
2016年07月26日
森を手入れしてホタルを守ろう!皮むき間伐体験を開催
平成28年7年16日(土)、岡崎市ホタル学校で
皮むき間伐体験のイベントを行いました。
皮むき間伐とは、スギやヒノキの皮をはがして木を枯らす間伐の手法で、
この日は5家族12名がご参加くださいました。
ホタル学校でどうして森の手入れをするのか?
不思議に思うかもしれません。
体験に入る前に、日本の森の現状や森の持つ働きについてクイズで学習しました。
日本は森が減っているから木を伐らない方がよいと勘違いしている方も
多いのですが、実際は手入れの遅れた人工林が増えており、
どんどん間伐(木の間引き)をしてあげる必要があるのです。
しっかり手入れされた森は雨が降っても水を貯めこみ、土砂が流れるのを
防いでくれています。その働きを実験してみましょう。
葉っぱなどが積もった森の土(腐葉土)と普通の山砂では
水の浸み込み方や流れ方にどんな違いがあるでしょうか?
違いははっきり出ました!山砂は表面を水が流れ、土が削られて濁った水が
流れていきました。一方で腐葉土は水が中にしみ込み、時間が経つと
少しずつ澄んだ水が流れてきました。山全体で同じことが起きたら
川の水や下流にある家はどうなってしまうでしょうか・・・?
森を手入れする大切さがわかったところで、山に移動して実際に皮むき間伐を
していきましょう!現場は愛宕山に上る小安堂登山口のあたり。
一度、間伐はしていますが、もう少し本数を減らしたいヒノキ林です。
ノコギリで木の下にグルッと一周切れ込みをいれて、そこに竹ベラをさして
皮をはがしていきます。春から夏にかけて、木はたくさん水を吸い上げているので
皮がツルッときれいにむけます!皮がむかれると木は水分や栄養を
運べなくなるので、そのままゆっくり枯れていきます。
やり方を覚えたら各家族でどんどん作業を進めてもらいました。
小さい子でも楽しく参加できるのが皮むき間伐の特徴です。
「見て見て、きれいにむけたでしょ!」
うまくいくとこんなに上の方まで皮がはがれてきます。
高いところまでツルツルの表面が表れると何とも言えない達成感!
皆さん夢中になって作業していました。
2時間ほどで20本以上皮をむくことができました。
お父さん・お母さんも良い汗をかいたようです。
最後は軽トラの荷台で記念写真「ハイ!チーズ☆」
今回皮をむいた木は、冬のイベントでノコギリを使って倒す予定です。
その頃にはずいぶんと水分も抜けて軽くなっているので、運び出すのも
楽でしょう。その木を薪にして、ロケットストーブでカレーを作る
イベントも計画しています。お楽しみに!
ご参加くださった皆様、また体験のために山を快く提供してくださった
鳥川町の中嶋喜一様、本当にありがとうございました。
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撮影日 平成28年7月16日(土)
撮影場所 ホタル学校、鳥川ホタルの里(鳥川町)
投稿者 からさわ


HP:http://www.morinoeki.jp/hotaru_gakkou/index.html
Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at
21:09
│鳥川ホタルの里(ホタル学校)