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2016年08月17日

昆虫博士と巡る「昆虫教室親子バスツアー」を開催☆

8月に入ってからというもの、連日の猛暑日となっておりますが、
皆さま熱中症など召されておりませんでしょうか。

さて、当日も見事に真夏日となった平成28年8月9日(火)に
「昆虫教室親子バスツアー」を開催しました。


岡崎市役所からバスに乗って額田地区の各地を回ります。

今年度も講師として3名の先生方に御協力いただき、昆虫の世界に
ついて楽しく、そしてしっかりと教えていただきます。


参加者の皆さんも揃い、バスに乗り込んだらまずは最初の目的地「わんPark」へと出発!
杉坂先生の昆虫クイズで車内は大盛り上がり。あっという間にわんParkに到着です。


本格的に昆虫採集を始める前に、まずは恒例の虫取り練習。
ボールを飛んでくる昆虫に見立てて網で捕獲します。

ただ飛んでくるのをやみ雲にキャッチするのではなく、
ボールが自分を通り過ぎた後で、後ろ(昆虫の死角)から取るのが
ポイントです。これが結構難しい・・・のですが、
確実に虫を捕まえるためには、実に効果的な練習です。


ナイスキャッチ!

トレーニングが済んだら、いよいよ本物の昆虫を捕まえにいざ出発!
わんParkの広い芝生広場には、様々な種類の昆虫が潜んでいますよ。


練習の成果を今こそ見せる時!
「えいっ!」 何が採れたのかな?


こちらのご家族は大きなバッタを捕まえました。
ジャンプ力がすごいうえに飛ぶのも早いバッタを捕るなんてすごいっ!


こちらのお友だちはカマキリをゲットしました。
エサとなる小さな虫を探して現れたのでしょうか? 

ほかにもシオカラトンボ、ウスバキトンボ、クルマバッタ、
ニイニイゼミ
など、様々な昆虫が捕れました。


また、昆虫だけでなく、こんなに大きなトノサマガエルも出現しました。
いまや貴重な種類となったトノサマガエル。大切にしなければいけませんね。


虫捕りが終わった後は、先生方が採った昆虫の解説をしてくださいました!
先生方の説明をみんな真剣に聞いています。
専門家の方に解説してもらえる機会などはなかなかないので、
とても貴重な体験になったと思います。

思う存分昆虫採集をした後はわんParkを出てホタル学校に移動します。


お昼休憩中に思わぬ闖入者(ちんにゅうしゃ)が・・・日本最大のトンボ「オニヤンマ」です。
杉坂先生の見事な網さばきで捕獲され、お披露目されました。


また、ホタル学校の職員の方が育てた「オオクワガタ」も登場。
大人気でしかも貴重な種で、参加者の皆さんもその大きさに驚いていました。


休憩が終ってホタル学校を出発する直前にはこんな光景も。
カマキリによるヒグラシの捕食シーンです。
一見残酷にも思えますが、これも自然の営みの一部です。
思わぬ遭遇に、子どもたちも息をのんで観察していたのが印象的でした。


最後は「森の総合駅」です。
ここでは7月30日~8月31日までの期間で
「おかざき大昆虫展」が開催されています。

◆昆虫展の詳細はこちら ↓
http://sizentaikennomori.boo-log.com/e373876.html

この昆虫展では、世界中の珍しい昆虫標本が展示されているのですが、
なんとこれらの昆虫標本は、全て今日の先生方が制作・提供してくれたものです。
今回は先生方から直々に標本について解説していただくことができました。


(左)テレビや本でしか見たことのない様々な昆虫たち。
大人も子どももみんな、とても興味深そうに標本に見入っていました。

(右)星先生によるゲンジボタルの解説。市内での保護活動に携わって
いらっしゃる方の解説は重みがあります。


さらに昨年も大好評だった「昆虫クイズコーナー」。今年度も実施しています!
昆虫展をじっくり見て回れば全問正解も夢ではありません。
この展覧会だけの特別賞品が当たるかもしれませんので、是非チャレンジしてみてください。


他にも、大平先生が丹精込めて育ててくれたスズムシの配布コーナーもあります。
ちゃんと育てれば、秋になったら良い声がお家で聞けるかもしれません。

※ご希望の方は飼育ケースをご持参ください。お分けいたします。


森の総合駅を出発する前に、最後にみんなで記念撮影!
暑い中でしたが、皆さん満足そうな笑顔です。

帰りのバスも杉坂先生の昆虫クイズが開催され、一日中昆虫づくしのバスツアーとなりました。
(ちょっと疲れちゃったかな)


今回のバスツアーは、参加者の皆さんが様々な昆虫と触れ合い、また弱肉強食という
自然の摂理の一部を目撃するなど、濃い内容になったかと思います。

これを機に、昆虫たちの世界に少しでも関心を持ってもらえれば幸いです。

最後になりましたが、ツアーにご尽力いただきました大平先生、杉坂先生、
星先生、ならびに各施設職員の皆さん、本当にありがとうございました。



※この場を借りて各先生方をご紹介させていただきます。

大平 仁夫 氏
農学博士。岡崎国立共同研究機構名誉技官。岡崎市動植物調査会会長。
コメツキムシ研究の分野における世界的権威であり、
数多くの研究論文を発表しておられます。
著作に「日本産コメツキムシ科の幼虫の形態学的ならびに
分類学的研究」(1962)など。

杉坂 美典 氏
日本鱗翅学会・岡崎市動植物調査会所属。
五十年以上にわたって昆虫の研究を行っておられます。
特にチョウに関する分野において著名であり、論文・著作も多数。
著書に「ゴマシジミの謎を探る」(1988)など。

星 宏 氏
おかざき湿地保護の会所属。国内大手の合成繊維関連企業に勤務する傍ら、
電子顕微鏡による最新技術を用いた昆虫の写真撮影を行い、注目を集める。
定年退職後は、岡崎市内の湿地、ホタル保護活動に携わっておられます。


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撮影日  平成28年8月9日(火)
撮影場所 わんPark(淡渕町)、ホタル学校(鳥川町)、森の総合駅(樫山町)
投稿者  なかむら


ふたば 行こう!水とみどりの森の駅! ふたば
HP:http://www.morinoeki.jp/index.html  


Posted by 岡崎市環境部環境政策課 at 19:06森の総合駅