですが、みんな真剣です。


わからない時は、すぐに先生に質問しましょう!わからないことを、わからないままにしておかないように、「なんで?」「どうして?」など、どんどん質問して自然のことを一つずつ理解し、覚えていきたいですね。


チョウの次はトンボです。最初は恐るおそるだった手つきも、だんだんと慣れてきました。この短時間で、子供たちの意気込みが徐々に増してきたのがわかります。


ようやく展翅板にチョウ・トンボを付けることができました。あとは、乾燥剤を入れたケースに保管し、約1か月乾燥させます。最後は、ホタル学校からプレゼントする専用の標本箱にセットし、8月末に完成品をお渡しします。楽しみに待っていてくださいね。(標本にする昆虫は必要最小限とし、標本にしなかった昆虫は、観察したあとに野に戻しました。)


こうした学習を通じて、身近な生き物や自然に目を向けていただき、自然の営みを感じ取っていただければ幸いです。鳥川ホタルの里には、ホタル以外にも実にたくさんの生き物が暮らしています。まずは、私たちの足元に広がる自然を、意識しながら一つずつ見ていきましょう。そこには不思議と驚きが満ちているはずです!



撮影日  平成25年8月3日(土)
撮影場所 ホタル学校(鳥川町)にて
投稿者  やまのうち


ふたば 自然との共生を「ホタル」を通して考えましょう! ふたば  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 19:38鳥川ホタルの里(ホタル学校)